MUFGでは、社会課題を起点に社員が事業提案を行う新規事業創出プログラム“Spark X”を実施。Spark Xを通じて社員の挑戦を後押しすることで、「世界が進むチカラ」になります。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループのプレスリリース
“Spark X”は、社員によるアイデア創出を行う場として株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)が2022年に立ち上げた、ボトムアップによる新規事業開発プログラムです。初年度からの応募数は累計1,300件となりました。3期目となる2024年度は、事業化への挑戦を懸けて6チームが最終審査に挑み、Spark X Award にて受賞案件が発表されました。グランプリ・特別賞を受賞した2チームは、今後MUFGの全面的なサポートの下、本格的な事業化をめざします。
◆受賞案件
水産市場における業務DX化をめざす「AI-kata~アイカタ~」がグランプリに、寺社へ資産的価値を高める活用機会を提供する「寺社Connect」が特別賞に選出され、MUFGグループCEOの亀澤より表彰されました。
<審査員>
・株式会社アルファドライブ 代表取締役社長 麻生 要一 氏
・DNX Ventures Partner 髙岡 美緒 氏
・MUFGグループCSO 髙瀬 英明
・MUFGグループCDTO 山本 忠司
・グランプリ 「AI-kata~アイカタ~」(三菱UFJ銀行/畠山 哲平)
水産市場業務における目視・手書き・手入力を中心としたアナログな取引のDX化を実現するサービスの提供。将来的にはDX化によって得られる流通データ活用を通じて、水産業への投融資拡大のきっかけとなることをめざす。
~審査員(MUFGグループCDTO山本)コメント:「水産業に対する熱意溢れるプレゼンに感動した。市場の中まで入りこまないと分からない課題を見つけ出した点が本当に素晴らしい。アナログ業務が多いといわれる水産市場においてデジタル化を拡大させるサービスとして相当広がると思う。Googleが、最初は検索機能だけでサービスインしてビジネス拡大したように、本サービスは様々なビジネス展開が展望できる点も審査員全員の評価ポイントの一つ。大いに期待しています。」
<グランプリ受賞者コメント>
全てのことに真正面から「向き合う」ことができるようになりました。自分が何をやりたいのかを知るために「自分」と向き合い、助けたいお客さまは何に困っているのかを知るために「お客さま」と向き合いました。現場に足を運び、目で見て、肌で感じ、生の声をヒアリングすることでしか相手を深く理解することはできないことを改めて学びました。これは普段の日常業務でも同じだと思います。
(本案件は、初年度から一貫して「水産業界への恩返し」をテーマにブラッシュアップを重ねた結果、3度目の挑戦でグランプリ受賞となりました。)
・特別賞 「寺社Connect」(三菱UFJ信託銀行/鮫島 稜・藤田 亮・迎田 和大)
京都市内の寺社の敷地内に存在する未活用の遊休地・資産を、不動産などの事業者に繋ぐプロジェクト。MUFGが「未活用資産プロデューサー」となり、寺社経営支援を起点に地方活性化に取り組む。
~審査員(MUFGグループCSO髙瀬)コメント:「MUFGでも、日本文化伝承は重要な社会課題の一つとして認識しており、今回の提案のようにビジネスとして課題解決していくという観点はパーパスとも完全に合致。リアルなマーケットサイズの検証などの課題はあるが、実際のユースケースをいくつも調査しており、検証結果を踏まえた実現に大きく期待。京都支店のサポートや、地元ネットワークを含めたチームワークを最大限活かすことで、MUFGとして面白い事業ができると思う、応援しています。」
<特別賞受賞チームリーダーコメント>
Spark Xの活動を通じて、『顧客志向』という考えが大きく成長しました。
寺社を実際に訪問し、伽藍や文化財の現状・ご住職の話を聞いてお客さまが抱えている課題を深く理解する重要性を学びました。
また、お客さまの視点に立ち、真にお客さまが我々に求めていることやお客さまの役に立つとはどういうことなのか、それを我々がどの様に解決することができるのかを1から学べる非常に良い機会でした。
◆過年度入賞チームの活動状況
Awardには、2022・2023年度の受賞チームも登壇。密着動画やプレゼンを通じて、外部企業へ出向してのビジネスモデル検証、銀行店舗を利用しての事業検証、関係部署を巻き込んだ与信モデル策定など、各チームが事業開発責任者として試行錯誤を繰り返しながら多様な活動に取り組んでいることが報告されました。こうした取り組みを経て、2022年に特別賞を受賞した案件「理事会のないマンション管理組合」を実現する“~PROTHIRD~”が、2024年6月にSparkX初の本格事業立上げ(※)に至り、会場を大いに湧かせました。「想いを形に、挑戦を実践する場がある」というSpark Xのコンセプトが改めて証明されました。
※下記リリースご参照
d79050-101-2b9ab4e0379327191524782df4784798.pdf
◆スペシャルトークセッション
Awardの後半では、株式会社Momentor代表 坂井風太氏、アルファドライブ麻生代表取締役社長をゲストに、グループCDTOの山本及びファイナリスト全員で、新規事業への挑戦をテーマに本音を語るトークセッションを開催しました。
挑戦へ一歩踏み出したきっかけをはじめとするファイナリストのリアルな声、ゲスト両名による経営哲学や大企業が新規事業に取り組む意味に対する意見、そして挑戦を後押しする組織の姿など多岐にわたるテーマで、熱い討論が展開されました。
・加速するSpark Xの挑戦
MUFGのパーパス「世界が進むチカラになる。」を体現する社員がさらに増えることを期待して、今後も同プログラムを続けていきます。多彩なアイデアで挑戦するMUFG社員一人ひとりのチカラを後押しし、MUFGが「世界が進むチカラになる。」ことをめざしていきます。