リチウムイオン電池のレアメタルリサイクル実現を目指すエマルションフローテクノロジーズに追加出資

三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース

三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 葛西 洋一)は、同社が運営するファンド(三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合)より、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)発のレアメタルリサイクルベンチャーである株式会社エマルションフローテクノロジーズに対し、2024年2月16日付第三者割当増資による追加出資を実行したことをお知らせ致します。

  • エマルションフローテクノロジーズについて

我が国にとって安定的なレアメタル資源の確保は喫緊の課題であり、エマルションフローテクノロジーズは、独自の革新的溶媒抽出技術「エマルションフロー」でその課題を解決するために、2021年に設立された原子力機構発スタートアップです。

エマルションフロー技術を用いることで、リチウムイオン電池などに含まれるコバルトやニッケル、リチウムといったレアメタルを低コストかつ低環境負荷で高純度に回収する技術を確立し、「都市鉱山」から回収したレアメタルをハイテク産業に直接再利用できる「水平リサイクル」の実現を目指しています。

  • 原子力機構発の革新的な溶媒抽出技術エマルションフロー

溶媒抽出法は、物質の分離・精製手法の一つであり、互いに混じり合わない液相間における物質の分配を利用することで、目的成分のみを選択的に抽出するための技術です。

エマルションフローは原子力機構の使用済み核燃料に含まれる元素を高度分離する研究過程で生まれた溶媒抽出法の一つであり、液相どうしを混ぜる・置く・分離するの3工程を必要とする従来の溶媒抽出技術に対して、単純な混合と送液のみで理想的な溶媒抽出を可能とする革新的手法です。

これにより、従来技術と比較して大幅に低コストかつ低環境負荷で高純度なレアメタルリサイクルが実現可能となります。

  • 出資背景

リチウムイオン電池などに含まれるレアメタルの供給不安は、日本にとって死活問題にかかわるものであり、エマルションフローテクノロジーズは、レアメタルリサイクルのゲームチェンジャーとなり得る可能性を秘めていると評価し、前回シリーズAで出資をさせていただきました。その後、株主として支援して参りましたが、技術面や事業面での進捗を確認できたため、今般追加出資に至りました。今回の資金調達により、リチウムイオン電池のレアメタルリサイクルのための商業プラントの開発加速と、エマルションフローを普及するためのトータルサポート事業及びグローバル展開の強化などが期待されます。

弊社は引き続き、MUFGの一員としての強みを活かし、エマルションフローテクノロジーズの事業成長に貢献して参りたいと考えております。

【エマルションフローテクノロジーズ 概要】
会社名:株式会社エマルションフローテクノロジーズ
所在地:茨城県那珂郡東海村白方7番地5
代表者:鈴木 裕士
設 立:2021年4月5日
事業内容:

 -リチウムイオン電池を中心としたレアメタルリサイクル事業
 -エマルションフロー技術の普及を目指したトータルサポート事業
 -エマルションフロー技術の横展開を目指した新規開発事業
U R L :https://emulsion-flow.tech

【三菱UFJキャピタル株式会社について】

三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有しています。

◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
代表者:代表取締役社長 葛西 洋一
設 立:1974年8月1日
事業内容:ベンチャーキャピタル事業
U R L :https://www.mucap.co.jp/

◆三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合について
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設 立:2021年4月23日
ファンド総額:150億円

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。