Ubicomグループ、第2成長フェーズ推進に向け『保険ナレッジプラットフォーム』の受注拡大 新たに中規模の保険会社様での業務利用開始

株式会社Ubicomホールディングスのプレスリリース

メディカル領域を中心に、「人」×「技術」で革新的なITソリューションを創造する、唯一無二のビジネスイノベーションカンパニーである株式会社Ubicomホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社⾧:青木正之、証券コード:3937 以下「当社」)の持つ約2万医療機関が活用する信頼と実績のデータベース及び、AIを活用したゆらぎ補正を搭載した「保険ナレッジプラットフォーム」が、現在実装中の2社(チューリッヒ生命保険株式会社・ネオファースト生命保険株式会社)に加え、新たに中規模保険会社様との契約が完了し、2024年2月1日(木)より業務利用が開始いたしました。

  • 背景

当社は、医療業界のDX化を図るとともに医師の働き方改革法案推進に向けた業務効率化、医療機関の収益改善、医療の安全と質の向上を目指し、医療ITソリューションの開発に注力してまいりました。開発の背景として、保険業界の保険金支払いに対する課題に着目したことがきっかけとなり、当社の知財を活用し、保険加入者様に対して早急に保険金を支払うという他社にはない機能を、社会課題解決型ソリューションの一環として開発を目指したことがきっかけとなり、実装に至りました。

保険ナレッジプラットフォームは、「保険会社様・加入者様・医師の三方良し」をコンセプトとしており、加入者様が診療明細書取得後、すぐに保険金の受け取りが可能となる世界観実現に向けて、受注拡大を目指しています。

この度の導入では、保険加入者様から保険会社様に送られた診療明細書のデータを、保険ナレッジプラットフォームのエンジンを使い、保険会社支払査定担当者の査定にかかる事務負荷の大幅削減と同時に、保険会社様から保険加入者様へ保険金の早期支払いが可能となります。

保険会社様においては、人件費や書類の郵送費・査定関連費用の削減や紙でのやり取りで発生する書面の保管や破棄の費用削減等の「経費削減」、さらに査定における属人化の防止や最新のデータベース活用による「審査制度の向上」への寄与など多くのメリットがあります。

保険加入者様としては、従来の紙による給付金請求の場合と比較し、書類の取り寄せ・必要書類の準備と郵送、診断書の発行費用などのお手続きの負荷が削減され、更には保険金受給までの日数の短縮が可能となるなど請求から支払いまでスムーズに完了することができます。

医療機関においては、医師による診断書作成の時間削減による医師の働き方改革への寄与が見込めます。

 保険ナレッジプラットフォームは、当社が保有する約2万医療機関の医療データベースの横展開により実現したソリューションとして、当社の成長戦略である「第2成長フェーズ」の推進に向け、更なる受注拡大を目指します。

  • 保険会社の現状と保険ナレッジプラットフォーム導入における当社の取組み

これまで保険会社様では、顧客からの保険金請求に対する審査業務において、診療行為、医薬品、傷病名、先進医療、法改正など、散在した情報を網羅するために多大な労力が必要でした。

大手生命保険会社様での、保険請求に係る書類の処理枚数は年間約30万枚、人件費を含めたコストは年間約10億円と当社では推定しております。さらに、保険加入者様が退院した後、保険会社様や病院との書類手続きを経て給付金を受給するまでに現在は2-4週間かかっておりますが、保険ナレッジプラットフォームの導入により、人を介した支払業務が効率化され、加入者様が診療明細書取得後すぐに、保険金を受け取る世界観実現が可能となると同時に、大幅な経費削減につながります。

さらに医療系書類のOCRによる読取精度の向上に特化したDXメニュー「ゆらぎ補正」の導入によって保険支払業務の一部自動化を支援するなど、コスト及び技術面から困難とされている簡易請求の普及を推進します。                        

  • 「ゆらぎ補正」とは

当社の「ゆらぎ補正」は、保険ナレッジプラットフォームにおいて、保険会社様の審査支払部門向けに提供する、医療系書類のOCRによる読取精度の向上に特化したDXメニューです。医療系書類に記載される診療行為や病名の表現は、医師や医療機関のシステム毎に違い(ゆらぎ)があり、OCRの精度を100%にしたとしても、診療行為や病名を完全に特定することはできません。そこで当社の「ゆらぎ補正を使用することにより、OCR読み取り後のゆらぎを補正、医療情報を抽出し、自動的にコード化を行います。当社「ゆらぎ補正」の実証実験では98%以上の補正に成功し、医療機関に特化した当社だからできる高い成功率を実現いたしました。これにより、煩雑な保険支払業務を効率化し、保険業界全体のDXを支援してまいります。

  • Ubicom ホールディングスについて

当社は、時代の先を見据え、医療等の社会課題の解決に資する IT ソリューションを創造する、唯一無

二のビジネスイノベーションカンパニーであり続けることを経営理念に掲げ、戦略市場と位置付ける、主

に医療・金融/公共・自動車・製造/ロボティクス等の領域の DX(デジタルトランスフォーメーション)と

高付加価値 IT 人材の育成を推進しています。

メディカル事業においては、社会ニーズをいち早く捉え、医療情報のリーディングカンパニーとして先進技術、および知財を活用した社会課題解決ソリューションを新規に開発、提供するとともに、サブスクリプションモデルの積み上げによる収益力アップを加速的に実現してまいります。

 現在では、Ubicomグループの成長戦略である「第2成長フェーズ」の推進に向けて、当社の持つ約2万医療機関のデータベースを活用した新規プラットフォームビジネス事業を拡大し、生命保険会社・損害保険会社向け「保険ナレッジプラットフォーム」の更なる受注拡大を目指します。今後も顧客基盤・医療データベース・知財を活用し、新たなプラットフォームの提供を推進してまいります。

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