~人工知能、エネルギー安全保障、再生可能燃料がインフラ投資の未来を形成~
IFMインベスターズ・ジャパン・ピーティーワイ・リミテッドのプレスリリース
世界第4位のインフラ投資・運用会社であるIFMインベスターズ(以下、「IFM」)はインフラ投資市場を形成する最新のトレンドに関する新たな見解をまとめたレポート「インフラ・ホライズン2025」を発表しました。
インフラ資産クラスが成熟し続ける中、投資家は持続可能な航空燃料、再生可能天然ガス、人工知能、データセンター、エネルギー移行といった成長分野における新たなインフラ投資機会に注目しています。
本レポートの主なポイントは以下の通りです。
· AI革命はインフラ市場に多大な影響を及ぼすことが予想され、データセンター、電力、光ファイバーネットワークへの投資機会とともに、インフラ資産の運営面での改善ももたらす。
· 持続可能な航空燃料(SAF)は航空業界の脱炭素化に向けた唯一の中期的な手段であり、2050年までに航空燃料の80~90%がSAFに置き換わると予想されている。
· 再生可能天然ガス(RNG)業界は今後数十年にわたって大幅な成長が見込まれており、需要の増加に伴い資本投下が加速している。
· データセンター運営事業者は現在、「電力がある場所についていく」形で、既存の再生可能エネルギー発電施設に併設して新たなデータセンターを建設するために、再生可能エネルギー発電事業者にアプローチを行っている。
· 各国政府はエネルギー供給の自立に重点を置き、先進的な製造能力を強化しており、投資家にとってはインフラ・デットへの投資機会の創出につながっている。
成熟しつつある資産クラスとしてのインフラ
本レポートでは、伝統的資産クラスが交差する場所にインフラ投資の機会が生まれていると指摘しています。
IFMの最高戦略責任者であるルバ・ニクルナは次のように述べています。「インフラ資産クラスが成熟し、独立した資産クラスとして発展するにつれ、投資家には新たな発想が求められます。インフラ・エクイティおよびデットにおける深い専門知識、経験、ネットワークを有する有数のプライベート・アセットの運用会社として、当社は特にテクノロジーと重要なインフラ資産の融合に関心を持っています」
「これらのインフラテクノロジーに関する投資機会と投資対象のユニバースは、新たな技術開発のスピードによってのみ制限されます。このような新たな投資機会は、エネルギー転換への対応からデジタル化、自動化まで、さまざまな重要な投資テーマやメガトレンドの幅広い分野にわたって存在しています」
2024年11月に発表したIFMの第一回目の年次グローバル投資家調査「プライベート・マーケット700」では、今後3~5年間にインフラに資産配分を行う予定であるとした回答者は、インフラ・エクイティでは現状の46%から54%に、デットでは45%から50%に増加する見通しであることが判明しました。
未来への飛行:航空業界の脱炭素化
航空業界における脱炭素化に向けた手段とされるエンジンや航空機の改良、電動化、水素燃料への代替とは異なり、SAF(Sustainable Aviation Fuel、持続可能な航空燃料)はそのまま利用可能な燃料であり、航空機のエンジンや給油インフラに大幅な変更を加えることなく、既存のジェット燃料と混合して使用することができます。
IFMのインベストメント部門ディレクターであるティモシー・メイは次のように述べています。「オーストラリアは、世界で主要なSAF生産国となる世代を超えたビジネスチャンスを生み出す可能性を持つ、潜在的な好条件を備えていると当社は考えています」
2024年7月には、農業関連事業・加工大手のグレインコープ(GrainCorp)、オーストラリア最大の輸送エネルギー・プロバイダーであるアンポール(Ampol)、IFMの3社が、オーストラリアにおける再生可能燃料の統合サプライチェーンの確立を目指す覚書(MoU)に署名しました。
廃棄物からエネルギーを生み出す代替燃料への投資機会:再生可能天然ガス
再生可能天然ガス(RNG)は、産業による温暖化ガス排出量の削減、廃棄物管理の改善、循環型経済の創出に役立つ代替燃料です。
産業界では、RNGが天然ガス事業会社や商業・工業顧客などのエンドユーザーに直接販売される自主的炭素市場の最近の急激な成長に対して、急速に関心が高まっています。
IFMのインフラストラクチャー運用部門エグゼクティブ・ディレクターであるアシッシ・トーマスは次のように述べています。「この好ましい需給のダイナミクスにより、再生可能天然ガス(RNG)の価格上昇が促されるとともに、よりコストの高いRNGの原料の開発を促進するものと予測されています。これにより、RNG業界は今後数十年にわたって大幅な成長が見込まれています」
AI革命:投資機会と課題
AI革命はインフラセクターに多大な影響を及ぼすことが予想され、投資機会の創出や既存インフラの価値向上につながる一方で、課題ももたらすと考えられています。
IFMのアセットマネジメント部門エグゼクティブ・ディレクターであるセバスチャン・ドメネクは次のように述べています。「生成AIは、あらゆる産業において業務を変革し、技術開発を加速させる可能性を秘めており、大きな経済的メリットをもたらすことが予想されています」
しかしながら、生成AIのメリットを最大限に活用するには、サイバーセキュリティや偽情報などの潜在的なリスクに先手を打つと同時に、そのプラスの影響を最大限に高める方法で開発・導入を行う必要があるとIFMは考えています。
再生可能エネルギーとデジタルインフラの融合
エネルギー需要、特に電力の需要は、ここ数十年で見られなかったほどの速さで拡大しています。
IFMは、急増する電力需要に対応すると同時に、データセンター運営事業者のネットゼロ目標の達成にも貢献する再生可能エネルギー発電、エネルギー貯蔵、デジタルインフラが急速に融合されることを予想しています。
IFMのエグゼクティブ・ディレクターであるマリゴールド・ルックは次のように述べています。「企業は、安定した電力供給を確保し、競争上の優位性を獲得するために、再生可能エネルギー施設をデータセンターと併設するなど、独自の課題解決策を開発しています」
脱グローバル化がインフラセクターに与える影響
米国や欧州が重要な産業を国内に呼び戻そうとする中、脱グローバル化はインフラ・デットの投資機会を生み出す主な要因として浮上しつつあります。
IFMのプロダクトスペシャリスト部門の責任者でディレクターのジェイコブ・オットーは次のように述べています。「当社は、世界経済は今後も長年にわたって基本的には相互に結びついた状態が続くと考えていますが、同時に、産業の国内回帰や自立した国家経済の構築に再び重きが置かれるようになるとも考えています」
IFMはインフラセクターの見通しに関するレポートを年次で発表しており、レポート全文「インフラ・ホライズン2025:インフラ投資の未来を形成する推進力」(英語)は、こちらからご覧いただけます。
IFMインベスターズについて
IFMインベスターズは30年以上前に、働く人々の退職資金を長期にわたり、投資・保護・成長させることを目的として設立されました。豪州の複数の年金基金を株主とし、2024年12月31日現在、2,300億豪ドルの運用資産残高を有しています。IFMインベスターズは、優れた長期的なリスク・リターン特性を有し、地域社会への幅広い経済的・社会的利益をもたらす資産に焦点を当てることで、目線を共有する世界中の745の投資家の利益を優先しています。メルボルン、シドニー、ロンドン、ベルリン、チューリッヒ、アムステルダム、ミラノ、ワルシャワ、ニューヨーク、ヒューストン、香港、ソウル、東京のオフィスを拠点にグローバルに事業を展開し、インフラストラクチャー・エクイティおよびデット、上場株式、プライベートエクイティ資産を対象に運用を行っています。詳細については、www.ifminvestors.comをご覧ください。