「#いまあなたに伝えたいこと」エッセイコンテストの応募結果について

三菱UFJ信託銀行株式会社のプレスリリース

三菱UFJ信託銀行株式会社(取締役社長 窪田 博、以下 三菱UFJ信託銀行)は、2025年12月25日から2026年2月27日までの期間、「#いまあなたに伝えたいこと」をテーマとしたエッセイコンテスト(以下 本コンテスト)を開催し※1、厳正な選考の結果、「WEB選考グランプリ」「WEB選考準グランプリ」「審査員特別賞」を決定いたしました。

 

当社は、コーポレートメッセージ「人をつなぐ。未来をつなぐ。」のもと、社会やお客さま一人ひとりの大切な想いや財産を、信託機能などを活用して未来へつなぐ役割を担ってきました。

本コンテストは、この考え方を背景に、皆さまの大切な方へ届けたい「いまの想い」が未来へ   つながることを願い、開催したものです。その結果、応募総数3,036件と多くの方々からの温かい「#いまあなたに伝えたいこと」が集まりました。

 

受賞作品につきましては、弊社ホームページに掲載しております。

https://www.tr.mufg.jp/corp_brand/contest/01

■審査員コメント
・朝井 リョウ(小説家)

明確なテーマと文字数の上限を伺ったとき、似たような温度感の作品が集まってしまうのでは、と危惧した自分が今では懐かしく思い出されます。ご投稿いただいた作品の数々を拝読し、人の心は千差万別という言葉の意味を再認識しました。目には見えない千や万の“伝えたいこと”たちが実はこんなにも飛び交っているーーそう思うと、目の前の現実が昨日よりも愛しく感じられる気がします。

・知花 くらら(モデル・当社サステナビリティ・アンバサダー)

大切な家族とのエピソードなど、身近で具体的な題材を描いた作品が多く、読んでいるこちらもおもわず涙ぐんだり、はっとさせられたり、はたまた自分の家族を重ねてみたり。エッセイの醍醐味を十分に感じさせてもらえる珠玉の作品ばかりでした。かけがえのないものは、日々の中にー。想いを伝えることの大切さを、私も改めて考えてみたいと思いました。

※1「#いまあなたに伝えたいこと」エッセイコンテストの実施について
https://www.tr.mufg.jp/ippan/release/pdf_mutb/251225_1.pdf

~WEB選考グランプリ(3作品)~

『地球最後の日』(田中 のりき 三重県、40代)

子供の頃、雪が降った日に学校をさぼった。こたつにお菓子と漫画を積み上げて、父と転がりながら、「明日地球が滅亡するとしたらさ、お父さんなにする?」ときくと「なんもしやん。今とおなじ。漫画よんでゴロゴロする。こんなんが一番ええわ」といいながら、ぎゅーと私を抱き締めた。その1年後、父は病で若くして亡くなった。父は不治の病にかかっていた。父は命が短いことを知っていたが、亡くなる間際まで、嘆くでもなく、ただいつものお父さんだった。 私は、いつのまにか父の年齢を越え、毎日仕事に育児に全速力で、息切れしながら日々を走っている。珍しく、雪が積もった朝、パタンと電池がきれた。「学校、休もう。お母さんも会社休むわ」子供とこたつでゴロゴロすることにした。子供二人とぎゅうぎゅうにこたつに入りながら、白い窓の外をみた。ふと地球最後の日を思い出した。「ほんまやな、お父さん。お父さんのいうとおりやわ。こんなんが一番ええんやわ」

『母の日記』(高橋 英嗣 東京都、50代)

昨年、母が他界した。父と一緒に母の遺品を整理している中で、母の日記帳が見つかった。その数、約50冊。思い返せば、母はいつも寝る前に日記を書いていた。小学生の頃、毎日日記帳を開く母を見て「日記って楽しいの?」と母に尋ねたことがあった。「何年か経ってから読み返すと楽しいのよ。」と母が笑った顔を思い出す。最も古い日記帳は「1975年」から始まっていた。不意に、この日記帳には、母の人生の50年が記されていることに気づく。日記を開くと、そこには、妊娠中の母の姿や、私が誕生した時の想い、幼い頃の私の様子をはじめ、私が語ったエピソードなど、私の知らない私の様子が記されていた。母の人生を知ることは、私の人生を知ることだった。母の死後、私も日記を書き始めた。今年で50歳を迎える。私も、自分の未来と娘の未来に何か楽しい種をまいておきたい。そしていつの日か、この日記を見つけた彼女に私の人生も、あなたの人生とつながっていることを伝えたい。

『さびしさぎっしりの、たのしい小包』(のらねこのいもうと 北海道、30代)

うちのお姉ちゃんは自由人だ。北海道から上京したきり連絡も寄越さないと思っていたら突然連絡がきて、転居するからマンションの保証人に、だの、転職するから緊急連絡先に、だの、いつも自由に転がっている。そんなお姉ちゃんが、春に病気をしてしばらく休養が必要になったことをきっかけに仕事を辞め、沖縄に引っ越して新しい生活を始めた。海のそばに住みたかったらしい。沖縄生活が始まると、以前とは別人のように頻繁にメッセージや写真が届くようになった。先日は実家を出て十数年、初めてご当地土産の品々がぎっしり詰まった小包が届いた。新しい生活がたのしくてしょうがないんだろうと呆れる私に、母は苦く笑って言った。「さびしんだよ、バカだね。さっさと帰ってくればいいっしょね。」お姉ちゃん、この間はたのしい小包ありがとう。でもお母さんにはバレバレみたいです。お母さんも私も待っているし、こっちにも海はあるんだから、さびしんだったらさっさと帰ってくればいいっしょ。

 ~WEB選考準グランプリ(5作品)~

・神奈川県、20代   自分のための優しい嘘

・京都府、30代      未来へのひと縫い

・愛媛県、50代      これからも、その呼びかけを

・神奈川県、20代   教室でドーナツ

・東京都、30代      寝たらなおるから

~審査員特別賞(10作品)~

 ■朝井リョウ特別賞

・埼玉県、30代      財布を冷やす

・東京都、40代      父に伝えたかった事

・静岡県、40代      土の匂いのする年賀状

・京都府、20代      ラーメンに「いいね」

・京都府、30代      教壇では言えなかったことーー卒業した君へ

■知花くらら特別賞

・香川県、50代      探しものはカーペットの下に

・埼玉県、50代      ハグします

・静岡県、30代      小学生になるあなたへつたえたいこと

・大阪府、40代      どんぐりの話

・神奈川県、40代   ヒーロー

以 上

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