Hillhouse Investment (HHLR Management Pte Ltd)のプレスリリース
世界最大級のグローバルなプライベート・オルタナティブ・アセット・マネージャーであるヒルハウス・インベストメント・マネジメント・リミテッドは、ヒルハウスの不動産投資戦略を担うRava Partnersおよび関連会社(以下、総称して「ヒルハウス」)とともに、本日、Song Bidco合同会社(以下、「公開買付者」)を通じて、サムティホールディングス株式会社(証券コード187A。以下、「サムティホールディングス」)の普通株式を対象とする公開買付けを完了したことを発表しました(以下、「本公開買付け」)。
サムティホールディングスは、その子会社であるサムティ株式会社を通じて、1982年の創業以来、日本全国で不動産資産の開発、運営、管理を行っています。サムティホールディングスは、高品質な集合住宅やホテルのポートフォリオを保有し、これらの資産の開発と管理で豊富な実績を有しています。
サムティホールディングスの取締役会の賛同のもと、本公開買付けは1株当たり3,300円で2024年10月15日に開始され2024年11月26日に終了しました。公開買付期間終了時点で、サムティホールディングスの株式の約50.04%の応募があり、完全希薄化ベースで買付予定数の下限29.48%を上回りました。応募された株式はすべて買付条件に従って買付代金が支払われます。ヒルハウスは臨時株主総会での特別決議を経て、サムティホールディングスを上場廃止とするための通常のスクイーズアウトの手続きを実施することを予定しています。本取引完了後、サムティホールディングスは非上場企業となり、小川靖展氏がCEOを務めます。
日本のアコモデーションセクターは、堅調な需給基盤を誇り、国内外の投資家にとって魅力的なアセットクラスです。サムティホールディングスの非公開化は、キャピタルゲイン重視の現在のビジネスモデルを持続可能な収益重視のモデルに転換することを目指し、戦略的M&Aを活用しながら事業拡大と効率化を通じて、持続可能な長期的な成長を実現するための戦略の一環として実施されました。
サムティホールディングスの筆頭株主である株式会社大和証券グループ本社(以下「大和証券グループ本社」)と、大和PIパートナーズ株式会社(合計37.18%保有)は、引き続き株主としてサムティホールディングスの成長を支援し、ヒルハウスとともにサムティホールディングスの企業価値の最大化を図ります。
大和証券グループ本社の代表執行役社長(CEO)である荻野明彦氏は、次のように述べています。「当社は、ヒルハウスの豊富な知見がサムティホールディングスのビジネスモデル転換に大いに寄与すると確信しており、今回のTOB成立を心より歓迎いたします。非公開化後も、当社はHillhouseと共に、サムティホールディングスのファンドマネジメントビジネスの拡大による安定成長ステージへの移行をサポートしてまいります。本件は、当社の掲げるアセットマネジメント戦略とも合致しており、大変意義深いと考えております」
ヒルハウスの共同最高投資責任者であるマイケル・イーは、本取引について次のように述べています。「ヒルハウスは15年以上にわたり、日本ペイントのような著名企業への投資など、日本で調査と投資を積極的に継続してきました。今回の取引完了は、重要市場である日本での当社の取り組みの次の段階の幕開けであり、サムティホールディングスなどの日本企業にとって信頼のおけるパートナーとしての地位を確立するものです。当社は、既存事業とリーダーシップの強みを基盤として、企業目標の実現を支援することで、日本企業の皆さまをサポートしてまいります」
ヒルハウスのパートナーであり、Rava Partnersの共同責任者でもあるジョー・ギャグノンは、次のように述べています。「デベロッパー型から、多様で継続的な収益源を持つ総合アセットマネジメント型へとビジネスモデルの転換を図る、業界のリーダーであるサムティホールディングスの継続的な成長を支援できることを嬉しく思います。当社のグローバルな投資家ネットワークを活用することで、同社のアセットマネジメント事業の拡大を支援するとともに、一連の開発ファンドの設立を通じてサムティホールディングスの資本効率の向上に貢献していきます」
サムティホールディングスの小川靖展CEOは、次のように述べています。「非上場企業として、当社は業界でのリーダー的地位を強化し、日本初の総合的なビジネスモデルを有するアコモデーション資産運用会社へと変革していくことを楽しみにしています。サムティールディングスは、ヒルハウスの豊富な経験と、長期的アプローチを基盤とした安定性からメリットを享受できると確信しています」
本取引は、一般的な取引完了条件に従うものとします。
ヒルハウスによるサムティホールディングスの公開買付け発表に関するプレスリリースはこちらからご覧いただけます。(2024年10月11日付)
ヒルハウスについて
ヒルハウス・インベストメント・マネジメントは、約20年前にイェール大学基金から出資を受けて設立された、世界最大級のグローバルなオルタナティブ投資運用会社です。当社は、米国、欧州、アジアおよび中東の大学基金、その他基金、ソブリン・ウェルス・ファンド等の資産を運用しています。ヒルハウスの目標は、すべてのステークホルダーに永続的な価値を創造する、持続可能で先進的な企業をサポートすることです。ヒルハウスの投資戦略は多岐に亘り、バイアウト案件から不動産(Rava Partners)、プライベート・クレジット(Elham Credit)を含む幅広い分野に投資を実行しています。ヒルハウスは設立されたシンガポールを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、ムンバイ、香港、アムステルダム、シドニー、上海、北京等に拠点を拡大し、現在は世界各国で合計450人超18か国以上の国籍からなるチームを有しています。また、当社は、世界30カ国以上で数十億ドル規模のトランザクションのクロージング実績を有しています。ヒルハウスは、日本の公開および非公開市場に15年以上にわたって投資しており、最近ではサムティホールディングスやダイニーのプライベート市場投資を行っています。
詳細はウェブページをご覧ください。
Rava Partnersについて
Rava Partnersは、2020年にヒルハウスの不動産投資戦略を担うために設立されました。Rava Partnersは、アジア太平洋地域の新しい経済を支える物理的なインフラを構築するために、ビジネスリーダーと提携し、不動産に投資しています。Rava Partnersは、アジア経済の成長分野である、教育、物流・インダストリアル、ライフサイエンス・ヘルスケア、デジタルインフラストラクチャーその他の分野において投資を実行し、企業の成長を支えています。設立以降、Rava Partnersは、16社の不動産会社に合計35億米ドル以上投資しています。
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