~マーケット急変動を受けた取引状況とNISA利用状況等について~
マネックス証券株式会社のプレスリリース
今回、定例調査である個人投資家の相場観の調査に加え、特集として「マーケット急変動を受けた取引状況とNISA利用状況」等について調査しました。
<調査結果概要>
1. 2024年日経平均株価およびダウ平均株価の高値・安値予想
個人投資家の相場観の調査として、2024年の日経平均株価およびダウ平均株価の高値・安値予想を調査しました。
(1-1)2024年の日経平均株価の高値予想は「42,224円(2024年7月11日終値)」が最多。安値予想は「31,458円(2024年8月5日終値)」が最多。
【参考 調査開始日(8月29日)の日経平均株価終値:38,362.53円】
(1-2)2024年のダウ平均株価の高値予想は「42,000ドル以上45,000ドル未満」が最多。安値予想は「37,266ドル(2024年1月17日終値)」が最多
【参考 調査開始日(現地時間8月28日)のダウ平均株価の終値:41,091.42ドル】
2024年の日経平均株価およびダウ平均株価の高値・安値予想を調査しました(調査開始日8月29日の日経平均株価終値は38,362.53円、8月28日のダウ平均株価の終値は41,091.42ドル)。
2024年の日経平均株価高値予想は、「42,224円(2024年7月11日終値)」が今年の高値になるという方の割合が52.5%と最も多くなりました。続いて「42,225円以上43,000円未満」が27.3%となっています。
ダウ平均株価高値予想は「42,000ドル以上45,000ドル未満」が今年の高値になるという方の割合が42.1%と最も多く、続いて「41,251ドル以上42,000ドル未満」が30.8%となっています。日経平均株価よりもダウ平均のほうが高値への期待が高い結果となりました。
また安値予想については、日経平均株価とダウ平均株価ともに現時点での年初来安値を下限とする予想が70%を超えています。
2. 2024年8月のマーケット急変動を受けた取引状況と2024年内の注目テーマ等について
2024年8月のマーケット急変動を受けた投資行動や投資方針、2024年内で注目しているテーマやイベントについて調査しました。
(2-1) 2024年8月のマーケット急落を受けた投資行動について
2024年8月は日経平均株価の下落幅が過去最大値を記録し、その後急回復を見せるなどマーケットの変動が激しい月となりました。そこで、マーケットの急落を受けて個人投資家がどのような投資行動を起こしたかを調査しました。投資経験もあわせてたずね、2023年以前から投資をしている方と2024年から投資を始めた方とに分けて集計しました。
2023年以前から投資をしている方と2024年から投資を始めた方ともに「保有している銘柄や資産を動かさず回復を待った」という回答が最多となり、何らかの銘柄や資産を購入した方も一定数いることが分かりました。一方で「保有している銘柄や資産を売却した」や「予定していた投資を止めた・投資額を減らした」という回答は全体に比べて少数にとどまりました。
(2-2) 2024年8月のマーケット急落を受けた率直な心情
マーケットの急落を受けた率直な心情をたずねました。投資経験もあわせてたずね、2023年以前から投資をしている方と2024年から投資を始めた方とに分けて集計しました。
2023年以前から投資をしている方では「チャンスだと思った」という回答が最多で半数を占める結果となりました。2024年から投資を始めた方では「特に何も思わなかった」が42.9%、次いで「チャンスだと思った」という回答が40.0%となりました。一方で「投資をやめたいと思った」という回答は投資経験に関わらず数%にとどまりました。
マネックス証券では日経平均株価が大幅安となった8月2日以降、回復の見通しや長期保有の重要性についてタイムリーに情報を発信してきました。投資に対してネガティブな情報も錯綜するなかで、当社のお客様においては少なからず「チャンスだと思った」と感じていただけたことに安堵するとともに、今後もよりよい情報発信ができるよう精進していく所存です。引き続き皆様の投資対象の選定や投資行動、成果向上がなされるよう努めてまいります。
(2-3)2024年8月のマーケット急落と急回復を受けた投資方針について
マーケットの急落と急回復を受けた投資方針の見直しの有無と、今後マーケットが急落した場合の投資行動をたずねました。投資経験もあわせてたずね、2023年以前から投資をしている方と2024年から投資を始めた方とに分けて集計しました。
投資経験に関わらず、8割程度の方は投資方針の見直しはしなかったことが分かりました。
また、今後マーケットが急落した場合の投資行動としては、2023年以前から投資をしている方では「保有している銘柄や資産を買い増しする」という回答が最多で「保有していなかった銘柄や資産を新たに購入する」という回答が続く結果となりました。2024年から投資を始めた方では「保有している銘柄や資産を動かさず回復を待つ」という回答が最多となりました。一方で「予定していた投資を止める・投資額を減らす」や「保有している銘柄や資産を売却する」という回答は少数にとどまりました。
(2-4) 2024年内で注目しているテーマやイベントについて
2024年内で注目しているテーマやイベントをたずねました。
11月5日に控える「アメリカ大統領選挙」という回答が2024年6月の調査に引き続き最多となりました。また、日米の長期金利や米ドル円相場の動向に対する注目度の高さも確認されました。
3. NISA成長投資枠の利用状況
2024年からスタートした新しいNISA制度(以降「NISA」といいます)について、成長投資枠での今年の投資予定金額や保有方針を調査しました。
(3-1)成長投資枠での投資予定金額について
成長投資枠で投資をしている方を対象に今年の投資予定金額をたずねました。
6割近くの方が今年中に120万円を超える金額を投資する予定であることが分かりました。2024年6月の調査時とほぼ同じ結果となりました。
(3-2)成長投資枠で保有している銘柄の保有方針について
成長投資枠で投資をしている方を対象に、成長投資枠で保有している銘柄の保有方針をたずねました。
4割近くの方が10年以上保有する方針であり、1年以内あるいはそれより短期間のうちに売却する方針である方の割合はわずか3%程度であることが分かりました。
4.クレジットカードと積立投資について
クレジットカードを利用した積立投資(以降「クレカ積立」)とクレジットカードの利用状況について調査しました。
(4-1) クレカ積立の利用について
他社での利用も含めてクレカ積立を行っているかをたずねました。
3割以上の方がクレカ積立を行っていることが分かりました。
(4-2) クレジットカードの選定ポイントと保有枚数について
クレジットカードを選ぶ際に重視するポイントとクレジットカードの保有枚数をたずね、クレカ積立を行っている方とクレカ積立を行っていない方とに分けて集計しました。
クレジットカードを選ぶ際に重視するポイントについては、クレカ積立を行っている方では「ポイント還元率の高さ」が最多でした。一方クレカ積立を行っていない方では「年会費が無料かどうか」が最多で「ポイント還元率の高さ」が続く結果となり、総じて「ポイント還元率の高さ」が重視されていることが分かりました。
クレジットカードの保有枚数については、クレカ積立を行っている方の半数が6枚以上保有しているのに対し、クレカ積立を行っておらず6枚以上保有しているという方の割合は2割程度にとどまり、大きな差異が見られました。
「クレジットカードを持っていない」あるいは「1枚のみ」と回答した方の割合は数%にとどまり、多くの方が複数のクレジットカードを使い分けているようです。
なお、マネックス証券では2024年7月5日(金)にドコモのクレジットカードで投信つみたてができる「dカード(※)によるクレカ積立(dカード積立)」を開始しました。毎月の積立額に対して最大1.1%のdポイントが還元される(https://info.monex.co.jp/fund/tsumitate/card-tsumitate/dcard/index.html)ほか、dカード積立とショッピング等でdポイント最大15,000ptをプレゼントするキャンペーン(ドコモ主催)(https://info.monex.co.jp/lp/2407cp_dpoint_1.html?popup=n#dccam)なども実施しています。
※ 「dカード」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
5.日本、米国、中国のDIについて
個人投資家の相場観の調査として、今後3ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場に対する見通しを調査しました。
今後3ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場に対する個人投資家の見通しは、日本は前回調査(2024年6月)から改善、米国と中国は悪化しました。特に米国は大統領選挙を控えており、慎重な見方が増えているようです。
【日本株DI】(2024年6月) 5 → (2024年9月) 11(前回比 +6ポイント)
【米国株DI】(2024年6月) 34 → (2024年9月)29(前回比 -5ポイント)
【中国株DI】(2024年6月)-40 → (2024年9月)-50(前回比 -10ポイント)
※ DI:DIとは、相場が「上昇すると思う」と回答した割合(%)から「下落すると思う」と回答した割合
(%)を引いたポイントです。DIがプラスとは、「上昇すると思う」と回答した割合が高く、DIがマイナス
とは、下落すると思うと回答した割合が高いことを示します。
6. 為替市場について
個人投資家の相場観の調査として、今後3ヶ月程度の米ドル/円相場に対する見通しを調査しました。
今後3ヶ月程度の米ドル/円相場に対する個人投資家の見通しは、「円高になると思う」が前回比+25%と大きく増加して56%となりました。「円安になると思う」および「変わらないと思う」の割合は前回比で10%以上減少しました。
【円安になると思う】(2024年6月)33% →(2024年9月)20%(前回比-13%)
【変わらないと思う】(2024年6月)36% →(2024年9月)24%(前回比-12%)
【円高になると思う】(2024年6月)31% →(2024年9月)56%(前回比+25%)
以 上
添付:MONEX個人投資家サーベイ 2024年9月調査
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