QPUを開発し、分散型量子コンピュータの実現を目指す「Qubitcore」に出資

イオントラップ方式の拡張性課題を克服し、誤り耐性型量子計算の社会実装を推進

三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース

三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 小島 拓朗)は、当社が運営するファンド(三菱UFJキャピタル10号投資事業有限責任組合)より、量子コンピュータの基盤となる量子処理装置(QPU)を開発する Qubitcore株式会社(以下、「Qubitcore」)に対し、2026年3月31日に出資したことをお知らせいたします。

Qubitcoreについて

 Qubitcoreは、量子ハードウェア開発を主軸とし、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の高橋優樹准教授が率いる「量子情報物理実験ユニット」の研究成果を社会実装するために設立されたディープテックスタートアップです。

 Qubitcoreは、集積化に物理的限界を抱えるイオントラップ方式に対し、独自の微小光共振器(Micro‑cavity)技術を統合したトラップモジュールを開発しています。光・物質相互作用を大幅に強化することで、従来は低確率であった単一光子(Single Photon)を介した遠隔量子もつれ(Remote Entanglement)生成における成功率と忠実度を向上させています。

 このコア技術により、複数の量子処理装置(QPU)を光ネットワークで高信頼に相互接続する分散型アーキテクチャを構築し、単一QPU(単一トラップ)の物理的拡張限界を超えた、誤り耐性型汎用量子コンピュータ(FTQC)実現に向けた計算基盤の実装を推進しています。

出資背景

 Qubitcoreは、イオントラップ方式の本質的課題である拡張性に対し、「微小光共振器を用いた量子光接続インターフェースにより実現するQPU間接続」という特に技術的難易度の高い要素を、物理レイヤーから解決する独自の設計思想を有しています。このアプローチは、部分的な性能改善にとどまらず、量子コンピュータのスケーリング問題そのものを根本から打破するものであり、ハードウェア分野における強力な競争優位性を構築し得ると考えています。

 さらにQubitcoreの技術は、まずは量子コンピュータの実現に取り組みつつ、将来的には量子インターネットを支える量子リピータ領域への展開可能性も有しています。

 本出資を通じてMUFGのネットワークと知見を活かし、将来的な技術動向や応用可能性も視野に入れながら、Qubitcoreによる次世代量子コンピュータ基盤の社会実装と中長期的な事業成長を支援してまいります。(担当者:投資第三部 大辻 允人)

【Qubitcore概要】

会社名:Qubitcore株式会社(Qubitcore Inc.)

所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号 横浜ランドマークタワー7階

代表者:代表取締役CEO 綿貫 竜太

設 立:2024年7月

事業内容 :イオントラップ型QPUの開発と、微小光共振器を用いた量子光接続技術を強みとする分散型量子コンピュータ開発、およびFTQC計算基盤構築

U R L :https://qubitcore.jp

【三菱UFJキャピタル株式会社について】

三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約930社と、業界トップクラスの実績を有しています。

◆会社概要

会社名:三菱UFJキャピタル株式会社

所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F

代表者:代表取締役社長 小島 拓朗

設 立:1974年8月1日

事業内容:ベンチャーキャピタル事業

U R L :https://www.mucap.co.jp/

◆三菱UFJキャピタル10号投資事業有限責任組合について

無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社

出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社

設 立:2025年4月1日

ファンド総額:300億円

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