【新・相続実態調査】「エンディングノート、遺産相続配分やID・パスワードの記載に親子間のギャップ」

GOODREI、エンディングノートの記載内容を調査

株式会社GOODREIのプレスリリース

株式会社GOODREI(本社:東京都中央区、代表:末吉 謙佑、以下「GOODREI」)は、エンディングノートに親が記載した項目と子供が書いてほしかった項目のギャップについて調査を行いました。

本調査により、子供がエンディングノートに書いてほしいと思っている項目と、親が実際に記載した項目の中でギャップが大きいのは。遺産相続配分やID・パスワードであることが明らかになりました。

■調査の背景

自身が亡くなる、もしくは高度障害になる前に、資産状況や遺族へのメッセージ、葬儀やお墓の希望を書き留めておくエンディングノートについては、一定の認知を得ています。一方で、子供から親へエンディングノートの作成をしておいてほしいと思っても、話を切り出すタイミングが難しい、親の死を意識したくないといった理由から、親に勧めることが難しいという現状もあります。

そのため、GOODREIはエンディングノートを子供から親へどの程度進めているのか、また子供から勧められた親がエンディングノートを実際に作成しているのかを調査しました。

■調査結果サマリー

1.エンディングノート作成時の資産額

・エンディングノートを作成する年齢は60代以上が全体の73%

・作成は紙媒体が72%

・エンディングノート作成時の資産額は1,000万円以上3,000万円未満が24.4%で最多

・エンディングノート作成者は総資産額が国内平均に対して大きい傾向(資産額3,000万円以上の人の割合が国内平均と比較して10%多い)

2.エンディングノート記載事項の親子間ギャップ

・親が書いた項目の上位は「財産・資産状況」「葬儀・お墓の希望」「介護・医療の希望」

・子供が書いてほしかった項目の上位は「財産・資産状況」「遺産相続配分」「葬儀・お墓の希望」

・子供と親でギャップが大きかったのは「遺産相続配分」「ID・パスワード」

■弁護士 坪内清久氏コメント

相続の現場に相対する弁護士として、今回の調査結果には高い関心を寄せています。高齢化社会が進む中で、エンディングノートに関しては一定の認知を得ており、作成する方も徐々に増えて生きている印象です。しかし、その記載内容にまで踏み込んだ調査はこれまで見たことがなく、興味深く感じました。

親としては自身の「葬儀・お墓の希望」「介護・医療の希望」といった万一の場合の扱いを明記しておくという意向が強いのに対して、遺族となる子供側は資産や遺産相続に重きを置いて親に情報を整理しておいてほしいと考えていることが明確です。

今後もエンディングノートの作成を作成する人が増え、万一の事態があった場合に遺族が相続で困ることが無いよう、本調査を踏まえて「財産・資産状況」「遺産相続配分」「ID・パスワード」といった事項が明確に残されていくことを期待します。

Sfil法律事務所 代表弁護士 坪内清久氏

■調査結果詳細

1.エンディングノート作成時の親の年齢

今回の調査は、親がエンディングノートを作成した子供に対して行っています。最初にエンディングノート作成時の親の年齢を調査しました。

結果、70代以上で全体の半数、60代以上で全体の73%を占める結果となりました。なお、親子の組み合わせでは子供60代 – 親80代という組み合わせが全体の12%で最多でした。

図1 エンディングノート作成時の親の年齢

図1 エンディングノート作成時の親の年齢

2.エンディングノートの作成方法

次に、エンディングノートの作成方法を調査しました。

大きく分けると紙媒体とデジタル媒体に分かれますが、紙媒体が72%と圧倒的多数を占める結果となりました。これは上記の調査が示す通り、作成者は60代以上が大半であるため、紙媒体の方が親和性が高いのだと考えられます。紙媒体の中でも市販のエンディングノートを使った人が34%と最多でした。

図2 エンディングノートの作成方法

図2 エンディングノートの作成方法

3.エンディングノート作成時の親の資産額

更に、エンディングノート作成時の親の資産額を調査しました。

資産額で最も多いのは1,000万円以上3,000万円未満で24.4%となりました。一方で、「わからない」という回答が約20%となり、親がエンディングノートを作成しても子供が資産額を把握できないケースも多いことが浮き彫りになっています。

図3 エンディングノート作成時の親の資産額

図3 エンディングノート作成時の親の資産額

また、エンディングノート作成者の資産額を国内平均と比較すると、エンディングノート作成者の方が資産額が多い傾向であることがわかりました。特に3,000万円以上の資産を保有している割合が、国内平均では20%に対して、エンディングノート作成者の場合は30%と10%も高い結果となりました。やはり、資産額が多い方の方がエンディングノートを作成することで、財産分配や遺産相続を円滑化する必要性を感じていると想定されます。

図4 エンディングノート作成者と国内平均の資産額の違い

図4 エンディングノート作成者と国内平均の資産額の違い

4.エンディングノート記載事項の親子間ギャップ

最後に、エンディングノートの記載事項について、親が実際に記載した項目と子供が記載してほしかった項目のギャップを調査しました。

親が書いた項目の上位は「財産・資産状況」「葬儀・お墓の希望」「介護・医療の希望」だったのに対して、子供が書いてほしかった項目の上位は「財産・資産状況」「遺産相続配分」「葬儀・お墓の希望」でした。子供の方がより財産や遺産など資産に関する情報を親に整理してほしいという意向がうかがえます。

その結果もあり、子供と親で特にギャップが大きかったのは「遺産相続配分」「ID・パスワード」でした。これらは、子供が書いてほしいと思っているにもかかわらず、親が実際には記載していないという状況です。特に昨今のデジタル遺品(パソコンやスマホなどのデジタル機器に保存されたデータやインターネット上のアカウントなど)の増加に伴い、それを利用するためのID・パスワードを整理しておいてほしいという要望が子供側で高まっていることが見て取れます。

図5 エンディングノート記載事項の親子間ギャップ

図5 エンディングノート記載事項の親子間ギャップ

今回の調査により、上記のようなエンディングノート作成における親子間のギャップが明確となりました。

■調査概要

1.調査目的

子供がエンディングノートに書いてほしいと思っている項目と、親が実際に記載した項目のギャップの把握

2.調査年月

2024年10月

3.調査方法

Webアンケート調査

4.対象者

親がエンディングノートを作成した10代から60代の男女

5.回答者数

480人

6.回答者平均年齢

47歳

調査企画・実施 株式会社GOODREI

■株式会社GOODREIについて

デジタル遺品整理と暗号資産の復元を専門に扱う企業として、個人と中小企業のデジタル資産管理を安心・安全にサポートしています。

デジタルフォレンジックの専門知識を活用し、価値あるデジタルデータの保護と継承を実現します。

代表:末吉 謙佑

本社:東京都中央区日本橋室町1丁目11番12号 日本橋水野ビル7階

URL:https://goodrei.tokyo/

■本件に関するお問い合わせ

株式会社GOODREI 広報担当

Mail:news@goodrei.tokyo

■引用・転載について

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