ゲノム編集プラットフォーム技術を用いた新品種作物を続々と開発
三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース
三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 小島 拓朗)は、当社が運営するファンド(三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合)より、ゲノム編集プラットフォーム技術を用いた新品種作物の創出を行うグランドグリーン株式会社(以下、「G&G社」)に対し、2024年6月21日に出資したことをお知らせいたします。
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グランドグリーン株式会社について
G&G社は2017年4月に名古屋大学発ベンチャーとして創業し、「Envision Future Plants.未来の植物を描こう。」のスローガンの下、従来、植物分野において限られた作物や品種でしか活用出来なかったゲノム編集技術の標準化に取り組み、プラットフォーム技術(Gene App™および3GE™)を開発。トマトを始めとした10種類以上の作物において、実用品種へのゲノム編集技術適用の実証に成功しています。
現在、G&G社はこのゲノム編集プラットフォーム技術を用いた新品種開発を、パートナー企業との連携を通じて積極的に取り組んでいます。なお、G&G社は米Corteva Agriscience社子会社であるPioneer Hi-Bred International社と米Broad Institute から、ゲノム編集ツールであるCRISPER-Cas9システムの作物分野での包括的な商用ライセンスを取得済。これにより、全世界におけるCRISPER-Cas9特許ポートフォリオへのアクセスが付与され、研究開発からCRISPER-Cas9を用いて開発した新品種作物の商用化までワンストップでの提供が可能です。
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出資背景
G&G社は2019年にMUFGが主催するビジネスサポートプログラム「Rise Up Festa」にてバイオ・ライフサイエンス部門最優秀賞を受賞。以降も着実な成長を遂げられ、彼らのゲノム編集プラットフォーム技術を活用した新品種作物の創出事業は、地球規模の環境問題、食糧問題等の視点から持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献し得るものと高く評価するに至り、G&G社を支援することに大きな社会的意義を認めました。また、G&G社がメインターゲットとする農業・食料分野の市場の大きさから、今後高い成長も期待できると考え出資を行いました。今回の出資を機に、MUFGのネットワークを活用してG&G社の更なる事業成長に貢献して参りたいと考えております。
【グランドグリーン株式会社 概要】
会社名:グランドグリーン株式会社
所在地:愛知県名古屋市千種区東山通五丁目112番地
代表者:代表取締役 丹羽 優喜
設 立:2017年4月7日
事業内容 :新品種作物創出事業
U R L :https://www.gragreen.com/
【三菱UFJキャピタル株式会社について】
三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約920社と、業界トップクラスの実績を有しています。
◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
代表者:代表取締役社長 小島 拓朗
設 立:1974年8月1日
事業内容:ベンチャーキャピタル事業
U R L :https://www.mucap.co.jp/
◆三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合について
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設立日:2023年3月28日
ファンド総額:300億円