株式会社エイチのプレスリリース
SBI ホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下 「SBI ホールディングス」といい、その連結子会社等とあわせて「SBI グループ」といいます。) と株式会社エイチ(本社:東京都港区、代表取締役社長:伏見 匡矩、以下「エイチ」といいます。) は、資本業務提携に係る基本合意書を締結するとともに、SBI グループからエイチへの出資が完了しましたので、以下の通りお知らせいたします。
1. 資本業務提携の目的
SBI グループは、様々な業態にわたる多くのグループ外企業と提携し、Win-Winな関係を具現化する「オープン・アライアンス戦略」を推進しています。オープン・アライアンスを通じて、お客様からの様々な需要に応えるべく、一社単独では成し得ない、総合的なサービスを提供できる体制を、多様なパートナーと協同し構築しています。
エイチは「Ignite Human Pro-activity via Wisdom Platform with Smoothest Access」をパーパスとし、人類の“叡知”へのなめらかなアクセスを実現し人々の“志”に点火する未来の実現を信じ、人の希望を言語化することをサポートする「おもてなしAI」の開発を推進しています。 様々なサービス提供会社と連携することで既に100種類以上のミニアプリやオプションを提供することが可能であり、法人における予約や購買といった総務系の決済領域を統合的に管理できるAIプラットフォームを提供中です。エイチのAIプラットフォームは志ドリブンな自律性のある働き方を支援し、働き方から無駄をなくすと同時に、全体知(叡知)への“なめらかな”アクセスを可能とします。
このたび、SBI ホールディングスとエイチは、エイチの持つ人工知能(AI)技術やデータ分 析力を活用したAIプラットフォームに注目し、両社で新たなビジネスモデルの創出や、既存事業の拡大・強化を図ることにより両社の更なる企業価値の向上を図るべく、資本業務提携を締結することになりました。SBI グループの持つフィンテック製品や金融ノウハウを、エイチの持つプロダクトやビッグデータと組み合わせることでシームレスかつ自動的に日々の雑務を処理していく、よりパーソナライズ化された統合型AIプラットフォームの開発を推進していきます。
2. 業務提携の内容
(1) SBI グループ内外におけるエイチのプロダクトの利用促進
(2) 両社の技術やノウハウの活用による新たなビジネスモデルの創出
(3) SBI グループによるエイチに対する事業提携候補先の紹介
(4) SBI グループによるエイチに対する戦略投資家候補先の紹介
3. 資本提携(出資)の内容
資本業務提携に当たり、SBI ホールディングスの連結子会社が直接エイチ株式を取得したほか、SBI グループでベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBI インベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員会長兼社長:北尾 吉孝)が運営する「SBI デジタルスペースファンド」(※)からもエイチへ出資しております。
(※)本ファンドは Web3、メタバースなどの「デジタルスペース」に加え、これまでも注力してきた「AI」「フィンテック」「ヘルスケア」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」 「Climate Tech」など、今後の成長産業と見込まれる幅広い領域の革新的技術・サービス領域へと投資を行います。
4. 両社の概要
名称 |
SBI ホールディングス株式会社 |
所在地 |
東京都港区六本木一丁目 6 番 1 号 |
代表者の役職・氏名 |
代表取締役会長兼社長 北尾 吉孝 |
事業内容 |
株式等の保有を通じた企業グループの統括・運営等 |
資本金 |
143,811百万円(2023年12月31日現在) |
設立年月日 |
1999年7月8日 |
名称 |
株式会社エイチ |
所在地 |
東京都港区新橋二丁目 16 番 1 号 |
代表者の役職・氏名 |
代表取締役 伏見 匡矩 |
事業内容 |
はたらく人の雑務をなくして時間を生み出す統合型 BtoB 業務プラット フォーム「叡知」の運営 |
資本金 |
552,737千円(準備金含む) |
設立年月日 |
2013年7月18日 |
SBI ホールディングス 代表取締役会長兼社長 北尾 吉孝によるコメント:
「日本は諸外国と比べた低い労働生産性を、AI技術やDX化を通じて高めていく必要性が叫ばれ続けています。エイチはAI技術を使うことで企業の総務関連の手配予約をコンシェルジェの形で行っている日本で唯一の会社です。無駄の削除や業務効率の改善を実現できる革新的な製品を提供しており、特に営業人員を多く抱えている企業や中小企業にとって非常に魅力的です。SBI グループのネットワークや技術・知見を組み合わせることで強みがさらに強化されるでしょう。これは地方創生にも大いに役立つと感じており、その第一歩をエイチと踏み出すことができたことを大変うれしく思います。SBI グループは企業の生産性向上と地方創生に向けて全力で取り組んでいきたいと考えています。」
エイチ 代表取締役 伏見 匡矩によるコメント:
「今回の戦略的出資を頂いたことを心より感謝申し上げます。この度のご支援は、弊社の掲げるAI技術によるDX化を通じた「仕事における雑務の排除」という大志の実現に向けて、大きな弾みとなるものと確信しております。
弊社は創業以来、様々な分野でのコンシェルジュ業務を通じ、多くのお客様の貴重な時間を生み出すお手伝いをしてまいりました。コロナ禍による業績低迷など困難な時期もありましたが、2022年の生成AI登場を機に、『弊社の既存事業と生成AIテクノロジーの可能性』を SBI ホールディングスが私たち以上に信じてくださったことに、深く感銘を受けております。今回の株主としてのご出資は、高い志を持って集まった仲間たちと共に、「コンシェルジュ業務」のスタートアップから総務系領域のイノベーションに挑戦できる、またとない機会を与えていただいたと考えております。
この成果を株主の皆様に還元するとともに、SBI グループとの緊密な業務連携とシナジーを活かし、日本をリードする取り組みを数多く生み出していく所存です。
最後になりましたが、今回の資金調達に際し、多くの投資家様や企業様から温かいお言葉と応援をいただきました。その期待に応えるべく、「人類の叡知を結集したプラットフォーム」の構築に向けて、これからも果敢に挑戦し続けてまいります。今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。」
以上