現場作業の効率化を支援する遠隔支援ツールSynQ Remoteを開発・提供するクアンドが、Siiibo証券を活用し社債発行

事業の将来性や福岡出身のメンバーに期待する個人投資家から資金調達を実現

Siiibo証券株式会社のプレスリリース

Siiibo証券株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:小村和輝、以下「Siiibo証券」)が運営する社債発行・購入プラットフォームを活用して、IT技術による地域産業のアップデートを目指し、建設業・設備工事業・メンテナンス業をはじめとした現場仕事向け遠隔支援コミュニケーションツール「SynQ Remote(シンクリモート)」を開発・提供する株式会社クアンド(本社:福岡県北九州市八幡東区、代表取締役:下岡純一郎、以下 クアンド)が、少人数私募社債を発行したことをお知らせいたします。

クアンドは社債専門ネット証券であるSiiibo証券を活用し、オンラインでの私募(※1)による初めての社債発行を行いました。本件は、Siiibo証券で取り扱った初めての福岡発スタートアップ企業による社債発行案件になります。

◼︎クアンドおよび「SynQ Remote」について

クアンドは「地域産業・レガシー産業のアップデート」をミッションに掲げる福岡・北九州発のスタートアップです。建設業・設備工事業・メンテナンス業等の現場仕事で、遠隔地にいる管理者と現場作業者をつなぐ遠隔支援ツール「SynQ Remote(シンクリモート)」を開発・提供。双方向の視覚的指示が可能な画像書き込み、ポインタ等の機能に加え、アプリ・アカウント登録不要でも使えることを強みとしています。大東建託、東京地下鉄、安川電機、カワサキロボットサービスはじめ多数の企業で導入されています。

◼︎福岡発のスタートアップ

福岡県は2008年にベンチャー企業の経営課題を克服し事業拡大を図る「フクオカベンチャーマーケット」をスタート、福岡市は2012年に「スタートアップ都市宣言」を行うといった、官民協働での新興企業支援が盛んな地域です。クアンドが拠点を置く北九州市も、設立したコンソーシアムが「スタートアップ・エコシステム推進拠点都市」に認定されるなど、スタートアップ支援に力を入れて取り組んでおり、界隈でのスタートアップ・エコシステム形成が加速しています。このような環境の元、有望スタートアップを数多く創出・育成しており注目を集めています。

福岡を拠点とするスタートアップの中でもクアンドは、2022年にB Dash CampのPitch Arenaにて優勝、2023年にはICC サミット最高峰ピッチ「カタパルト・グランプリ」においても優勝と、ピッチコンテストで成果を収め、同年には経済産業省による「J-Startup」に選定された、躍進中の企業です。

◼︎Siiiboでの社債発行の背景

Siiibo証券は、社債発行を活用した企業の資金調達支援を行っています。新興企業向けのデット性資金調達手段(※2)の選択肢に対する関心が近年高まっており、発行企業側のニーズが増えています。デット性資金調達手段の中でも、社債発行・購入プラットフォーム「Siiibo」の特徴は、企業やサービスに共感した個人投資家からクローズドに資金を集めることができる点です。


クアンドは、経営者保証が付かず、エクイティキッカー(負債に付帯する新株予約権)の付かないデット調達手段を求めている中で、Siiiboを通じた社債発行に至りました。


今回社債を購入した投資家からは、「地域産業・レガシー産業のアップデート」に取り組む事業内容への共感と、将来性に対する高い評価を得ました。また、魅力的なボードメンバーや、地元出身の起業家に対する応援の意味合いも込めて投資したという声も寄せられました。この結果、私募という形式で勧誘人数を限定しているにもかかわらず、目標募集額を上回る申込みを集めることに成功しました。社債発行で調達した資金は、製品開発に係る人件費やマーケティング費用等に充てられる予定です。


アーリーステージの企業による「ベンチャーデット」の利用例は一般的にまだ多くない中で、クアンドはアーリーステージの段階から、エクイティとデットのミックスを意識した資金調達を進めており、また、エクイティラウンドクローズ後という好条件を引き出しやすいタイミングでデットファイナンスを実行した点で、資本政策の計画性の高さを示すこともできました。

◼︎Siiiboを通じた社債発行・投資の価値

社債は、投資家が企業に直接投資ができ、定期的に利息を得られる、シンプルで分かりやすい金融商品です。特に、私募によって発行される社債は、従来「縁故債」とも呼ばれ、発行企業の取引先や社員・家族、代表者の知人・友人といった、企業を長期的に応援したい近しい関係の方々に向けて発行するケースも多くありました。Siiiboは、既知の関係がなくとも私募債の仕組みを活用でき、企業と投資家をつなぐプラットフォームです。今回も、事業への期待とメンバーへの応援という「縁故債」本来の良さを、オンラインでこそ繋がることのできた多様な投資家から引き出せた事例となりました。


Siiibo証券は、新興企業支援・日本の地域活性化に向けた新たな選択肢として、社債発行・投資を幅広くご活用いただけるよう、今後も取り組んでまいります。

(※1)有価証券の取得勧誘者を50名未満とすること

(※2)デットは負債を意味し、借入れによる資金調達方法を指す。金融機関からの融資や社債の発行などが該当する

株式会社クアンドについて

「地域産業・レガシー産業のアップデート」をミッションとし、現場の「あれ、これ、それ」が伝わるビデオ通話アプリSynQ Remote(シンクリモート)を開発・提供。地域の雇用や経済を支える製造・建設などあらゆる現場で働く人々の「知」を時間・空間・言語を超えて「価値」に変換できる世界を目指しています。

  • 会社名 :株式会社クアンド(英文社名:QUANDO, Inc.)

  • 創業 :2017年4月25日

  • 所在地 :福岡県北九州市八幡東区枝光2-7-32 /福岡市中央区大名2-4-22 3F OnRAMP内

  • 事業内容:現場の判断を加速する遠隔支援ツールSynQ Remote(シンクリモート)の開発及び提供

  • 代表者 :代表取締役CEO 下岡純一郎

  • URL : https://www.quando.jp 

社債発行・投資について

日本における社債発行・投資を取り巻く環境

企業にとって社債発行はシンプルで伝統的な資金調達手段の一つです。株式発行による希薄化を避ける、一定の信用力を対外的に示す等の目的のため、負債性調達の手法を求めている企業が多く存在する一方で、公募による大口発行にはコストや規制のハードルがあり、実際に活用している企業は限られます。
また昨今においては、オンラインでの資産運用サービスの選択肢が増え、若い世代にも広まっています。新しい投資商品や長期運用手法に注目が集まると同時に、雇用・経済や投資環境の不確実性が高い分、分散投資・インカムゲイン型(保有することで継続的に一定の利益を得る)投資の重要性もますます唱えられている状況です。


社債発行・投資でできること

このように社債発行・投資はまだそれほど広く普及してはいない分、その特徴を活用できる余地が残されています。
企業としては、発行条件や資金使途を柔軟に設計可能な自由度のある調達手法であり、投資家と直接繋がれることからも、更に発展的な関係構築を行える可能性があります。
投資家としては、インカムゲイン型の投資商品のため、比較的リスク・リターンが明確な選択肢になります。また、利子に対しては分離課税が適用されます。企業から直接社債を購入できるため、間に入る事業者のリスクを取っていただく必要がありません。

Siiibo(シーボ)証券株式会社について

「自由・透明・公正な直接金融を創造する」をミッションに掲げ、“社債”というシンプルな金融商品を世に広めることを目指しています。社債に特化した本邦唯一のネット証券(※)として、オンラインでの社債の発行・購入が可能なプラットフォーム「Siiibo」を運営しております。「Siiibo」では投資家向けに企業情報閲覧・社債購入管理サービスを、企業向けにIR掲載・社債発行サポートを提供しています。

  • 社 名:Siiibo証券株式会社(英文表記: Siiibo Securities Co., Ltd.)

  • 代表者:代表取締役 小村和輝

  • 所在地:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町8-1 FinGATE TERRACE 8F

  • 設 立:2019年1月11日

  • 資本金:11億7,469万円(資本準備金含む、2023年10月末時点)

  • URL :https://siiibo.com

(※) Siiibo証券調べ 2024年4月16日時点

■金融商品取引法に係る表示
商号等: Siiibo証券株式会社 第一種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3230号
加入協会: 日本証券業協会

【本件に関するお問い合わせ先】
Siiibo証券株式会社 広報担当
E-mail: pr@siiibo.com

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