Funds Startups、XAI技術とQAAI技術を活用しミッションクリティカル領域におけるAI導入を目指すコーピー社にベンチャーデットを実行

Funds Startups株式会社のプレスリリース

Funds Startups株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前川 寛洋、以下 当社)は、XAI(説明可能AI)技術とQAAI(AI向け品質検証)技術を活用し、ミッションクリティカル領域におけるAI導入を目指す東京大学・仏Inria発AIスタートアップの株式会社コーピー(本社:東京都千代田区、代表取締役:山元 浩平、以下 コーピー社)に対し、Funds Venture Debt Fund 1号投資事業有限責任組合からベンチャーデットを実行いたしましたのでお知らせします。

■投資実行の背景
この度ベンチャーデットを実行したコーピー社は、XAI技術とQAAI(AI向け品質検証)技術を活用し、ミッションクリティカル領域におけるAI導入を目指しサービスを展開している東京大学・仏Inria発AIスタートアップです。現在、強みであるXAI/QAAI技術をベースとしたAI開発・運用・品質管理ソリューションである「CONFIDE」を基盤として、SaaS(AIプロダクト/ライセンス)事業・支援(AI R&D/DX)事業を展開しています。

当社のような、SaaS事業と支援事業を併せ持つ企業においては、支援事業による安定した収益基盤を活かすことで、エクイティ調達だけでなくデットを活用した成長が資本コスト適正化に資する局面があります。

一方、成長ステージに応じては、伝統的な金融機関による融資だけでは十分に対応しきれない資金ニーズが生じる事も少なくありません。弊社は、このように多様な成長曲線を描くスタートアップが、それぞれの事業特性に応じた最適な資金調達戦略を選択できるよう、ベンチャーデットの提供に取り組んでいます。

 今回の投資実行も、コーピー社が持つ強固な技術基盤を生かした事業展開に対し、デットファイナンスを通じて成長加速の一助となりたいという思いから実施いたしました。

■コーピー社について
「先端AI技術で人命を救い、平等を拡張する」ことをミッションに、失敗の許されないミッションクリティカル領域におけるAI導入を目指し、サービスを展開している東京大学・仏Inria発AIスタートアップです。AIの実運用で必須となる品質保証に焦点を当て、XAI(説明可能AI)技術を用いた説明性向上や、QAAI(AI向け品質検証)技術を用いた実環境における頑健性・脆弱性検証などを行う包括的アルゴリズムの開発とソリューション提供を行っています。

また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「AIセーフティ強化に関する研究開発」事業において、生成AIを適切に管理・利用するために必要となるAIセーフティ基準の策定・普及とAIセーフティ評価・管理技術の開発に取り組んでいます。

■本件について各社からのコメント
・株式会社コーピー 代表取締役 山元 浩平様

この度、Funds  Startups様よりベンチャーデットによるご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。

当社は創業以来、ミッションクリティカル領域でAIを安全に活用するために不可欠な、説明可能AI(XAI)やAI向け品質検証(QAAI)といった先端技術と知見を、一つひとつ着実に積み上げてまいりました。これらの領域では、AIが示す判断根拠や妥当性の説明、環境変動への耐性、人や他システムとの協働など、従来のAI開発とは質の異なる要件が求められます。こうした高度な要請に応えるためには、技術の深さだけでなく、それを実際の運用現場で持続的に活かせる設計思想が欠かせません。

私たちは、多くの企業の皆様との協業を通じ、技術を机上の成果にとどめることなく、現場の制度・プロセス・責任境界と整合する形へと磨き上げてきました。こうした知見こそが、当社の事業を支える確かな基盤となっています。

そして、この基盤を多様な企業が再現性高く活用できる仕組みへと昇華させるため、当社は、モジュール・コンポーネントを組み合わせることでお客様にあったAIの開発・運用・品質管理を一貫してサポートする「CONFIDE」を構築・提供してまいりました。これは、企業がAIをPoCにとどめず、本番環境で責任をもって継続的に扱える状態を整える取り組みです。高度なAI技術を個々の現場の運用基準へ確実に落とし込み、技術と現場の隔たりを着実に埋めていくことで、AIが社会インフラとして機能する未来を支えてまいります。

Funds Startups様が当社の挑戦に共感し、伴走いただけることは大きな励みであり、技術的にも事業的にも、より大きな価値創出へ踏み出す後押しとなります。私たちは今後も、AIが安心して社会に受け入れられる未来の実現に向け、真摯に歩みを進めてまいります。

・Funds Venture Debt Fund プリンシパル 小原 満美
この度、コーピー社の資金調達をベンチャーデットでご支援できましたことを、心より嬉しく思います。

ミッションクリティカル領域におけるAI導入は、生命・経営・社会基盤に直結する極めて重要なテーマであり、高度な説明可能性・品質保証・セキュリティが強く求められる一方、PoC止まりで本格導入に踏み切れないという構造的な課題を抱えてきました。しかし、AIモデルのブラックボックス化に伴う説明責任や安全性確保、いわゆるAISafetyの重要性が世界的に高まる今、同領域の技術進化は不可欠なものになりつつあります。

コーピー社は、長年にわたる研究開発と大手企業との協業を通じて、XAI(説明可能AI)技術、QAAI(AI向け品質検証)技術といった、ミッションクリティカル領域に求められる最先端技術を基盤に、AI導入の「本番運用」を支えうる独自の技術力と信頼を積み重ねてきました。これらの技術を統合したAI開発・運用プラットフォーム「CONFIDE」を軸に、SaaS事業と研究開発支援事業を両輪として成長を続けています。

また、山元CEOは東京大学、Yahoo! JAPAN研究所、仏Inriaといった世界的研究機関で研鑽を積んだAI研究者であり、その知見をもとに創業初期からグローバルに優秀なAIエンジニアを集めてきました。こうしたバックグラウンドとチームビルディング力こそが、同社が高度な技術基盤を築き上げてきた最大の原動力となっています。

ミッションクリティカル領域におけるAI導入の実現は、日本のみならず世界全体にとって重要なテーマです。「ミッションクリティカルなAIの実現」という極めて難度の高い命題に対して、真摯に、そして本気で挑戦し続けるコーピー社が描く未来が、必ずやこの領域を前進させると考えており、当社も全力でその挑戦を支援してまいります。

■Funds Startupsについて
Funds Startups株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前川寛洋)は「社会的インパクトを創出するスタートアップが、最も理想的な成長を遂げられる仕組みを開発する」をミッションに据え、ファンズ株式会社の100%子会社として2023年12月に設立されました。Funds Startupsでは、Funds Venture Debt FundのGPとして、ファンド運営ならびに金融機関へのベンチャーデットに関する支援を中心に行います。今後については当事業を中核としつつも、スタートアップ専門の投資銀行部門のような役割として、スタートアップの資金調達手段の多様化や環境整備等も手掛けていく予定です。
https://social.funds.jp/fsrelease 

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。