仮想通貨取引におけるVPNの必要性・選び方・メリット・デメリットを解説

仮想通貨取引には、個人情報の漏えい・不正アクセス・地域によるアクセス制限といったリスクがあります。

VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用は、仮想通貨取引のリスクに対する効果的な解決策となります。

本記事では、仮想通貨取引におけるVPNの具体的な役割・メリット・デメリットをまとめました。

また、信頼性・速度などVPN選びの重要なポイントや、実際におすすめのVPNサービスについても紹介します。

本記事を読めば、仮想通貨取引をより安全に行うための知識が身につき、自分に適したVPNサービスを選べます。

VPNによる「セキュリティ強化」「地域制限の回避」で、より自由かつ安全な仮想通貨取引をはじめましょう。

仮想通貨取引にVPNを利用する理由

仮想通貨取引にVPNを利用すれば、匿名性の確保と通信セキュリティの向上が期待できます。

VPN(仮想プライベートネットワーク)とは、認証・トンネリング・暗号化により通信セキュリティを向上させる技術です。

トンネリングとアカウント認証で特定ユーザーが入れる仮想専用線を構築し、暗号化で万が一の情報漏えいに備えます。

VPNは物理的な専用回線を必要とせず、低コストで高いセキュリティを実現できるのがメリットです。

また、VPNサーバーを経由すればIPアドレスが変更できるため、プライバシー保護やアクセス規制の回避に役立ちます。

たとえば、ISPから割り振られたIPアドレスを使用せずにすむため、個人情報が仮想通貨取引所のログからたどれません。

さらに、企業や学校のファイアウォールで仮想通貨取引所がブロックされていても、VPNを使えば回避可能です。

VPNを活用して通信セキュリティの向上を図り、安全に仮想通貨取引を行いましょう。

仮想通貨取引にVPNを利用するメリット

仮想通貨取引にVPNを利用するメリットは、以下の2点です。

  • 通信の暗号化による不正アクセス防止
  • ジオブロックの解除による取引所の利用

セキュリティに配慮し、安全かつ快適な仮想通貨取引ができるインターネット環境を手に入れましょう。

通信の暗号化による不正アクセス防止

VPNを使用すると通信が暗号化され、仮想通貨取引においても第三者からの不正アクセスを防げます。

また、セキュリティの甘いフリーWi-Fiを利用するときでも、通信の暗号化により盗聴・情報漏えいリスクを最小化できます。

「提供者が不明」「不正アクセス」「なりすまし」などによるセキュリティリスクを、フリーWi-Fiでは無視できません。

通信を暗号化せずに利用すると個人情報が漏洩し、暗号資産が盗まれるリスクがあります。

外出先のホテル・カフェ・レストランなどで頻繁に仮想通貨取引を行う場合、VPNの導入を検討するのがおすすめです。

VPNの導入により、外出先のフリーWi-Fiをより安全に利用できるインターネット環境を手に入れましょう。

ジオブロック(地域IPアドレス規制)の解除による取引所の利用

VPNを利用すれば、特定の国や地域からIPアドレスを制限するジオブロックを回避できます。

ジオブロックとは、ユーザーの地理的な位置に基づいてインターネットコンテンツへのアクセスを制限する仕組みです。

著作権・法律・契約期間などが関係するケースが多く、動画配信サービス・マンガコンテンツなどでよく見られます。

具体的には、日本版Netflix・日本版YouTube・LINEマンガ・Yahoo!メールなどは海外からはアクセスできません。

仮想通貨取引所の例では、2020年に最大手であるバイナンスがアメリカのIPアドレスを制限したと話題になりました。

また、2022年にはバイナンスは日本からの新規ユーザー登録を停止したと発表されました。

ジオブロックにより適切なタイミングで取引できないと、利益を得る機会を逃す可能性があります。

VPNを活用すれば利用したい国のサーバーを経由して、日本国内にいながら海外IPアドレスで仮想通貨取引所にアクセスできます。

参照:ビットタイムズ「BINANCE:IPアドレスを基に「米国ユーザーのアクセス制限」を強化」,あたらしい経済「バイナンス、日本から新規ユーザー登録停止に

仮想通貨取引にVPNを利用するデメリット

仮想通貨取引にVPNを利用するデメリットは、以下のとおりです。

  • 通信速度の低下
  • VPN利用料金の負担

あらかじめデメリットを把握しておき、どのようにVPNを活用するか検討しましょう。

通信速度の低下

VPNを利用するとVPNサーバーを経由するため、一般的に通信速度が低下する傾向があります。

仮想通貨の取引中に通信速度が低下すると、「タイミングを逃す」「ストレスが増加する」といった状況になりかねません。

通信速度低下の主な原因は、以下のとおりです。

  • データ暗号化によるパケットの肥大化
  • 同一回線を利用するユーザーの増加

通信速度の低下を最小限に抑えるためには、口コミ・評判で定評のある高速なVPNサービスを利用しましょう。

また、サーバー数・設置国数が多いVPNサービスはユーザーが1か所に集中しづらく、通信速度の低下リスクが下がります。

VPN利用料金の負担

有料VPNは、月額料金を負担しなければならないのがデメリットのひとつです。

VPNの利用料金は月に数百円から1,000円程度が相場で、契約するプランやプロバイダによって大きく異なります。

長期プランは月額プランよりも割引が大きく、半額以下など低コストでVPNを利用できる場合もあります。

VPNサービスは多様な支払い方法に対応しているケースが多く、以下のような選択肢が見られます。

  • クレジットカード
  • PayPal
  • プリペイドカード
  • 暗号通貨
  • オンライン送金
  • iTunes
  • Google Pay
  • Amazon Pay
  • UnionPay
  • Sofort
  • 口座振替

あなたに適した支払い方法を選んで、VPNサービスを効果的に活用してください。

仮想通貨取引で活用するVPNの選び方

仮想通貨取引で活用するVPNの選び方は、以下の3つがポイントです。

  • 信頼性
  • 通信速度
  • サーバー数・設置国数

あなたに最適なVPNを選んで、快適・安全なインターネット環境で仮想通貨取引をしましょう。

信頼性

仮想通貨取引用のVPNを選択する場合、もっとも重視すべき要素はセキュリティの堅牢性と信頼性です。

オーストラリア連邦科学産業研究機構によると、無料VPNサービスの84%にデータ漏えいリスクがあると報告されています。

くわえて、調査対象の無料VPNアプリの18%が通信の暗号化を実施していないことが明らかになりました。

したがって、十分なセキュリティと信頼性を確保するには、有料VPNサービスの利用が推奨されます。

利用者の口コミ・評判や専門家の評価を参考に、VPNサービスの信頼性を慎重に見極めましょう。

参照:Computer Weekly「Google Playで配信されているVPNアプリの84%でデータ漏えい? その恐るべき理由

通信速度

効率的な仮想通貨取引を行うためには、高速な通信を提供するVPNサービスを選択するのが重要です。

VPNの通信速度が遅いと、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 取引の実行やデータの送受信に時間がかかる
  • 取引のタイミングを逃す
  • 予想外の価格変動に迅速に対応できない

通信速度が速いVPNサービスを選ぶためには、実際に利用しているユーザーの口コミ・評判を参考にするのがおすすめです。

くわえて、サーバー数・設置国数が多くユーザーが1か所に集中しづらい仕組みであるのも重要です。

高速な通信速度を持つVPNで、リアルタイムの取引や価格変動に迅速に対応しましょう。

サーバー数・設置国数

サーバー数・設置国数が多いVPNサービスを選べば、混雑やアクセス障害のリスクを避けられます。

VPNサービスのサーバー数・設置国数が多いと、以下のようなメリットがあります。

  • ユーザーが特定のVPNサーバーに集中しづらく通信速度低下が起こりにくい
  • 設置国数が多いとジオブロックに対応できる可能性が高くなる
  • 地理的に近接したVPNサーバーを経由すれば通信速度が安定する

サーバー数が2,000以上、設置国数が60以上を目安にVPNサービスを選ぶのがおすすめです。

仮想通貨での支払いの可否

一部のVPNプロバイダでは、料金支払いに仮想通貨が利用可能です。

仮想通貨で支払いができるメリットは、以下のとおりです。

  • ユーザーは匿名性を保てる
  • 支払い時に個人情報を提供せずにすむ

ただし、仮想通貨での支払いは以下の点に注意が必要です。

  • 利用できる仮想通貨や支払い方法はVPNサービスによって異なる
  • 取引手数料や為替レートにも注意が必要

各VPNプロバイダの公式サイトで、決済方法や対応している仮想通貨を確認しましょう。

仮想通貨取引におすすめのNordVPN

料金(税込み) 2年プラン:630円/月
1年プラン:770円/月
1か月プラン:2,030円/月
サーバー数/国数 6,441台/111か国
ノーログポリシー
通信速度
同時接続台数 10台
サポート体制 ■365日24時間対応
■公式サイト・アプリが日本語対応
■メール・ライブチャット
URL https://nordvpn.com/ja/

NordVPNは、「強固なセキュリティ」「高速通信」「高いコストパフォーマンス」が特徴のVPNサービスです。

たとえば、ITセキュリティ機関「AV-TEST」の調査によれば、NordVPNは業界最高水準の通信速度を記録しました。

通信速度が速いため、ストレスフリーで快適に仮想通貨取引を行えるのがNordVPNの強みです。

また、世界中に設置された111か国、6,000台以上のサーバーを利用できるのも大きな魅力です。

くわえて、脅威対策Pro機能はマルウェア・トラッカーをブロックしてデバイスのセキュリティを強化します。

さらに、ストレスのたまる広告をブロックして快適なインターネット環境を実現できます。

NordVPNの広告ブロック機能についてより詳しく知りたいなら、以下の記事が参考になります。

関連記事:NordVPNの広告ブロック:邪魔な広告をブロックする簡単な方法

同時接続台数が10台と比較的多いため、家族や友人とアカウントをシェアしてさらにリーズナブルに利用するのも可能です。

高度なセキュリティと高速な通信速度を兼ね備えたNordVPNで、安全・快適な仮想通貨の取引環境を構築しましょう。

仮想通貨取引でのVPN利用に関するよくある質問

仮想通貨取引でのVPN利用に関するよくある質問を解説します。

  • VPNの利用は合法?
  • 無料VPNは使ったらダメ?

契約する前に疑問を解消しておき、あなたに適切なVPNサービスを選びましょう。

VPNの利用は合法?

VPNの利用は基本的に合法であり、プライバシー保護・通信セキュリティ向上などに利用されています。

ただし、中国・ロシア・北朝鮮などインターネット規制が厳しい国では、VPNの利用が違法になる可能性があります。

海外旅行前にその国のルールを確認し、VPNの利用が問題ないか確認しましょう。

無料VPNは使ったらダメ?

完全無料のVPNサービスを利用するのは、セキュリティと個人情報保護の観点からおすすめできません。

無料VPNはログの管理方法が不明確であり、場合によっては運営費を得るために通信記録を販売している可能性もあります。

無料VPNで危惧されるリスクは、以下のとおりです。

  • 広告を起点に盗聴被害やマルウェアに感染する可能性
  • サーバー管理者による購入履歴や接続情報の監視
  • サービス提供者による個人情報の盗難
  • 通信が暗号化されておらず、セキュリティが低い可能性

無用なセキュリティトラブルを起こさないため、無料VPNの利用は避ける方が無難です。

VPNを導入してより安全に仮想通貨取引を行おう!

仮想通貨取引にVPNを利用すれば、匿名性の確保と通信セキュリティの向上が期待できます。

VPNを利用する主なメリットは、通信の暗号化による不正アクセス防止とIPアドレスによる地域制限の解除です。

一方、通信速度の低下やVPN利用料金の負担がデメリットとしてあげられます。

仮想通貨取引に最適なVPNサービスを選ぶなら、信頼性・通信速度・サーバー数・設置国数といったポイントが重要です。

セキュリティリスクのある無料VPNは避け、信頼性の高い有料VPNの導入が安全性の観点から推奨されます。

コストパフォーマンスに優れたNordVPNは、強固なセキュリティと高速通信が特徴の信頼できるVPNサービスです。

あなたに最適なVPNを導入して、より安全で快適な仮想通貨取引環境を手に入れましょう。

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。