GOODREI、エンディングノートの作成状況を調査
株式会社GOODREIのプレスリリース
株式会社GOODREI(本社:東京都中央区、代表:末吉 謙佑、以下「GOODREI」)は、子供から親へエンディングノート作成の推薦状況とその結果について調査を行いました。
本調査により、エンディングノートの作成を親に勧めたことがある人の割合が9.8%であること、および子供から勧められた親の60%が実際にエンディングノートを作成していることが明らかになりました。
■調査の背景
自身が亡くなる、もしくは高度障害になる前に、資産状況や遺族へのメッセージ、葬儀やお墓の希望を書き留めておくエンディングノートについては、一定の認知を得ています。一方で、子供から親へエンディングノートの作成をしておいてほしいと思っても、話を切り出すタイミングが難しい、親の死を意識したくないといった理由から、親に勧めることを躊躇するという現状もあります。
そのため、GOODREIはエンディングノートを子供から親へどの程度勧めているのか、また子供から勧められた親がエンディングノートを実際に作成しているのかを調査しました。
■調査結果サマリー
1.子から親へ、エンディングノートの推薦状況
・エンディングノートを親に勧めたことがある人は全体の9.8%
・特に10代から40代の子供世代ではどの年代も11%前後が勧めたことがある
・エンディングノート作成を勧めた相手は実母が最多
・メディアで終活の話題を見かけた時や、身近な方が亡くなった時に勧めることが多い
・勧めた理由として過半数が「親が亡くなった時の葬儀・埋葬などの意向確認」を選択
2. エンディングノートを勧めた結果
・子供から勧められた親の内、60%がエンディングノートを作成している
・しかし子供に内容を見せているのは45%に留まる
■弁護士 坪内清久氏コメント
相続の現場に相対する弁護士として、今回の調査結果では大きな発見がありました。
高齢化社会が進む中で、エンディングノートに関しては一定の認知を得ていると感じますが、実際に作成している人はまだまだ少ないというのが実感です。
今回は子供から親への推薦状況の調査ですが、全体的には10%程度しか勧めていないということで、子供から親へ進めるにはまだまだハードルが高いということが浮き彫りになりました。
一方で、子供から勧められた親のうち60%がエンディングノートを作成しているという事実には驚きです。
子供からは言いにくいが、勧められた親は遺族のために準備しようと思って行動するという実態がわかりました。
今後は子供から親にエンディングノート作成をより勧めやすい環境作りが必要だと感じます。相続の現場では故人の意思が残されているのといないのでは遺族の負担が大きく異なります。
近年増加しているデジタル遺品も含めた遺産相続に関する情報を整理する重要性を伝え、エンディングノートを通じて遺族に情報を残す文化を根付かせたいと感じます。
Sfil法律事務所 代表弁護士 坪内清久氏
■調査結果詳細
1.子から親へのエンディングノート作成推薦状況
まず、子供から親へ、どの程度エンディングノートの作成を勧めているかの実態を調査しました。
結果、エンディングノートを親に勧めたことがある人は全体では9.8%となり、さらに10代から40代までに限定すると平均して11%程度であることがわかりました。
一方、50代以上では急激にこの割合が減少します。
おそらくこれは親が高齢になるためすでに他界しているケースもあると考えられます。
図1 子から親へのエンディングノート作成推薦状況
次に、「親にエンディングノート作成を勧めたことがある」と回答した方の年齢構成を分析しました。
その結果、エンディングノートを親に勧めたことがあると回答した人の年齢は30代以上で87%となりました。
また、30代以上は特に年齢に偏りはなく、年代別構成比は一定となりました。
図2 エンディングノートを親に勧めたことがある人の年代
2. エンディングノート作成を勧めた相手
次に、エンディングノート作成を勧めた相手を調査しました。
今回は子供から親に勧めたことがある方が対象ですが、それをさらに分解し「実父」「実母」「義父」「義母」に詳細化しました。
結果を見てみると実母が圧倒的に多く、69%の人が実母にエンディングノートの作成を勧めていました。しかし、実父は50%にとどまり、男女による推薦状況の差が大きくなっています。
子供から親に勧める際に、エンディングノートを作成するという観点では女性の方が受け入れられやすいと感じているのかもしれません。
一方で、義父母に関しては実父母に比べるとかなり割合が低く、子供からエンディングノートを勧めにくい状況がわかります。
また、義父母に関しては男女間の差があまり見られませんでした。
図3 エンディングノート作成を勧めた相手
3. エンディングノートの作成を勧めたタイミング
子供から親に勧めるとなると気を遣うのがそのタイミングです。
そこで、どういったタイミングで親にエンディングノートの作成を勧めたかを調査しました。
最も多かったのが「メディアで終活の話題を見かけた時」でした。
やはりメディアで取り上げられているのを見かけると、親にも勧めやすいのかもしれません。
次点では「身近な方が亡くなった時」「親が病気になったり入院した時」「身近な方が病気になったり入院した時」と健康上の不安が顕在化したタイミングが続きました。
万一何かあったら、と思うタイミングであれば親にも納得してもらいやすいと考えたのではないかと推測できます。
図4 エンディングノートの作成を勧めたタイミング
4. エンディングノートの作成を勧めた理由
次に、子供の立場からなぜ親にエンディングノートの作成を勧めたのか、その理由を確認しました。
最も多かった回答は「親が亡くなった時の葬儀・埋葬などの意向を確認したかった」ということで万一の事態に陥った場合に、葬儀・埋葬は親の希望に添いたいという考えが現れた結果となりました。
この回答を53%と過半数の人が選択していることからも、親の意向を大切にしていることがわかります。
次いで、「親との意思疎通が難しくなった時に備えて延命治療の希望の有無を確認したかった」「親から遺族へのメッセージを残しておいてほしかった」という理由が続きました。
遺産相続に関わる「親の資産の状態を把握したかった」については31%と、約1/3の方が回答した結果となっています。
図5 エンディングノートの作成を勧めた理由
5. エンディングノートを勧めた結果
最後に、エンディングノートを勧めた結果、親は実際にエンディングノートを作成したのかを調査しました。
その結果、子供から勧められた親の60%が実際にエンディングノートを作成していることがわかりました。子供から勧められると、かなり高い確率で親がエンディングノート作成に向き合っていることがわかります。
図6 親のエンディングノート作成結果
また、親の作成したエンディングノートを子供にも見せてもらったかを確認しました。
すると、作成したエンディングノートを見せてもらった人は45%と半数以下となりました。
見ていないうえに保管場所も知らないという方が19%おり、エンディングノートという性質上亡くなるまでは見られたくないという思いが親にもあるのではないかと推測されます。
図7 親のエンディングノートの把握状況
■調査概要
調査目的 |
子供から親へエンディングノートを進めるタイミングと、進めた結果の作成割合、うまく作成するための工夫の把握 |
調査年月 |
2024年10月 |
調査方法 |
Webアンケート調査 |
対象者 |
10代から60代の男女 |
回答者数 |
12,005人 |
回答者平均年齢 |
47歳 |
調査企画・実施 株式会社GOODREI
■株式会社GOODREIについて
デジタル遺品整理と暗号資産の復元を専門に扱う企業として、個人と中小企業のデジタル資産管理を安心・安全にサポートしています。
デジタルフォレンジックの専門知識を活用し、価値あるデジタルデータの保護と継承を実現します。
代表:末吉 謙佑
本社:東京都中央区日本橋室町1丁目11番12号 日本橋水野ビル7階
■本件に関するお問い合わせ
株式会社GOODREI 広報担当
Mail:news@goodrei.tokyo
■引用・転載について
本プレスリリースの内容は、以下の条件を満たす場合に限り、引用・転載が可能です。
事前連絡: 引用・転載を行う際は、掲載媒体について事前にnews@goodrei.tokyoまでご連絡ください。
目的の確認: 引用・転載の目的が、差別、名誉毀損、プライバシー侵害、わいせつな情報の発信、その他法律や法令に違反しないことを確認してください。
引用元の明記: 引用元として「引用:株式会社GOODREI エンディングノート推薦状況調査(2024年)」と明記してください。
リンクの設定: 引用・転載部分には、該当プレスリリースへのリンクを設定してください。
内容の保持: 内容を改変せず、引用元の記事と趣旨が変わらない形で引用・転載してください。