Sapphireterra Capital, LLCのプレスリリース
サファイアテラ・キャピタル(以下『サファイアテラ』といいます。)は、米国シカゴを拠点とする日本株エンゲージメント投資に特化した運用会社です。サファイアテラは、2024年より継続的に株式会社ゴールドクレスト(東証コード8871、以下『ゴールドクレスト』といいます。)に投資を行っています。
サファイアテラの現状認識
ゴールドクレストの株価は、同社事業の本源的価値を十分に反映しているとは言えず、PBRは0.8倍程度と、理論的な解散価値と言われる1倍を下回っています。サファイアテラでは、同社株式の本源的価値は、少なく見積もっても一株当たりNAVである約5,500円(現在の株価から約70%のアップサイド。PBR1.3倍程度)以上であると試算しています。
他の不動産開発企業と比較しても高収益なゴールドクレストの株式が本源的価値まで評価されていない背景として、同社における過度に保守的な財務レバレッジと、その結果としての資本コストを下回るROE水準があるとサファイアテラは考えます。
また、ゴールドクレストのビジネスモデルの特徴は、潤沢な手元資金を確保することで長期的に魅力的な土地を手当てし、高品質のマンション物件をタイムリーに開発・提供することで高い利益率を実現することにあると理解していますが、こういった同社のユニークなビジネスモデルが株式市場において十分に評価されていないと感じております。
株式市場においてゴールドクレストが正当に評価され、同社企業価値が上記本源的価値まで向上するために、サファイアテラは同社が上場を維持したうえで公開会社として企業価値向上を目指すことを提案します。具体的には、これまで同社経営陣に対し行ってきた以下の三つの提案を、本書にて改めて提案いたします。
サファイアテラの提案(1)財務レバレッジの最適化と資本効率(ROE)の向上
サファイアテラは、ゴールドクレストが財務レバレッジの最適化を行うことで、ROEを資本コストを上回る水準まで改善することができると考えます。具体的には、現在のD/Eレシオ(約0.6倍)を追加的な借入を行い中期的(向こう3年程度)に1.1倍程度に引き上げることで総資産を拡大し、もって売上・利益規模を成長させるべきです。サファイアテラでは、ゴールドクレストがD/Eレシオを1.1倍程度に引き上げれば純利益100億円程度(現在は50億円程度)、ROE8%程度(現在は4%程度)を実現することも可能であると考えます。
なお、D/Eレシオ1.1倍という水準は、他の大手不動産開発企業が維持するD/Eレシオ(概ね1.4~2倍程度)と比較してもまだ保守的であり、時宜を捉えた機動的な土地取得というゴールドクレストのビジネスモデルは十分維持できると考えます。
ゴールドクレストが財務レバレッジを最適化することで資産・事業規模を拡大し、ROEを8%程度まで引き上げることができれば、他の大手不動産開発企業のバリュエーション(PBR1.3倍以上、ゴールドクレストの場合、株価約5,500円以上)まで同社の評価が見直されるとサファイアテラは考えます。
サファイアテラの提案(2)メッセージ性の高い株主還元方針の公表とRSの導入
ゴールドクレストはこれまでも増配、自己株式の取得など株主還元を行ってきましたが、さらによりメッセージ性の高い株主還元方針を投資家に示すべきだとサファイアテラは考えます。具体的には、DOE4%という方針を示し、一株当たりの配当(現在は100円)を160円程度に増配すべきです。DOEとはROE×配当性向ですので、DOE4%を約束することで、ROEを中期的に8%に引き上げ、かつ利益の半分を株主に還元する(配当性向50%)という経営目標にコミットすることを株式市場に強くアピールすることができます。
さらに、自己株式(金庫株)を活用し、株式報酬(RS)をゴールドクレスト役職員の皆様に付与すべきだとサファイアテラは考えます。役職員の皆様のインセンティブを株主利益と一致させることにより、上に述べた資本効率の改善と株主還元の強化という経営方針により説得力を持たせることができます。
サファイアテラの提案(3)CFOの選任、専任IRチームの設置
以上の施策を実現するため、ゴールドクレストにおける内部体制を拡充することをサファイアテラは提案します。具体的には、CFO(最高財務責任者)を選任し、財務レバレッジ、資金調達、投資案件分析、株主還元等、財務戦略の観点から経営陣をサポートする体制を確立すべきです。
また、ゴールドクレストにおいても専任のIRチームを設置すべきです。同社には現在兼任のIR担当者しかおらず、同社のビジネスモデル、長期的なビジョン等を投資家に周知徹底するためのIR活動を十分に行えていないと感じております。他の上場企業でも実践されているように、専任のIRチームを設置したうえでIR資料、中期経営計画等を用意し、個別IRミーティングを積極的に実施すべきです。投資家との双方向コミュニケーションを強化し、ゴールドクレストのビジョン、成長プランついて投資家の理解を得るとともに株式市場からのフィードバックを同社の経営戦略に反映させることは、同社の企業価値を向上させるために必要不可欠であると考えます。
<サファイアテラの提案>
1. 財務レバレッジの最適化と資本効率(ROE)の向上
2. メッセージ性の高い株主還元方針の公表とRSの導入
3. CFOの選任、専任IRチームの設置
ゴールドクレスト経営陣が以上の提案を検討し実現することを期待しております。
お問い合わせ先:info@sapphireterra.com
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