グローバル・ブレイン株式会社のプレスリリース
トコジラミは人に吸血し激しい痒みを起こす害虫であり、多くのホテル宿泊者がその被害にあっています。近年、欧米や韓国ではその被害報告が各メディアに大きく取り上げられています。トコジラミは部屋の衛生環境とは関係なく、宿泊者により持ち込まれるため、旅行者の増加に伴い問題は継続的に拡大する見込みです。さらには、殺虫剤に耐性を持つ個体報告もされており、駆除の難易度は益々上がっている状況です。トコジラミが発生したホテルは専門の害虫駆除業者を雇い、数週間以上の洗浄期間を設けなければならず、コスト的負担に加えてブランドイメージを大きく毀損します。また、宿泊者側は未然に被害を防ぐ方法がなく、被害後には肉体的・精神的コストが掛かっています。
Valpasは宿泊客が被害に遭う前に客室内でトコジラミを捕獲・駆除できるベッドレッグ(スマートレッグ)を開発しました。このスマートレッグは虫を誘引する特殊な色・デザイン・素材で作られており、落とし穴トラップとIoTセンサーが内蔵されています。モバイル・ウェブアプリにより虫が捕獲されるとアラート通知を受信でき、AIを使った害虫自動画像認識にも対応しています。さらには、OTA*1やホテルウェブサイトへ『Bed Bug Safe』の認証ラベルを提供することで、ホテルのブランドイメージ向上、収益増加へ貢献しています。すでに17か国、30都市以上で事業展開し、大手ホテルグループにも導入されています。
*1 OTA:Online Travel Agent
グローバル・ブレインはValpasのホスピタリティ業界と、人間にとって有害な生物を駆除するペストコントロール業界における深い知見を持つバランスの良い経営陣・チーム、市場におけるユニークなポジショニング、そして世界的な旅行者の増加によるさらなるニーズの拡大を想定し、出資を決定いたしました。今後、日本市場への事業拡大を含めた多面的な支援をすることで、Valpasの事業成長に貢献してまいります。
■Valpasについて
会社名 Valpas Enterprises Oy
所在地 Helsinki, Finland
創業者 Martim Gois
設立日 2017年
事業内容 ホスピタリティ業界向けにIoTを活用したトコジラミ捕獲デバイスとソフトを開発
■Canon MJ MIRAI Fundについて
登記上の名称 キヤノンマーケティングジャパン未来投資事業有限責任組合
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社
■グローバル・ブレインについて
会社名 グローバル・ブレイン株式会社
所在地 東京都渋谷区桜丘町10-11
代表者 代表取締役社長 百合本 安彦
設立日 1998年1月
事業内容 ベンチャーキャピタル事業