LGT、成長とデジタル化への投資を拡充する中、運用資産残高は16%増を達成

LGTウェルスマネジメント信託株式会社のプレスリリース

リヒテンシュタイン公爵家が所有する国際的なプライベート・バンキングおよびアセット・マネジメント・グループであるLGTは、戦略的な成長と投資計画を継続的に進める中、堅調な2024年業績を発表しました。運用資産残高は16%増の3,675億スイスフランとなりましたが、うち119億スイスフランは純資産流入によるものです。LGTは国際的なプレゼンスとテクノロジープラットフォームのさらなる拡充に向けた投資を続け、両分野のいずれにおいても大きな前進を遂げました。LGTのサービス収益はコアビジネスの堅調な業績を反映して13%増となり、総営業収益は4%増となりました。グループ利益は、好調な業績を達成した前年に比べ5%減の 3億5,620万スイスフランとなりました。LGTは2025年の見通しについて自信を持っており、今後も安定したビジネスモデルを基盤に、広範囲にわたるウェルスマネジメントおよびアセットマネジメント商品の提供を通じて、お客様の価値創造に注力してまいります。

2024年は地政学的・経済的な不確実性が収まらず、グローバルな市場環境の変化を予測することは困難であったものの、国際金融市場のパフォーマンスは総じて好調でした。こうした中、LGTはITインフラ強化のための投資やデジタル化への取り組みに注力するとともに、ドイツ、オーストラリア、インド、日本、タイで市場プレゼンスの拡大を図るなど、長期的な成長と投資戦略を追求し続けました。アバディーン社から買収した英国ウェルスマネジメント事業の統合は成功裏に完了し、当該事業の業績は2023年9月以降のLGTの業績に反映されています。LGTは、オーストラリア市場でのプライベートバンキング事業の拡大をさらに進め、2024年11月にはオーストラリア・コモンウェルス銀行のプライベートアドバイス事業の買収を発表しました。この買収は2025年半ばに完了する予定です。

グループの総営業収益は前年比4%増の26億7,000万スイスフランとなりました。サービス収益は、資産基盤が前年に比べて拡大したことや、仲介事業からの収入が増加したことから、13%増の17億7,000万スイスフランとなりました。純金利収益については、2023年は金利上昇による大幅なプラス効果が見られましたが、2024年は金利環境の正常化に伴い、33%減の3億4,790万スイスフランとなりました。トレーディング収益・その他営業収益は、主として顧客活動の活発化と資産基盤の拡大により、13%増の5億5,660万スイスフランとなりました。

人件費は、既存部門の人員増とアバディーン社の統合で9%増の16億2,000万スイスフランとなりましたが、長期業績関連の未払報酬は前年を下回りました。事業費・事務所費は、特にITやデジタル化プロジェクト関連の費用が増加したため、9%増の4億6,580万スイスフランになりました。減価償却費・引当金は、主として引当金の減少を反映して、24%減の1億5,270万スイスフランとなりました。

2024年末時点の費用収益比率は、2023年末の74.2%から78.0%へと上昇しました。2024会計年度のグループ利益は3億5,620万スイスフランとなり、前年比5%減少しました。LGTの2024年末時点でのTier 1自己資本比率は18.2%と極めて高く、流動性も高水準を維持しています。


運用資産残高は大幅に増加

2024年のLGTへの純資産流入額は119億スイスフランと好調に推移し、4%の有機的成長率を達成しました。プライベートバンキング、アセットマネジメントの両部門がこうした成長に寄与しました。2024年末時点の運用資産残高は、資産の純流入が好調に推移したことに加え、堅調な市場・投資パフォーマンスがプラスに寄与したこと、さらには為替相場が有利に働いたことから、前年比16%増の3,675億スイスフランとなりました。

 


今後の展望

LGTは2025年の見通しについて自信を持っており、今後も安定したビジネスモデルを基盤に広範囲にわたるウェルスマネジメントおよびアセットマネジメント商品の提供を通じて、お客様の価値創造に注力してまいります。その一環として、LGTは投資に関する専門性の継続的な強化に努めています。これには、LGTが独自に開発した一連のサステナブル投資商品やプライベート市場投資へのアクセスなどの専門分野も含まれており、LGTのプライベートバンキングのお客様とLGTキャピタル・パートナーズの機関投資家のお客様から引き続き高い関心を集めています。

LGTは国際的な成長戦略に沿って、欧州、中東、アジア太平洋地域におけるプライベートバンキング事業のプレゼンスを拡大し続けています。過去数年に、オーストラリア、インド、タイ、日本で業務を開始したほか、ドイツにおいても複数のプライベートバンキング拠点を開設し、これら市場でLGTは順調に業務を展開しています。こうした力強い成長期を経て、LGTは現在、統合、シナジー効果およびスケールメリットの実現に重点を置いています。同時に、LGTは様々な市場における地位の強化とプライベートバンキング・プラットフォームのさらなる効率的な発展に集中的に取り組んでいます。

LGTは2023年に開始したデジタル化戦略の実行に引き続き注力し、5年間で2億スイスフランの投資を実施します。バルセロナのデジタル開発ハブは、革新的なツールの立ち上げをサポートしています。LGTの目標は、生成AIを含む技術的進歩を駆使して社内プロセスの効率化を図る一方で、顧客に最先端のサービスを提供することにあります。

LGT会長のマックス・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタイン公子は次のように述べています。「LGTは2024年も順調に発展し、将来の成功に向けた基盤の強化を図ることができました。長期戦略を引き続き実行し、デジタルイノベーションを推進した一方、欧州およびアジア太平洋地域の新規・既存市場においてはプレゼンスを向上させることもできました。とりわけ世界的に政治・経済情勢が不透明な局面にある今、当社が最も重要と考える課題は、卓越したアドバイスと投資の専門知識を提供することにより、お客様に信頼してもらえるパートナーになることです。LGTは、ファミリー経営の企業として、安定したビジネスモデルを礎に、現役および将来世代のために魅力的なウェルスマネジメントとアセットマネジメントを提供してまいります」


2024年12月31日現在の主要財務指標

LGTについて

LGTについて LGTは、リヒテンシュタイン公爵家が90年以上にわたりオーナーを務める国際的なプライベートバンキングおよびアセット マネジメントグループです。2024年12月31日現在、LGTは富裕層や金融機関のお客様から3,675億スイスフラン(4,056億米 ドル)の運用資産残高(AUM)を管理しています。ヨーロッパ、アジア、米国、オーストラリア、中東の30以上の拠点に 6,000名を超える従業員を擁しています。詳細はwww.lgt.com をご覧ください。

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