地域金融機関、スタートアップ、ベンチャーキャピタルが協同。和歌山発のRegion Bridge拠点設立へ
マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社のプレスリリース
株式会社マネーフォワードのグループ会社であるマネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社が運営する「HIRAC FUND（ヒラクファンド）」は、2025年3月27日（木）に株式会社紀陽銀行、株式会社ATOMicaと、和歌山市内に複合施設「KeySite」を開設することをお知らせします。
■「KeySite」概要
「KeySite」は、和歌山・大阪に地盤をもつ地域金融機関である紀陽銀行と、ソーシャルコワーキングの企画・開発・運営を行うスタートアップであるATOMicaと、マネーフォワードグループのベンチャーキャピタルであるHIRAC FUNDの3者が企画・運営する複合施設です。施設運営のテーマとして“Region Bridge”（スタートアップと地域をつなぐ懸け橋）を掲げています。本施設を起点としてスタートアップ、起業家、学生、地域金融機関や地域企業など地域経済に関わる様々な方の懸け橋となり、相互に連携・交流・成長する場をつくることで、和歌山経済の発展を目指します。
「KeySite」には、紀陽銀行によるスタートアップ向けの相談窓口、イベントスペース、コワーキングオフィス、企業・個人事業主の方にご利用いただけるレンタルオフィスに加え、どなたでも利用できるカフェも併設されます。ビジネス以外の目的でも、地域住民の方々にも利用していただける施設となる予定です。
＜施設概要＞
・名称：KeySite（キーサイト）
・所在地：和歌山県和歌山市黒田185-3 （JR和歌山駅徒歩10分）
・施設運営会社：株式会社紀陽銀行、株式会社ATOMica、株式会社K-FIRST
・施設内容：スタートアップ支援、コミュニティ・コワーキング施設、レンタルオフィス、カフェの運営
・開設日：2025年3月27日（木）予定
・延床面積：1,338.23㎡
・階数：5階建て
・設計：株式会社ディー・サイン
■「KeySite」開設の背景
和歌山県は、人口減少と事業者の減少という地域課題を抱えています。人口減少については出生数の低下による自然減だけでなく転出超過による社会減※1も発生しており、その主な要因には若年層の県外への進学・就職などが挙げられます。さらに事業者の減少※2や、開業率※3は関西地域の中で最も低い状況です。
これらの社会課題を解決するため、紀陽銀行、ATOMica、HIRAC FUNDの3者は地域に根ざした“Region Bridge”拠点である「KeySite」を開設します。スタートアップや起業家支援を施設運営の中心に据え、和歌山県の事業者、金融機関、行政や教育機関と連携し、以下のような取り組みを行います。
・和歌山県内の起業および起業後の支援促進による、新たな産業創出の起点作り
・県外スタートアップとの交流を促し、新しい技術やサービスを活用した地域企業のDXや新たなビジネスの創出
・拠点をベースに学生も含めたネットワークを構築することで、地場企業の採用や人流を活性化
これらに中長期的に取り組み、和歌山県の地域経済成長および、スタートアップエコシステムの成長に貢献してまいります。
※2 中小企業庁「中小企業白書 小規模企業白書 2024年版」（2024年5月10日公開）より。 和歌山県の企業数は31,836件
※3 中小企業庁「中小企業白書 小規模企業白書 2022年版」(2022年7月25日公開）より。 都道府県別の開廃業率において和歌山県は3.9%と関西で最も低い水準
■「KeySite」の開設に関してコメント
株式会社紀陽銀行
ソリューション戦略部
スタートアップ支援室 調査役
上畑 健太
目指すのは、100年先も続くエコシステムです。
地域から成功する起業家が生まれ、その姿に触発された次世代が挑戦し、その挑戦を支援する流れを「KeySite」を中心に構築します。また、地域内外のプレーヤーとも情報やリソースを共有し、協力しあう「つながり」を作りたいと考えています。「KeySite」を中心としたエコシステムを、地域が豊かになる拠点として、共に発展させていきたいです。
株式会社ATOMica
代表取締役Co-CEO
南原 一輝
「KeySite」は県内外のスタートアップ支援を和歌山の地域経済の成長に寄与する形で実現する集大成とも呼べる場だと感じています。
ソーシャルコワーキング®︎という独自の仕組みで全国各地で40の拠点を運営したノウハウを軸に、地方都市におけるスタートアップエコシステム形成のニュースタンダードになれるよう、日本を代表するベンチャー企業であるマネーフォワードグループ、和歌山に地盤をもつ紀陽銀行と取り組んでまいります。
マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社（HIRAC FUND）
ディレクター
岡田 康司
HIRAC FUNDのLP投資家である紀陽銀行、全国各地域を巻き込み新たな価値を提供しているスタートアップATOMicaとともに、和歌山の力を最大化するプロジェクトにご一緒できることを大変嬉しく思います。
スタートアップと国内各地域とのハブになり、スタートアップの成長、各地域の持続的な発展に貢献しようと立ち上げた HIRAC FUND（2号ファンド）としては、まさにこれを体現するものになります。和歌山から日本を代表するスタートアップ輩出を目指し取り組んでいければと思います。
■株式会社紀陽銀行について
名称：株式会社紀陽銀行
所在地：和歌山県和歌山市本町1丁目35番地
代表者：取締役頭取 原口 裕之
設立：1895年5月2日
URL：https://www.kiyobank.co.jp/
■株式会社ATOMicaについて
名称：株式会社ATOMica（アトミカ）
所在地：東京都中央区日本橋1-4-1日本橋一丁目三井ビルディング5階THE E.A.S.T. 日本橋一丁目（東京オフィス）
代表者：代表取締役Co-CEO 嶋田 瑞生、南原 一輝
事業概要：ソーシャルコワーキング®︎の企画・開発・運営・共同運営、コミュニティテックの企画・開発・運営、コワーキングスペースの立ち上げ・運営支援、産学協同プロジェクトの企画、運営
設立：2019年4月5日
■HIRAC FUND／マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社について
HIRAC FUNDは、テクノロジーによる社会課題解決を目指すシード・アーリーステージのスタートアップを中心に投資するVCファンドです。マネーフォワードグループの強みである「スタートアップの立ち上げ・IPO経験」、「Fintech/SaaSへの知見」、「起業家とのネットワーク・コミュニティ」、「地域金融機関との連携」を活かし、スタートアップ業界に貢献すべく、出資・支援活動をおこないます。
名称：マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社（株式会社マネーフォワード100%子会社）
所在地：東京都港区芝浦 3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
代表者：古橋智史、金坂直哉
事業内容：ファンドの募集・運営
設立：2020年5月25日
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