Funds Startups株式会社のプレスリリース
Funds Startups株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前川寛洋)は、2025年1月1日より、新たにプリンシパルとして鈴木 紳平氏が就任したことをお知らせいたします。
■鈴木 紳平プロフィール
鈴木 紳平(すずき しんぺい)。千葉県出身。早稲田大学 法学部卒業。
2006年4月に三菱東京UFJ銀行(現 三菱UFJ銀行)に入行。約15年の在籍期間中、国内2拠点での中堅中小企業向け融資担当及び企業再生支援、海外拠点(チリ)でのトレジャリー及び拠点運営企画、ストラクチャードファイナンス審査部署での船舶/航空機ファイナンス審査及び外銀からの航空機ファイナンス資産買収PJの審査部門PMO、営業本部での物流セクター大企業営業に従事。
2021年2月にデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社し、金融機関向けに海外市場調査、ロングリスト作成支援、PMO支援、M&A推進社内体制構築支援などのM&Aアドバイザリー業務、事業会社向けにプロジェクトファイナンス組成やスタートアップ/中堅中小企業のデット調達支援などの資金調達アドバイザリー業務に従事。
2022年9月にRBF(Revenue Based Finance)を提供するFintechスタートアップである株式会社Yoiiに入社し、事業開発としてセールス、VCや士業事務所などのパートナーとのアライアンス構築を担当した後、審査担当としてデータサイエンスチームと協働しての審査プロセスの構築、累計数百件の案件審査、及び期中管理業務の構築と高度化に取り組んだ。
2025年1月にFunds Startups株式会社に参画し、Funds Venture Debt Fundプリンシパルに就任。
■新プリンシパル鈴木 紳平よりコメント
2025年1月1日付でFunds Startups株式会社に入社した鈴木紳平です。
スタートアップエコシステムの発展へ国家的に大きな関心が寄せられている一方で、スタートアップに対し必要なデットが適時適切に供給されているかというと、資金供給者である各金融機関の取り組みはまだ始まったばかりで、理想とはギャップがある状態だと認識しています。
このギャップを埋めるのはそう簡単ではありません。大多数のスタートアップは、担保提供できる有形資産が乏しい、投資先行中で赤字・債務超過である、といった状況にあります。しかし、そうした企業への融資は、金融機関(特にデットの供給者として期待される銀行)を取り巻く金融規制や制度慣行から、担当者個人がどれだけ情熱を持っていても構造的に難しいのが実態です。
この点に忸怩たる思いを持つ金融機関の方は多いものの、金融規制を遵守しつつこれまでの制度慣行を変えていくには大変な労力が必要で、時間のかかるものだと思います。Funds Startupsが運営するFunds Venture Debt Fundは「金融機関共同開発型」というコンセプトの下、金融機関単独では実施しづらいVenture Debtの領域で先行的な取り組みを行う、極めて珍しい立ち位置にあります。
金融機関の皆様と共にこの野心的な取り組みを実践していくことで、スタートアップエコシステム、引いては日本の金融システムをより良いものにしていけると確信していますし、私もその実現に向けて尽力して参ります。
■代表パートナー 前川 寛洋よりコメント
この度、鈴木さんをFunds Venture Debt Fundの新たな仲間として迎えることができ、大変嬉しく光栄に思っております。
鈴木さんは、金融機関で15年に渡る様々な融資審査経験に加え、FAの立場からのデット調達支援や、国内では黎明期であるRBFの領域において、第一線で審査の企画から実践、管理までを担ってこられました。まさに融資審査における金融プロフェッショナルであり、その専門性を生かして新たなリスクマネー提供にチャレンジされてきた非常に素晴らしい志のある方です。
鈴木さんの加入によって、当社が掲げるコンセプトである「金融機関共同研究型」の体現に向けて、さらに多角的な視点やエッセンスを取り入れることができ、ベンチャーデットに特化した審査体系の構築およびモデルケースの創出をより一層加速できるものと確信しております。また、これまで長年にわたり、金融機関の中で金融規制や制度慣行等と向き合ってきたからこそ、金融機関と共同研究することの意義と我々の存在価値を深く理解し、ファンドに参画いただいている金融機関への支援をよりバージョンアップしていけると感じております。
また、当ファンドのチームは、弁護士、会計士、証券会社(投資銀行)、監査法人、大手銀行(ベンチャービジネス、エクイティ審査)、PEファンド、VC、VD、スタートアップCFO等の、多種多様な専門性を備えたチームを構築しておりましたが、今般鈴木さんの加入によって、幅広い法人融資経験に加え、ストラクチャードファイナンス、RBF等の経験が備わることとなり、さらに高度かつ複雑な案件にも挑戦できると考えています。
今後もベンチャーデット市場の発展を念頭に、「スタートアップ専門の投資銀行の設立」というビジョンのもと、ミドル・レイターステージの開発に向けて尽力して参ります。
■Funds Startupsについて
Funds Startups株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前川寛洋)は「社会的インパクトを創出するスタートアップが、最も理想的な成長を遂げられる仕組みを開発する」をミッションに据え、ファンズ株式会社の100%子会社として2023年12月に設立されました。Funds Startupsでは、Funds Venture Debt FundのGPとして、ファンド運営ならびに金融機関へのベンチャーデットに関する支援を中心に行います。今後については当事業を中核としつつも、スタートアップ専門の投資銀行部門のような役割として、スタートアップの資金調達手段の多様化や環境整備等も手掛けていく予定です。
https://social.funds.jp/fsrelease