西日本シティ銀行とメンバーズが「デジタル広告内製化」によりコスト4割削減、申込件数1.6倍を実現しマーケティング投資のROIを改善

ナレッジ・データの社内蓄積、人材育成などを支援し、成果改善とコスト削減を実現する「フォーアドカンパニー」をメンバーズが設立

株式会社メンバーズのプレスリリース

デジタルビジネス運用支援で企業の脱炭素DXを推進する株式会社メンバーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:髙野 明彦、東証プライム:2130、以下「メンバーズ」)は、株式会社西日本シティ銀行(本店:福岡県福岡市、取締役頭取:村上 英之、以下「西日本シティ銀行」)とのデジタル広告内製化の取り組みにおいて、前年比でコスト4割削減、デジタル広告経由のローン申込件数1.6倍を実現し、マーケティング投資のROI(投資対効果)を改善したことを発表します。

また本取り組みでの高い実績や多くの企業からのニーズを受け、2024年4月にデジタル広告内製化支援に特化した専門組織「フォーアドカンパニー」を設立しました。

西日本シティ銀行との取り組み・成果

(1)西日本シティ銀行の課題・ニーズ

  • デジタル広告予算の増強が決定。ROIの最大化。

  • 内製領域の拡大。組織設計および体制構築。

  • 行員が自らデジタル広告を運用することによる運用品質・スピード感の向上。

  • デジタルマーケティングのナレッジおよび運用データの蓄積。

(2)取り組み

  • デジタル広告運用のスキームを、手数料型からリソース型へ移行。手数料はリソース費として固定化。コストを削減し、さらなる成果創出や体制強化などの投資原資に充当。

  • 西日本シティ銀行とメンバーズで構成されるデジタル広告運用チームによる共創インハウス体制を構築。自行の顧客を最も理解した行員主体による運用と、デジタル広告運用やデータ分析などの高い専門性を持ち、これまでの西日本シティ銀行へのデジタル領域におけるUI・UX改善の伴走支援や密なコミュニケーションを通じて深い顧客理解を持つメンバーズのサポートで、プロジェクトを推進。

  • 3カ年のプロジェクトを、運用適正判断、内製化移行、運用改善の3つのフェーズで推進。

(3)成果

  • 広告コスト4割削減、デジタル広告経由のローン申込件数1.6倍(※1)。

  • 広告費増強の中、広告手数料および顧客獲得単価(CPA)を削減。

  • ターゲットを最適化し、顧客インサイトに沿ったクリエイティブを高速に入稿。あわせて運用改善サイクルも高速化。クリック率(CTR)1.2倍(※2)。

  • 西日本シティ銀行内の広告運用人材を育成。

  • 広告データやナレッジの西日本シティ銀行内への蓄積。

  • 生成AI活用によるクリエイティブ業務の効率化。

  • コスト削減、デジタル広告の成果向上、体制強化などマーケティング投資のROIを改善。

※本取り組み・成果は、メンバーズWebサイトの実績紹介にも掲載しています。

URL:https://www.members.co.jp/results/success/vol33.html

コメント

株式会社西日本シティ銀行 執行役員 デジタル戦略部長 吉村 剛様より

デジタル広告内製化プロジェクトから約1年が経ち、目的である広告精度の向上、コスト削減(代理店手数料)が図られています。また、当初計画を上回るペースで体制の構築や人財育成、内製化領域の拡大も進み、メンバーズ様に伴走でご支援いただいている効果が表れています。これからは銀行が保有するデータ等も活用しながら、より高度なWebプロモーションに取り組みたいと思います。

株式会社西日本シティ銀行 デジタル戦略部 主任 谷川 隼人様より

メンバーズ様には、広告をインハウスで運用するための仕組化やルール化・育成の支援だけでなく、社内で十分なリソースが確保できるまで専門人材のリソースをお借りする、広告代理店のような支援も両面でいただけています。

現在はクリエイティブを用意しておけば、機械学習で一定の配信最適化が見込める時代です。ご支援を受けて、会社・部署の方針や数値といった事業者としての目線を、広告運用に反映させることに社内リソースを割けています。

株式会社メンバーズ フォーアドカンパニー社長 田中 秀和より

生活者の行動変化や、デジタル化による多様な金融サービスの登場、銀行法改正による業務範囲の拡大など、金融機関を取り巻く環境には大きな変化が訪れています。社会変化にいち早く適応するため、デジタル広告運用の内製化という意思決定を行った西日本シティ銀行様とともに取り組んだ本事例では、圧倒的な成果を創出することができました。企業がデジタルマーケティングの機能を持つ合理性は高まっています。

お客様企業の意思決定を後押しし、デジタル広告の内製化を通して新しい価値を創造し心豊かな社会を実現するために、この度専門カンパニーを立ち上げました。本事業を通して、企業への持続可能な体制の構築と成果創出、コスト削減を実現し、DX投資のROI最大化に貢献いたします。

フォーアドカンパニーについて

  • カンパニー名:フォーアドカンパニー

  • カンパニー社長:田中 秀和

  • 設立日:2024年4月1日

  • 所在地:東京都中央区晴海1丁目8番10号 晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 37階(受付35階)

  • 事業内容:企業のデジタル広告内製化支援

  • 事業特徴

    • 「手数料型」の課題を解消する「リソース型」スキームでの支援(図1)。

    • プロジェクトは、取引先企業とメンバーズで構成するデジタル広告運用チームによる共創インハウス体制で推進。

    • 広告運用の知見が豊富なメンバーズのデジタルクリエイターが、取引先企業の現場で伴走支援。

    • AI、データ活用などの専門スキルを持つプロフェッショナルなデジタルクリエイターがグループ全体で2,500名以上在籍。取引先企業の課題やニーズに応じた支援を提供。

    • データを重視し、高速PDCAの実行や蓄積データのマーケティング活用を推進。

    • 広告LPやUI・UXなどクリエイティブの向上、顧客のアップセル・クロスセルへ向けた施策の企画・実行支援。

    • 取引先企業へのナレッジ・データの社内蓄積や人材育成を支援。

    • 生成AIや最新テクノロジーを駆使した新しい業務プロセス「インテリジェント運用(https://www.members.co.jp/services/ai/generative-ai/)」の構築による生産性向上と成果創出も支援。

    • 広告内製化からマーケティング戦略の策定・施策実行までを支援。

  • URL:https://4ad.members.co.jp/

カンパニー設立の背景

日本のデジタル広告市場は大幅に成長しており、2021年にインターネット広告がマスコミ4媒体広告を上回って以降、その差が広がる形となるなど、顧客接点のデジタルシフトが加速しています(※3)。デジタル広告運用を行う企業のうち約8割が代理店を活用していますが、広告費に比例する手数料や、広告データのブラックボックス化、ノウハウが自社に蓄積されないなどの課題が生じているのが現状です(※4)。

一方、デジタル広告の運用ノウハウは機械学習などテクノロジーの進化により平準化してきており、適切な設定をすることで安定的な成果創出が可能となってきています。デジタル広告運用と内製化の親和性が高まる一方で、内製化ニーズのある企業では専門人材の不足や、成果を達成できるか不安といった課題を抱えています。

メンバーズでは、デジタルマーケティングやAI、データ活用などの専門スキルを持つデジタルクリエイターが、取引先企業の現場で伴走しながら、DX推進における体制構築や成果の改善・創出を実現する内製化支援を提供しています。

西日本シティ銀行とのデジタル広告内製化の取り組みなど、取引先企業へのこれまでの支援において高い実績が出ており、内製化へ向けた相談も多くいただいていることから、この度、デジタル広告内製化支援に特化した専門組織「フォーアドカンパニー」を設立し営業を開始しました。これにより、企業のデジタル広告の持続的な成果創出とコスト削減を実現し、DX投資のROI最大化に貢献します。

※1:2022年9月1日〜2022年11月30日と2023年9月1日〜2023年11月30日の運用コストを比較。

※2:ディスプレイ広告の2023年6月1日時点と2024年2月29日時点を比較。

※3:総務省 「令和5年版情報通信白書」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd243220.html

※4:経済産業省 デジタル広告取引相談窓口 2023年6月30日開催「広告主意識アンケート調査から見えるデジタル広告の『買い方改革』の必要性」セミナー資料(https://digi-ad.meti.go.jp/seminar/seminar-2023-06-29.html)より。

西日本シティ銀行について

「お客さまと地域の発展なくして西日本シティ銀行の発展なし」との信念の下、高い志と誇りを持って時代の変化に適応し、お客さまとともに成長する九州No.1バンクの実現を目指しています。

  • 名称:株式会社西日本シティ銀行(英文名称 THE NISHI-NIPPON CITY BANK, LTD.)

  • 所在地:福岡市博多区博多駅前三丁目1番1号

  • 代表者:取締役頭取(代表取締役) 村上 英之

  • 資本金:857億円(2023年3月31日現在)

  • Webサイト:https://www.ncbank.co.jp/

メンバーズについて

メンバーズは、VISION2030として「日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能社会への変革をリードする」ことを掲げ、デジタルビジネス運用支援を通して、企業の脱炭素DXを推進しています。

(1)会社概要

(2)メンバーズの専門カンパニーについて

取引先企業のビジネス変革・内製化DXの推進を支援するため、高付加価値なモダン技術領域に特化した社内専門組織の拡大を推進しています。

2024年4月1日現在、AI、データ活用、XR(クロスリアリティ)、Web3、SaaS活用、脱炭素DXなど、多種多様なDX領域において21社が事業を展開し、DX現場支援により企業のDX投資のROI最大化実現を目指しています。

カンパニー一覧:https://www.members.co.jp/company/groups.html

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