目に見えない法人間のつながりを30秒で可視化する新機能を提供開始

人手では難しかった関連事業者の特定・分析・リストアップを瞬時に実現し、最新の法人間ネットワークが把握可能に。リスク・実体性の評価業務の判断精度向上に寄与

シンプルフォーム株式会社のプレスリリース

シンプルフォーム株式会社(東京都渋谷区、代表取締役CEO 田代 翔太、以下「当社」)は、法人調査プロセス自動化プロダクト「SimpleCheck」に「関連性表示機能」を追加し、2024年12月から本格提供を開始します。

当社は、行政機関やインターネット上に点在する全国500万法人の定性情報を集約しデータベースを構築しています。このデータベースを基盤とした「SimpleCheck」は、通常収集・整理に数日を要する法人の最新の定性情報を約30秒でレポーティングするものです。金融犯罪防止や業務生産性向上を目的に、多くの金融機関やカード会社などで採用されています。

一見無関係な複数事業者が実は陰で協力し合い、詐欺や不正を行う例が後を絶ちません。こうした事例を防ぐためには、取引可否の判断の際、取引相手だけでなく関係事業者も含めたリスク・実体性の評価が重要です。しかし、どの事業者がどの事業者と関係を有しているかといった全容や、個々の関係性を把握する有効手段はこれまでありませんでした。こうした背景を受け、当社が収集した全国500万法人の最新の定性情報を基に、事業者同士のつながりを発見し、分析・解釈・整理が完了した状態で、ネットワークを迅速に参照できる「関連性表示機能」を開発しました。

「関連性表示機能」は、代表者名や役員名、住所などの情報をもとに、同一人物が代表・役員を務める別法人の有無や、同住所に登記された他法人の有無など、他事業者との共通点・関連性を自動的に判定・解析します。判定の根拠と共に、事業者間の最新のネットワークを表示します。


すべての取引先から十分な申告情報が得られない中、迅速に大量の審査が必要なBPSP(*1)などのご利用シーンを想定し、取引先同士の結託リスクの有無など密接な関連性を確認できるアドオン機能も有しています。その他、以下の特長があります。

  • 「SimpleCheck」レポート生成と同時に、同一画面内に約30秒でネットワークを出力(*2)

  • 結びつきの根拠や強度を分析・整理し、一定の関連性が認められた事業者のみを表示

(*1)Business Payment Solution Providerの略。クレジットカード加盟店ではない売り手企業(サプライヤー)に対しても買い手企業(バイヤー)がカード決済を可能とする仕組み。Visa、JCB、Mastercardなど各ブランドが異なる名称で同様のフレームを提供していますが、この本文中ではVisaが提唱する名称の「BPSP」を用いています。

(*2)当社は全国500万法人に関するデータを保有していますが、ネットワークの頂点となる各データ項目により保有数が異なります。例えば代表者名を頂点とする場合、当社が代表者名を保有する約200万法人の範囲内でネットワークを構築します(データ数は2024年11月時点)。

開発にかける思い

シンプルフォーム株式会社 代表取締役CEO 田代 翔太

法人間取引の非対面化が急速に進むなか、私たちは取引可否を判断する「審査」を時代に合わせアップデートすることに取り組んでいます。創業からの数年間は非対面取引を適切に行うために必要な、全国500万法人の最新の定性情報の収集と、データベース化に取り組みました。またこのデータを基に、法人調査・モニタリングなど各業務に最適化されたプロダクト群を提供してきました。

従来より、審査の現場では「関連事業者も含めたリスク・実体性の評価を行いたい」というニーズがありました。しかし、膨大な数の事業者から関連性を見出すことや、評価に影響を与える関係性かを見極めることは人力では非常に時間を要し、有効な手段がありませんでした。この課題に対し、私たちは「目に見えない法人間のつながりを迅速に明らかにする」ことを構想に掲げ、実現を目指してきました。本機能がお客様の判断精度の向上に寄与することで、誰もが法人を公平に評価でき、志ある法人に取引の機会が公平に開かれた世界へ一歩近づくことを願っています。

ご活用事例

  • 株式会社みずほ銀行さま

AML・金融犯罪対策業務において、不審な取引のある法人の調査を中心にご利用いただいています。調査対象法人の取引情報と関連事業者の情報を組み合わせることで、不審な繋がりをより広く効率的に捕捉できる点を評価いただいています

  • 株式会社福岡銀行さま

Web法人口座開設業務において、ご利用いただいております。調査対象法人だけではなく、関連する企業や役員も可視化されており、審査精度の向上や効率化に繋がっている点を評価いただいています

  • 株式会社インフキュリオンさま

請求書支払いプラットフォームの利用企業・取引内容の確認業務においてご利用いただいています。人手では容易に見抜けない関係性を迅速に確認できる点を評価いただいており、結託取引の未然検知によるリスク抑制へ期待いただいています

サービス概要

法人取引における審査業務を、非対面を前提とした最適な形へアップデートすることを目指し、審査体制の構築及び運用支援を行っています。審査業務に必要な、全国500万法人に関する定性情報の収集とデータベース構築に取り組み、このデータベースを基盤としたプロダクト「SimpleCheck」「SimpleMonitor」を開発、提供しています。

SimpleCheck(シンプルチェック)

法人名を入力するだけで世の中の情報を瞬時に収集し、当社が独自に蓄積・検知したリスク情報と共に、30秒でレポーティングするサービスです。Web上や既存の調査データベースに、情報が存在していなかった中小・新興法人も含め全国500万社をカバーしています。

2024年12月、「SimpleCheck」ご契約者様を対象に「関連性表示機能」の正式提供を開始しました。ご利用方法・料金などの詳細は、担当営業もしくは弊社HPよりお問い合わせください。

SimpleMonitor(シンプルモニター)

ユーザーがあらかじめ登録した法人を常時監視し、リスク評価に関わる重要な情報・属性の変化を検知し、自動通知するサービスです。2024年5月より本格提供を開始し、銀行・クレジットカード会社・保険会社など金融機関を中心に導入いただいています。

「SimpleCheck」によりスピーディーな初期審査を行い、取引開始後は「SimpleMonitor」により属性・情報の変化を捉えることで、初期から途上の審査プロセス・リスク管理の一元化が可能です。「SimpleCheck」「SimpleMonitor」組み合わせてのご利用はもちろん、いずれか一方のみのご利用も可能です。お客さまの業務フローに応じたカスタマイズや、各種データの分析・活用等もご提案します。

会社概要

会社名

シンプルフォーム株式会社

本社所在地

東京都渋谷区上原三丁目29番1号

代表者名

代表取締役CEO 田代 翔太

資本金

2,934百万円(2024年9月30日時点・資本準備金等も含む)

設立

2020年10月1日

事業内容

法人取引における審査体制の構築、運用支援

Webサイト

https://www.simpleform.co.jp/

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