暗号資産ユーザーの7割が回避成功。ベテランほど高い違和感への感度
株式会社Claboのプレスリリース

株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、暗号資産利用経験者296名を対象に「フィッシング詐欺の遭遇状況と防衛策」に関する実態調査を実施しました。
調査の結果、利用者の約68%がフィッシング詐欺や偽サイトに遭遇しており、特に30代ではその割合が8割に達するという深刻な実態が判明しました。
多くの保有者が「日本語の不自然さ(56.8%)」や「公式情報との照合」によって被害を未然に防いでいますが、一方で「公式サイトと見分けがつかない」と感じる層も約3割存在し、AI技術の向上に伴う偽装の巧妙化が、ユーザーの視覚的な判断力を脅かしている現状が浮き彫りになっています。
本レポートでは、投資経験年数や世帯年収、職業によるリスク回避能力の差を詳しく分析し、利便性への過信を捨てて一次ソースを確認するリテラシー向上の重要性を提示しています。
■ 調査概要
調査実施日:2026年2月24日
調査方法:インターネット調査
調査対象:国内在住の男女(暗号資産利用経験者)
有効回答数:296名
実施機関:株式会社Clabo
■ 調査内容
暗号資産ユーザーを狙う巧妙なフィッシングの脅威
保有者の3人に2人が遭遇

暗号資産ユーザーの約68%が、フィッシング詐欺や偽サイトに遭遇しています。
「何度もある」層も26%を超え、攻撃が常態化している実態が浮き彫りになりました。 保有者の3人に2人が標的となっている現状は、リスクが極めて身近であることを示しています。
SNSやメールを介した誘導は、日常の情報収集プロセスに巧妙に紛れ込んでいます。
常に「自分も狙われている」という危機意識を持つことが、現代の運用者には必須の素養です。
資産を守る第一歩は、こうした攻撃が特別なことではなく、日常的に発生していると認識することです。
遭遇経験がない層も、実際には詐欺に気づいていないだけの可能性が否定できません。
非中央集権的な管理が求められる世界では、外部の接触を常に疑う慎重さが求められます。
この「認識の差」が、将来的な被害の分水嶺となるでしょう。
アクティブな運用層ほど標的とされる傾向
30代の遭遇率は合計で約80%に達し、全世代で突出して高い数値となりました。
この層は投資意欲が旺盛で、多様なサービスを使い分けるアクティブな傾向があります。
活発なオンライン行動履歴が、攻撃者のリストに載りやすくなる一因と考えられます。
対して20代や40代の遭遇率は約63%前後であり、世代間で露出度に差が見られます。
30代が狙われる背景には、最新のキャンペーン情報などに敏感な性質が影響しているのでしょう。
利便性を重視する世代の隙を突く、標的型攻撃の対象となっている可能性が高いです。
60代でも約69%が遭遇を経験しており、魔の手は全年代に及んでいます。
ネットを介して取引を行う以上、どの世代であっても逃げ場はないと考えるべきです。
重層的な防御策を周知していく重要性が、改めて裏付けられたデータと言えます。
年収1,000万円以上は「何度もある」被害が顕著
所得が高いほど「何度もある」という執拗な攻撃を受ける割合が増加しています。
特に年収1,000万円以上の層では、39.02%が頻繁な詐欺的接触を報告しました。
これは低所得層の約2倍の数値であり、攻撃側が標的を精査している可能性を示唆します。
高所得層は投資額が大きく、一度の奪取で得られる利益が多いため、攻撃が集中します。
富裕層を狙い撃ちする「ホエール・フィッシング」の影が、データからもちらつきます。
資産規模が拡大するほど、一般的な対策だけでは不全であり、高度な防衛策が不可欠です。
年収800万円以上の層では遭遇率が7割を超え、常に危険と隣り合わせの状態です。
市場の健全な発展のためには、こうした層の資産喪失と市場退場を防がねばなりません。
所得に応じたリテラシーの更新が、資産形成を継続するための分水嶺となるでしょう。
調査回答者の約7割が回避に成功
被害を未然に防ぐ保有者の高い自衛意識

詐欺に遭遇した際の対応では、「調べて回避した」層が42.57%と最多を占めました。
「見抜いて離れた」層と合わせると、約70%が自力でリスクを退けている実態がわかります。
この結果は、多くのユーザーが疑わしい接触に対して能動的な確認作業を行っている証拠です。
一方で、「操作してしまった」層は4.05%存在し、実被害の可能性がゼロではない現実も浮き彫りになりました。
また「途中で気づいた」層も16.89%に達しており、紙一重で回避している現状もうかがえます。
一度の操作ミスが資産喪失に直結するため、回避成功率に甘んじることなく警戒を続ける必要があります。
自力での解決が主流である反面、情報収集の精度が回避の成否を分ける構造になっています。
暗号資産市場では、自己判断の結果がすべて自身の資産に反映されるという原則が強く働いています。この高い自衛意識を維持しつつ、最新の詐欺パターンを常にアップデートし続ける姿勢が不可欠です。
ベテランほど高い「違和感」への感度
投資経験と対応の関係を分析すると、経験年数が長いほど「即座に見抜く」割合が高まる傾向にあります。
経験3年以上の層では31.94%が「何もせずに離れた」と回答し、初動での見極め能力の高さが示されました。
長期間市場に身を置くことで、不審な文言やリンクに対する直感的な感度が養われていると考えられます。
対して、半年未満の初心者層では「即座に見抜く」割合が20.00%に留まり、ベテランとの差が鮮明です。
初心者の40.00%は「調べて回避」しており、判断を下すまでに相応のコストを要している実態が分かります。
判断に迷う時間そのものが、詐欺師に付け入る隙を与えるリスクを孕んでいる点は見逃せません。
「調べて回避」する割合も、3年以上の層が47.22%と全区分で最も高くなっています。
経験者は「何を確認すべきか」の勘所を掴んでおり、より確実にリスクを排除する行動を取れています。
リテラシーの蓄積こそが、巧妙化するフィッシング詐欺に対する最大の防御壁であると言えるでしょう。
投資額50万円以上は「危うく操作」の危機が2割超と突出
運用額別のクロス集計では、投資額50万円以上の層において、危機一髪の状況に陥る割合が高いことが判明しました。
この層の24.24%が「途中で気づいた」と回答しており、全層で最も高い数値となっています。
高額層を狙うフィッシングは非常に巧妙に作り込まれており、熟練者でも惑わされる危険性が高い実態を示しています。
また、実際に操作してしまった割合も、50万円以上の層は6.06%と高水準です。
1万円未満の層(2.20%)と比較すると3倍近い開きがあり、資産規模に比例して攻撃の成功率も高まっています。
これは、高所得・高額運用層を標的にした「オーダーメイド型」の詐欺が威力を発揮している結果と推察されます。
資産規模が大きくなると、利便性を追求したサービス利用が増え、それが盲点となるケースも多いです。
「自分は大丈夫」という過信が、最も深刻な被害を招く要因になりかねません。
運用額が大きいほど、操作一つひとつの重要性を再認識し、初歩的な確認を徹底する謙虚な姿勢が求められます。
見抜くポイントと「巧妙化」への懸念
5割超が不自然な日本語を警戒

フィッシング詐欺を見抜くための意識ポイントとして、56.76%が「日本語の不自然さ」を挙げました。
次いで「公式情報との照合」や「URLの確認」が4割を超えており、複数の視点で真偽を判断している様子がうかがえます。
機械翻訳特有の違和感やフォントの乱れが、依然として有力な判定基準となっている実態が浮き彫りになりました。
一方で、直接アクセスを徹底している層は28.04%に留まり、利便性を優先してリンクを踏んでしまうリスクも残っています。
攻撃者は公式サイトの文言をそのままコピーするため、目視による情報の照合だけでは限界があるのも事実です。
「日本語がおかしいから詐欺だ」という判断材料は有効ですが、それだけに頼る管理体制は極めて危ういと言えるでしょう。
特に昨今のAI技術の発展により、不自然な日本語を修正することは容易になりつつあります。
表現の違和感という直感的な防御策は、攻撃側の技術向上によって早晩通用しなくなる可能性が高いです。
視覚的なチェックに加え、ブックマークからのアクセスや二要素認証の徹底といった、物理的な防御スキームの構築が急務です。
30代の4割がドメインを精査
年代別では、30代の43.53%がドメインを確認し、48.24%が公式情報と照らし合わせると回答しました。
遭遇率が最も高かった30代ですが、同時に複数の手法を組み合わせて自衛を試みるリテラシーの高さも見せています。
実体験として脅威に触れる機会が多いからこそ、防衛のためのスキルが磨かれている結果と推察されます。
対して20代は、URLの確認が37.04%、公式との照合が31.48%と、上の世代に比べて低い数値となりました。
モバイル利用が中心の若年層は、URLを精査する習慣が薄く、直感的な判断に偏りやすい傾向が懸念されます。
スマートフォンのブラウザではドメインが省略表示されることも多く、視覚的なチェックが疎かになりやすい盲点があります。
60代以上ではURLの確認が53.85%と非常に高く、慎重な姿勢が際立っています。
世代を問わず、特定の確認項目だけに依存せず、重層的なチェックを行うことが資産保護の鍵となります。
ドメインの綴りが一文字だけ違うといった高度な偽装に備え、常に「疑い」を持って情報に接する姿勢が重要です。
公務員・団体職員の約6割が公式照合を徹底
職業別の分析では、公務員・団体職員の59.26%が公式情報との照合を欠かさないという結果が出ました。
組織内のセキュリティ研修や情報の正確性を重んじる職務特性が、投資判断の場でも発揮されていると考えられます。
一次情報に当たるというプロセスを習慣化している層ほど、フィッシング詐欺に対して強い耐性を持っています。
一方、会社員層では「日本語の違和感」を重視する割合が59.74%と高く、公式照合(41.56%)を上回りました。
忙しい業務の合間に情報収集を行う中で、直感に頼ったクイックな判断が優先されている実態がうかがえます。
しかし、攻撃側が最も容易に偽装できるのは「日本語の表現」であることを忘れてはなりません。
パート・アルバイト層においても公式照合の割合は36.36%と低く、情報のリテラシーに格差が見られます。
どのような社会的立場であっても、暗号資産を扱う以上は一律のセキュリティレベルが求められます。
手間を惜しんで公式ソースの確認をスキップすることは、自ら資産を危険にさらす行為であると再認識すべきです。
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4割以上が内容の違和感のなさを危惧
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公式情報の照合が「気づき」の鍵
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まとめ
上記内容を含め、アンケートの詳細なレポートは記事本文をご確認ください。
■ 暗号資産投資に関する免責事項
本レポートは情報提供を目的としており、いかなる投資勧誘や助言を構成するものではありません。暗号資産投資には高いリスクが存在し、投資判断は自己責任で行ってください。本レポートの内容の正確性、完全性、有用性について、いかなる保証も提供いたしません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の判断で行い、必要に応じて専門家の助言を求めてください。
また、株式会社Claboではウォレットの復旧を始めとする、セキュリティ対策、保全手順、暗号資産に対する相談を承っております。
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調査主体:株式会社Clabo
公式レポート:https://www.clabo-inc.co.jp/media/divs/crypto-phishing-scam-identification-survey
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000178703.html
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設立:2025年7月
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