株式会社ローランド・ベルガーのプレスリリース
【本プレスリリースのポイント】
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「欧州成長基盤指数」は、ローランド・ベルガーが新たに開発した欧州地域の潜在的な競争力を評価する指数で、6つのサブ指数から構成されます。
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最新の「欧州成長基盤指数」では、過去20年程度、低下傾向にあった欧州の競争力が回復にに好転する兆しを示しています。6つのサブ指数においては、人材、持続可能性、デジタル化、レジリエンス、インフラの5つが改善しています。
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ローランド・ベルガーは、欧州がこの競争力の上昇傾向を継続するため、①制度の簡素化、②イノベーションの社会実装の早期化、③世界に通ずる資本市場の一体化、④AI活用のための産業界のデータやアクセスの構造化という、4つの実行が求められることを提言しています。
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日本企業においては、欧州事業の収益性向上に向けた好機であり、「欧州成長基盤指数」は、いち早く域内の成長市場を取り込むための検討材料となります。
プレスリリース全文
2026年1月21日(東京)‐ 欧州のリーディングカンパニーであり、世界有数のグローバル経営戦略コンサルティングファームであるローランド・ベルガーは、本日、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議) にて「Europe readiness index(欧州成長基盤指数)」を発表致しました。
この指数は過去20年間の欧州の競争力(欧州連合、ノルウェー、スイス、イギリス)の進化を追跡し、今後の競争力を読み解くために、ローランド・ベルガーが独自に開発したものです。人材資本、持続可能性、デジタル化/イノベーション、レジリエンス、インフラ、機関の6つのサブ指数より構成され、 RB/Fraunhofer Innovation Indicator (イノベーション指数)を含む合計25の指標を活用しています。
欧州では、構造的な障壁、規制の複雑さ、高コスト圧力が、競争力の重荷となってきました。しかし、「欧州成長基盤指数」によると、6つのサブ指数のうち機関を除く5つが数年ぶりに過去20年の長期平均を上回り、欧州の競争力に好転の兆候が見えています。
ローランド・ベルガー日本法人の代表取締役である大橋譲は、次のように述べています。

「欧州成長基盤指数が示す最新のトレンドは、欧州に世界第2位の経済規模、確固とした産業基盤があるだけでなく、国際競争力が揃い始めたことを示しています。特質すべきことは、過去20年続いていた欧州の競争力の下降傾向について、直近の指数では明らかな変化が見られることです。日本企業にとって欧州事業は逆風の多い領域になりますが、収益性改善を検討する好機でしょう。グローバル経営全体の中で欧州事業を再考し、いち早く成長市場を取り込むことが重要になります。」

「欧州成長基盤指数」を踏まえ、欧州がより競争力を発揮していくために、ローランド・ベルガーは以下の4つの実行を提言しています。
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制度の簡素化:規制の複雑さを軽減、承認プロセスを短縮し、投資・イノベーション・成長を促進するべく、EUと国内機関間の責任分担を明確化、および、簡素化。
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イノベーションの社会実装の早期化:より簡素な資金調達構造と効率化されたプロセスにすることで、研究の商業化を加速。特に、民間セクターにおける研究開発費の持続可能な増加、および、スタートアップやスケールアップのための枠組みの改善。
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世界に通ずる資本市場の一体化:民間投資を解放し、欧州全体で成長資本へのアクセスを改善すべく、国境を越えた資本移動の障壁を取り除く。特に、世界の準備通貨としてのユーロの強化、および、デジタルユーロの継続的な発展。
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AI活用のための産業界のデータやアクセスの構造化:データ主導型経済における成功の要となるデータ管理。特に、質の高い産業データの効果的な構造化、および、それらのデータへの産業界からアクセス経路の構造化。
ローランド・ベルガーは、引き続き、あらゆるステークホルダーとともに、決断力と協調のもとでアクションを起こし、持続的なグローバル社会経済の発展に貢献してまいります。
詳細レポートのご案内
「欧州成長基盤指数」に関する詳細なレポート(英文)は、弊社ウェブサイトのStudy Downloadからダウンロードしてご覧いただけます。
ローランド・ベルガーについて
ローランド・ベルガーは、世界有数の戦略系経営コンサルティングファームとして、幅広い業界と手法に対応するサービスをご提供しています。 1967年に設立され、本社をドイツのミュンヘンに置いています。あらゆる業界における変革、イノベーション、そしてパフォーマンス向上における専門性は高い評価と信頼を得ています。すべてのプロジェクトでサステナビリティを組み込むことを目標に、持続的な企業および経済の発展の貢献に取り組んでいます。

