ブロックチェーンを活用したモビリティファイナンスプラットフォーム「MUSUBI」提供開始と先行販売分完売のお知らせ

　JMVL株式会社（本社：東京都千代田区、CEO：Kay Woo、以下「当社」）は、ブロックチェーン技術を活用したモビリティファイナンスプラットフォーム「MUSUBI」を立ち上げ、日本国内の法人様向けに車両リース投資商品の提供を開始しました。2024年11月より、先行して限定販売を実施した電動三輪自動車は、2024年中に完売となりましたので、併せてお知らせいたします。

　「MUSUBI」は、実物資産である車両を投資対象とし、個別車両の賃貸借契約に紐づく各種権利が、NFTによって偽造不可能な形でトークン化されて投資家に提供されることによって、各種情報をデジタルで管理できるだけでなく、権利の一部を分割してブロックチェーン上で自由に取引できることを特徴とするプラットフォームです。

　日本国内の法人事業者様向けに、2024年11月より先行限定販売を実施した電動三輪自動車18台（電動トゥクトゥク、カンボジア製）については、大手企業から中小スタートアップまで幅広くお問い合わせをいただき、2024年中に完売いたしました。これらの車両は、カンボジア国内でライドシェアサービス用として現地ドライバーに使用され、投資家へのリターンを生み出すとともに、途上国での雇用創出、ドライバーの生活レベル向上や、住民のクリーンで便利な移動手段の提供に寄与しています。

　当社、及び、「MUSUBI」は、持続可能なモビリティ・ソリューションを通じて、開発途上国の金融包摂を促進し、環境に優しい交通機関への移行を支える具体的な事例として、社会的・経済的インパクトを創出しています。

　引き続き、日本国内の法人様を対象として電動トゥクトゥクのリース投資商品の販売は継続いたします。なお、企画中の新しい「MUSUBI」関連商品につきましては、販売準備が整い次第お知らせいたします。

MUSUBIを活用した海外車両リース投資商品の先行販売の概要

　今回の先行限定販売では、法人事業者様等にライドシェアサービス用電動トゥクトゥクをご購入いただきました。これらの車両は、投資家からカンボジア国内の車両運用会社であるONiON社にリース（賃貸）され、現地で住民の足となっているライドシェアサービス「TADA」で活躍するドライバーに、運転する車両としてサブリース（転貸）されます。

MUSUBIプラットフォームでブロックチェーン上にこの契約関係を反映することで、車両の所有者かつ賃貸人となる法人事業者様の権利が複数のNFTとして真正かつ偽造不可能な形で表章され、NFTは各法人様が管理するウォレットに保管されています。

　カンボジア現地での車両のオペレーションはONiON社が担当し、サブリース運用に加え、オンラインでの監視、車両の整備などの必要な管理業務を実行します。ONiON社は、2021年から電動トゥクトゥクの自社製造と販売、及びバッテリー充電ステーションや整備工場の運営を行っています。なお、ONiON社と、ライドシェアサービス「TADA」を運用する現地法人は、共に、当社と同じMVLグループ所属企業となっております。

　車両に対する各種権利がデジタル化されることによって、権利を表章するNFTの保有者を対象として、対象車両の位置やバッテリーの情報、ライドシェアの稼働状況といったリアルタイムデータに対するアクセス、オンライン上でのリース料支払い請求に加え、ブロックチェーン上での将来的リース料債権の流動化といった、リース事業への投資を支援するサービスの提供が可能となりました。ブロックチェーン技術によるこれらのサービスの革新は、将来のモビリティエコシステムの基盤となるべき要素の一つとして、大手企業様にもご注目いただいております。

MUSUBIプラットフォームを通じた車両リース事業のメリット

　車両のオーナーとなる投資家様は、2年または3年のリース期間を通じて、年利回り換算で約5％から10%程度のリターンを期待できます。発生したリース料はカンボジアで流通している米国ドルの他、暗号資産として注目の集まるビットコイン建てでの受け取りも選択可能です。車両を管理するオペレーターや、リース料の原資となるライドシェアサービス収益のデータは、MUSUBIプラットフォームに連携され、いつでも確認することが可能となっています。これにより、車両投資に対する透明性と信頼性がもたらされます。

　今回取り扱った電動トゥクトゥクの販売価格は、新車の場合で4,700ドルであり、日本の投資家にとってはあまり高価なものではありませんが、収入水準の異なる現地ドライバーにとっては時に年収分以上に相当する金額となります。

　MUSUBIを通じた車両リースによって、初期費用の心配をすることなく、既存のエンジン車よりも低燃費で定期的な整備コストも低い電動トゥクトゥクが利用できるようになり、人々の生活の足となっているライドシェアドライバーの生計を改善することも可能となります。

MVLグループ各企業の役割

　当社が属するMVLグループは、東南アジアを中心に、2016年よりモビリティー領域におけるブロックチェーン活用を推進してまいりました。MVLグループはシンガポールを拠点とし、ベトナム、韓国、カンボジア、タイ、香港などで、ライドシェアプラットフォーム事業や電動トゥクトゥク製造販売事業、暗号資産関連サービス事業などを展開し、様々なデータをブロックチェーンに蓄積しております。

　MVLグループの一員として、当社は、日本国内でのモビリティファイナンスサービスおよびライドシェアサービス提供のため、国内で各業界に精通するメンバーを中心として設立されました。

　今回の投資家が購入する車両を製造し、またリースの借り手として現地での運用管理を行うONiON社は、カンボジア初の電気自動車メーカーとして実績のある法人です。ONiON社製車両は、リアルタイムで位置情報やバッテリー状況を監視できるシステムを搭載し、TADAライドシェア事業のための運行データ収集と最適化を実現します。車両盗難などの非常時には、車両のモーターを遠隔で安全に停止させてから回収することができます。また、カンボジア国内で複数設置されているONiONステーションでは、専任のオペレーターが、持ち込まれた車両のバッテリー交換や整備を行い、車両の効率的な稼働を支援しています。

　同じく、MVLグループ傘下のTADA社は、2018年の設立以降、東南アジア各国でライドシェア事業を広範に展開しております。カンボジアでONiON製の電動トゥクトゥクを利用するドライバーに対しても、安全かつ効率的な利用者とのマッチングサービスを提供しています。TADAライドシェアプラットフォームから収集されるデータは、「MUSUBI」プラットフォーム上でドライバーの稼働状況や利用状況として可視化され、車両オーナーのリース事業に透明性と信頼をもたらしています。

​​当社の展望

当社は、ブロックチェーン技術を活用した安全かつ透明性の高い車両リースプログラムを提供し、お客様により良い投資機会を提供すると同時に、グローバル規模でモビリティの未来を形作ります。モビリティの革新を通じて、各地域の経済発展と持続可能な社会の実現を目指します。ご期待ください。

次回出荷分の販売について

申込方法：弊社まで直接お問い合わせください。

※詳細はHP(https://musubi.fi)をご覧ください。

JMVL株式会社について

社名　　：JMVL株式会社

事業概要：電動三輪車の輸入、販売

設立 　 ：2024年3月

所在地　：東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー11階

代表者　：Kay Woo

URL 　 ：https://musubi.fi

MVLグループについて

MVL Chain (シンガポール）

TADA (シンガポール）

ONiON Mobility (カンボジア）