暗号資産投資実態・市場に関するアンケート調査結果

〜 2025年の暗号資産市場において「価格上昇」への期待が高まる一方で、市場の成長を阻む要因として「税制に関わる法整備が整っていない」という業界の課題が浮き彫りに。 ~

ビットバンク株式会社のプレスリリース

暗号資産取引所を運営するビットバンク株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:廣末紀之、以下当社)は、この度、一般インターネットユーザー1375人を対象に「暗号資産投資実態・市場に関するアンケート調査」を実施しました。​

約5割の回答者は、暗号資産を含むNISA/iDeCoなどの金融商品へ「資産運用している」と回答しましたが、2023年とほぼ横ばいという結果でした。また、2025年の暗号資産市場において「価格上昇」への期待が高まる一方で、業界への課題として「税制に関わる法整備が整っていない」という回答が上位回答となりました。

■ 調査背景

日本政府は2023年6月に「経済財政運営と改革の基本方針2023」を閣議決定し、資産運用において持続的な成長を促進するため、資産運用に焦点を当てた国家戦略を推進しています。資産運用における持続可能な発展を目指すものとなっていますが、暗号資産に関しては資産運用の対象に含まれません。暗号資産の資産運用の捉え方については、暗号資産業界として課題の1 つでもありますが、2024年は、暗号資産業界にとって大きな進展が見られた年となりました。

1月には米国でビットコイン現物ETFが承認され、続いて、7月にはイーサリアム現物ETFが承認されました。これにより、これまで暗号資産に触れてこなかった機関投資家が市場に参入し、暗号資産への資金流入が増加しました。4月にはビットコイン特有のイベントである半減期を迎え、11月には米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利したことを背景に、ビットコインが連日最高値を更新しました。2025年1月に米大統領に就任予定のドナルド・トランプ氏は、暗号資産業界を支持する姿勢や公約を掲げており、暗号資産業界では新たな展望が広がりつつあります。

そうした中、当社は一般インターネットユーザーに対して、暗号資産に対する投資実態・市場に関するアンケート調査を実施しました。

■ アンケート調査概要

調査期間: 2024 年 11 月 13 日 〜 2024 年 11 月 20 日

調査対象:一般インターネットユーザー

回答数 :1389 人(有効回答数:1375 人)

調査方法:WEB アンケート調査

配信方法:WEB アンケートツール(Fastask)

アンケート結果一覧:

https://drive.google.com/file/d/1ICfPff0cJCrrXBTBf4FHDatrGo0Zxlqf/view?usp=drive_link

・アンケートの質問は日本語のみで実施

※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、「ビットバンク調べ」と明記をお願い致します。

■ アンケート調査の結果サマリー

<資産運用に関するアンケート調査>

Q1.「資産運用している」方は2023年と変わらず約5割でほぼ横ばい

【Qあなたは資産運用をしていますか?】では、「資産運用している」が 51.3%、「資産運用していない」が 48.7% という結果になりました。資産運用した方は2023年とほぼ横ばいとなっており、2024年1月には新NISAが始まりましたが、投資人口は増えていない傾向が見受けられる結果となりました。

Q2. 投資した金融商品も2023年と変わらず「NISA/iDeCo」「株式投資」「投資信託」が上位

「資産運用している」と答えた方へ【Qあなたの資産運用を教えてください。】では、投資対象として「NISA/iDeCo」60.2%と挙げており、次いで「株式投資」「投資信託」という結果になりました。今年はニュースなどで、円安に関する報道を目にすることが多く、外貨預金の増加は0.2%に止まり、多くの投資家は株式投資などで円安のリスクヘッジをおこなっていたことが想定されます。

Q3. 「老後の生活資金を準備するため」が2023年と変わらず断然トップ

「資産運用している」と答えた方へ【Q 資産運用や投資を始めた理由は何ですか?】では、「老後の生活資金を準備するため」を挙げた方は53.3%と最多になり、また、29.8 %の方が「NISAやiDecoの制度改正があったため」と長期的な投資の需要の高さから投資を始めたことがわかる結果となりました。

Q4.資産運用をしない理由として「余裕のある資金がない」が昨年比6%増加

「資産運用していない」と答えた方へ【Q 資産運用していない理由は何ですか?】では、「余裕な資金がないため」を挙げた方は2023年同様にトップとなり、次いで「資産引用に関する知識がないため」が40.7%という結果となりました。余剰資金不足が、資産運用に関する基礎知識を学ぶ意欲を削ぐ要因になっている可能性が考えられます。

Q5. 今年も「投資は考えていない」が約79%と高い結果に

「資産運用していない」と答えた方へ【Q2025年から投資を始めようと思っている資産運用を教えてください。】では、「投資は考えていない」と回答した人は2023年より4.3%上昇し、78.8%と最も多い結果となりました。Q4.資産運用をしていない理由として「余裕のある資金がないため」が挙げられており、余剰資金の減少がさらに投資から遠ざかっているように考えられます。

<暗号資産市場に関するアンケート結果>

Q6.暗号資産への投資比率が60.6%に増加、価格上昇が後押しに

「暗号資産」と答えた方へ【Q暗号資産への投資に充てた資産は、資産全体の何%になりますか?】では、実際に暗号資産へ資産運用に充てた金額は下記の通りになりました。今年は暗号資産への投資比率が60.6%となり、2023年より9%近く上昇していることから、暗号資産の価格上昇が投資を後押しした結果となりました。

Q7. 暗号資産に投資をしない理由は、今年も「知識がないため」が最多回答

「資産運用していない」と答えた方へ【Q 暗号資産に投資していない理由は何ですか?】では、「知識がないため」が2023年と比較して9.4%増加し43.1%と最も多く、次いで「リスクが高いため」「何となく危なそうと感じているため」「難しそう」という結果になりました。暗号資産への投資に関する感情の背景には、知識不足であることが推測されます。

Q8. 2025年の暗号資産において「価格上昇」が最多回答

「資産運用している」と答えた方へ【Q 2025年の暗号資産に期待していることは何ですか?】では、「価格上昇」37.2%で最多となり、次いで2023年同様に「暗号資産の将来性」と「暗号資産の税制改正」という結果になりました。「暗号資産の税制改正」と回答した方は、2023年から1.5%増加し16.7%と税制改正への期待が高まっていることが見受けられます。

Q9. 2025年ビットコインの最高値が期待される時期は「4月」

「資産運用している」と答えた方へ【2025年1月1日から12月31日において、ビットコインが円建てで最も上昇する高値の時期はいつ頃だと予想していますか?】では、「4 月」と挙げた方が最多となっており、多くの投資家が来年の上半期までは底堅い動きが続くことを予想している結果となりました。

Q10. 2025年ビットコイン最高値は「1000万円〜2000万円未満」と現実的なレンジ

「資産運用している」と答えた方へ【Q 2025年1月1日から12月31日において、ビットコイン価格(1 BTC)の円建て予想最高値をご回答ください。】では、「1000万円〜2000万円未満」が最多の22.0%となり現実的な価格予想となりました。「2000万円〜3000万円未満」と予想する投資家は少なく、最高値については様子を見ているような結果となりました。

Q11. 2025年ビットコイン最低値は「800万円以上」と予測

「資産運用している」と答えた方へ【Q2025年1月1日から12月31日において、ビットコイン価格(1 BTC)の円建て予想最低値をご回答ください。】では、「800万円以上」が最多回答となり、多くの投資家は800万円以下には割り込まないと予想している結果となりました。

Q12. 2025年期待している銘柄は「ビットコイン」が最も支持される結果に

「資産運用している」と答えた方へ【Q 2025 年1 月1 日から12 月31 日において、最も期待している暗号資産銘柄は?】では、「ビットコイン」が最も多く、次いでイーサリアム、リップルが多い結果となりました。また、2023年アンケート調査では1.9%だったドージコインがランクインしました。米実業家イーロン・マスク氏のソーシャル・メディアXでの投稿などが一部投資家の関心を集めていることが見受けられます。

Q13. 価格上昇の理由として「アメリカの金融緩和政策」「米ビットコイン・イーサリアム現物ETF承認による資金流入期待」が上位

「資産運用している」と答えた方へ【Q 2025年1月1日から12月31日において、ビットコインはどのような理由で上昇すると思いますか?】では、最も多かった回答は「アメリカの金融緩和期待」30.0%で、米FRB(連邦準備制度理事会)の動向への関心の高さが伺える結果となりました。また、今年1月と7月に承認されたビットコイン・イーサリアム現物ETFの資金流入による価格上昇期待も見受けられました。

Q14. 暗号資産業界の課題は「税制に関わる法整備が整っていない」が上位に

「資産運用している」と答えた方へ【Q 暗号資産業界の課題としてあてはまるものは何ですか?】では、「税制に関わる法整備が整っていない」が2023年と比較して7.4%増の24.1%と最も多く、業界の課題が浮き彫りになる結果となりました。次いでセキュリティ課題として「個人のウォレットにおけるセキュリティ課題」と「暗号資産取引所における情報セキュリティ課題」となり、今年5月に発生した他の暗号資産取引所より不正流出が投資家層に警戒感を与えたことが背景にあると考えられます。

Q15. 期待はありながらもビットコインへの投資額は小口投資が多数を占める

「資産運用している」と答えた方へ【2025年中に、暗号資産へどれくらい投資を予定していますか?】では、「3万円未満」「3万円〜10万円未満」と回答した方が約半数の47.7%となっており、小口投資が多くを占めていることが見受けられる結果となりました。

Q16. 日本版ビットコイン現物ETF、新NISA対象で32.2%の投資家が意欲を示す

「資産運用している」と答えた方へ【ビットコイン現物ETFが新NISAの対象になった場合、投資したいと思いますか?】では、投資意欲がある投資家は32.2%という結果となりました。日本でのビットコイン現物ETFが誕生すればさらに投資家が増えることが予想されます。

ビットバンクでは、公式オウンドメディア「ビットバンクプラス」内にてマーケットアナリストによる暗号資産マーケット情報を配信しています。​ビットバンクは暗号資産(仮想通貨)の普及促進のため、今後も様々な活動を行ってまいります。​

今後ともビットバンクをよろしくお願いします。

【免責事項】

当資料におけるコンテンツは特定のお客様のニーズ、財務状況または投資対象に対応することを意図しておりません。当コンテンツは商用目的のために提供されているものではありません。当コンテンツ内のいかなる情報も、暗号資産(仮想通貨)、金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品の売買、投資、取引、保有などを勧誘または推奨するものではなく、当コンテンツを取引または売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。

暗号資産(仮想通貨)は、日本円やドルなどのように国がその価値を保証している「法定通貨」ではありません。インターネット上でやりとりされる電子データです。

暗号資産(仮想通貨)は、価格が変動することがあります。暗号資産(仮想通貨)の価格が急落したり、突然無価値になってしまうなど、損をする可能性があります。

暗号資産(仮想通貨)は代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済のために使用することができます。

【ビットバンク株式会社 について】
会社名:ビットバンク株式会社 Bitbank, Inc.
URL:https://bitbank.cc/about/corporate/
代表者:代表取締役CEO 廣末紀之
住所:〒141-0031 東京都品川区西五反田7丁目20-9 KDX西五反田ビル7F
設立:2014年5月7日
資本金:86億4,921万円(資本準備金含む)
事業内容:暗号資産(仮想通貨)関連事業

登録:関東財務局長(暗号資産交換業者)登録番号 第 00004 号
   貸金業者 登録番号 東京都知事(2)第31821号 令和5年9月29日〜令和8年9月28日
所属団体:一般社団法人 日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)
     一般社団法人 日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)
     日本貸金業協会会員 第006169号
     株式会社日本信用情報機構(JICC)

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