~セキュアな環境で正確かつ効率的な運用を実現~
株式会社NTTネクシアのプレスリリース
株式会社十六銀行(取締役頭取 石黒 明秀、以下「十六銀行」)と株式会社NTTネクシア(代表取締役社長 山本 健一)は、金融庁が公表している「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」(以下「金融庁ガイドライン」)に示すリスクベース・アプローチに基づくリスク評価について、RPA(Robotic Process Automation)サービスを用いて自動化することで正確性・確実性の向上および業務の効率化等を実現しました。
なお、本自動化ツールは、NTTネクシアのBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスとして、十六銀行をファーストユーザに2025年4月1日から提供を開始いたします。
|取り組みの背景と提供目的
金融機関では、マネー・ローンダリング・テロ資金供与拡散対策の一環として、金融庁ガイドラインに示すリスクの高い取引にチェック業務を集中させる「リスクベース・アプローチ」を実施していますが、直面する人手不足やリスク評価にかかるチェック業務への稼働負担により業務効率化が喫緊の課題となっています。また、金融機関におけるお客様情報の取り扱いには高いセキュリティが求められることから、アウトソーシングやDX化には慎重な判断が必要とされております。
こうした中で、2022年より十六銀行の外為ヘルプデスクの運営をNTTネクシアが受託し、これまでの確かな知識と豊富なノウハウの蓄積に基づく高品質かつ高セキュリティなサービスの提供と実績の積み上げにより、相互の信頼関係を築いてきたことで、両者が連携してリスクベース・アプローチに基づくリスク評価の効率化に取り組むこととなりました。
外国送金依頼書のリスク評価には、手作業(目視)による稼働負担や紙の印刷、セキュアな環境の確保など、運用上のさまざまな課題があるため、この度RPAサービスを用いた自動化ツールを構築し、一つ一つの課題をクリアしながら作業の正確性や確実性を高めるとともにペーパーレス化を図るなどの効率化等を実現させました。
そして、本自動化ツールは、NTTグループのアセットを活用した高いセキュリティ環境内で提供するため、金融機関においても安心して導入できることから、同様の課題を抱える金融機関向けにサービスを提供することといたしました。
|サービス内容
外国送金依頼書のリスク評価を自動化:
外国送金依頼書のチェック業務等にかかる一連の作業(リスク評価~リスク毎の仕分けまで)をRPAにより自動化します。また、チェック後のデータは金融機関の十六銀行のファイルサーバーに格納され、行員のPCから直接アクセスが可能です。

|特長
セキュアな環境の提供:
PC間のデータ受け渡しに高セキュリティ機器の「データブリッジ®」を導入することで、インターネットに接続しない「スタンドアロン型」にて提供できるため、勘定系システム等のある銀行居室内に構築が可能です。NTTグループのアセットを活用した強固なセキュリティを提供します。
システム障害時の保守体制を構築:
システム障害時には、十六銀行とNTTネクシアおよびパートナー会社との連携体制を組み、状況に応じた技術者の訪問を行うなど柔軟な対応を実施します。
|導入メリット
リスク評価 |
業務効率化 |
セキュリティ |
・デジタル化で正確性や安定性向上 ・評価後の外国送金依頼書も検索可能なデータ形式で保管 |
・行員の稼働削減に貢献 バックヤード業務もセットで効率化 ・ペーパーレス化の推進 (将来的には紙ゼロを目指します) ・紙の依頼書にも対応可能。 |
・勘定系システムがある同じ室内に構築が可能 ・インターネットから切り離しセキュアな環境で構築可能 |
|今後について
十六銀行とNTTネクシアは、このたびのリスク評価の自動化に留まらず、更なる業務効率化やペーパーレス化に取り組んでまいります。(例:被仕向送金、外国為替予約取引、大量の処理済書類のデジタル化など)
注)記載されている会社名、製品名やサービス名は各社の登録商標または商標です。
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