一般財団法人社会変革推進財団のプレスリリース
一般財団法人社会変革推進財団(理事長:大野修一 所在地:東京都港区 以下、SIIF)と長野県・上田商工会議所(会頭:堀内健一、所在地:長野県上田市)は、長野県上田市における地域経済の持続的発展と社会課題の解決を目的とし、包括連携協定(以下、本協定)を締結しました。本協定は、特に男女の雇用機会格差・賃金格差の是正を重要なテーマとし、地域企業の生産性向上と多様な働き方の推進を目指すものです。

上田市を含む長野県においては、男女間の賃金格差や雇用機会の不均衡が依然として課題となっています。統計によれば、長野県の男性の平均給与が337,400円であるのに対し、女性の平均給与は、238,500円と、約70.7%の水準にとどまっています[1]。また、出産・育児・介護を理由とする女性の離職率が高く、キャリアの断絶が発生しやすい現状[2]があります。こうした課題を解決し、持続可能な地域経済の発展を実現するために、本協定では、多様な働き方の受け入れに関する啓発活動、地域企業の経営者に対し、柔軟な働き方の導入や多様な人材の受け入れに向けた意識改革を促進する他、キャリア形成支援の一環として、成功事例を共有するネットワークを構築し、女性の就業継続を支援します。
SIIFは2018年に公益財団法人 日本財団の助成を受け設立され、インパクト投資を通じた社会課題の解決に取り組んでいます。2024年8月には、SIIFが主導する「システムチェンジコレクティブ(SCC)」事業において、長野・上田市の株式会社はたらクリエイトが全国90社の応募の中から採択されました。同社の取り組みは、キャリア断絶を経験した地方の女性が正社員雇用につながる仕組みや、ITスキル構築による中長期的な就労能力向上を目指すものです。
[1] 長野労働局 長野県の賃金概況(平成29) [2] データで見る長野県の労働関係指標
【社会変革推進財団(SIIF)】
2013年より日本財団内においてインパクト投資に関する調査研究に着手し、日本財団から助成金を受けて、2017年社会的投資推進財団として設立されました。その後、2019年社会変革推進機構と合併し、社会変革推進財団となりました。GSG Impact JAPANの設立や賛同メンバーの招集や、インパクト投資における提言書や現状を記した報告書の発行、金融庁との共催で金融機関等との勉強会の開催などインパクト投資の推進のための活動をしています。様々な社会課題が山積する日本において、自助・公助・共助の枠組みを超え、社会的・経済的な資源が循環する社会の実現を目指し活動をしています。
所在地:東京都港区 | 公式サイト:https://www.siif.or.jp/
【上田商工会議所】
長野県上田市の経済発展と地域企業の振興を支援するために設立された経済団体です。会員企業の経営支援、地域活性化事業、人材育成、政策提言などを幅広く展開し、持続可能なビジネス環境の整備に努めています。特に、中小企業の経営支援、創業支援、デジタル化の推進などに力を入れ、地域経済の発展に寄与しています。
所在地:長野県上田市大手1-10-22 |公式サイト:https://www.ucci.or.jp