Siiibo証券、社債セカンダリーマーケットサービスを開始

Siiibo証券株式会社のプレスリリース

Siiiboプラットフォームでの社債の流通量を拡大し、投資ニーズの充足と、企業の調達金額安定化の実現へ

社債発行・購入オンラインプラットフォーム「Siiibo」を通じてベンチャーデット調達・投資機会を提供するSiiibo証券株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:小村 和輝、以下当社)は、投資家に対し、保有中の社債をニーズの変化に合わせて売却する機会や、掘り出し物の既発債を購入する機会を提供するため、新たに「社債のセカンダリーマーケット」を提供開始しました。

■「社債のセカンダリーマーケット」開始の背景
  ー 日本のベンチャーデット市場の課題、貸し手不足と「審査基準」「金額」「期間」の解決が必要

ベンチャー企業の資金調達環境は、2022年から冬の時代に突入したといわれ、本年もその傾向は継続しています。国内向けベンチャー投資金額は、2023年上半期で前年同期比27%減(※1)となっており、エクイティファイナンスを補完する形でデットファイナンス、いわゆる「ベンチャーデット」の活用に注目が集まっています。

他方で、日本におけるベンチャーデットの市場規模は数百億円規模とみられ、ベンチャー企業の資金調達額全体に占める割合は数%しかありません。ベンチャーデットが資金調達額全体の15%を占めるとされる米国(※2)と比較すると、成長ポテンシャルの大きい市場と考えられます。


日本でのベンチャーデット市場の課題は、ベンチャー企業側のニーズに対応できていないことです。伝統的な融資とは融資可否や融資額の判断基準が異なるという理由から、現在デット資金の貸し手の数は限られています。加えて条件面でも「審査基準の柔軟性が低い」「貸出金額が少ない」「貸付期間が短い」といった問題が生じているなど、企業側のニーズに貸し手側が応えきれていない状況です。


当社はこれまでも「社債」を通じて、それらの課題解決の一助となる取り組みを行ってきました。当社はベンチャーデット市場で一般投資家に投資機会を提供している唯一の証券会社(※3)として、過去2年に渡り「社債」を起点にベンチャー企業と一般投資家をつなぎ、ベンチャーデット市場の裾野を広げてきました。金融機関ではなく一般投資家からデット資金を募ることで、ベンチャー企業にとって多様で柔軟な投資判断と金額の伸長を期待することができ、前述の「審査基準の柔軟性が低い」「貸出金額が少ない」問題への解決につながります。


さらに、「貸付期間が短い」問題を解決するためには、社債の流動性(換金のしやすさ)が必要です。流動性が高まることで、多様な一般投資家が参画しやすくなる、社債を手放したとしても次の貸し手が現れる機会につながるなどのメリットが生じ、その結果、ベンチャー企業の資金使途に合った期間資金提供を続けやすくなります。そのような背景のもと、当社は新サービス「社債のセカンダリーマーケット」をスタートしました。

■「社債のセカンダリーマーケット」で実現できること 

  ー いつでも売り買いでき、投資家が増えるほど取引機会も増加

「社債のセカンダリーマーケット」とは、既に発行された社債の売り買いがいつでも行えるプラットフォームです。投資家は、新規で社債が発行される際に企業から直接プライマリーマーケット(一次市場/発行市場)で購入するだけでなく、株式などと同様にセカンダリーマーケット(二次市場/流通市場)でも取引を行えるようになります。当社が社債のセカンダリーマーケットを提供開始することによって、投資家が掘り出し物の既発債を購入する、自身のニーズ変化に合わせて保有債券を売却することができるようになります。

セカンダリーマーケットを通じて、”発行時にしか買えない”、”決まったタイミングでしか換金できない”という一般的な社債投資の常識を変え、投資家がより参画しやすく活用しやすい仕組みを作ります。社債の流動性が増し、投資家が増えるほど取引機会が増加するため、ひいてはベンチャーデット市場の活性化につながります。

■「社債のセカンダリーマーケット」の利用方法

1.保有中の社債を売りたい場合

社債が満期を迎える前でも、投資家のニーズの変化に合わせて売却できる機会を提供します。

中途換金を申込むと、買取金額が提示され、買取を承諾すると最短で2営業日後に入金を受けることができます(※4)。

これまでも、投資家側が半年ごとに、そのまま保有するか、換金するかを選ぶことができる社債(愛称「定期社債」)を中心に販売してきましたが、今回のサービス開始によりタイミングの制約がなくなり、より根本的に投資家ニーズに応えられるようになります。当社で取扱う新発債のうち、2023年12月以降に発行されるものは基本的にいつでも売却申込みができます。


2.既発債を買いたい場合

掘り出し物の既発債を見つけ、多様な企業や発行条件の社債に投資できる機会を提供します。

新発債の発行タイミングと社債投資したいタイミングが合わなかった銘柄を購入する場合や、満期までの期間が短い銘柄を購入したい場合などに活用いただけます。


これまでは「定期社債」が中途換金されると期限前償還扱いとなり、別の投資家が購入することはできませんでしたが、今回開始するセカンダリーマーケットにより、投資家の取引機会が増加します。既発債の案内は、当社に在庫があるタイミングごとに行われます。


「社債のセカンダリーマーケット」詳細ページ:
https://siiibo.com/secondary


当社はセカンダリーマーケットを通じ、社債の流通量を拡大することで、取引できる社債のバラエティが増え、よりさまざまな投資家ニーズを満たすと同時に、発行企業にとっても、より安定した資金調達、資金ニーズに合致した調達を行いやすいプラットフォームを提供いたします。

これからも、発行企業側へは社債という資金調達手段を周知し、事業形態に関わらず幅広い企業のファイナンスをサポートしてまいります。また、投資家の方々に対しては、新しい投資機会を創出し、シンプルで分かりやすい投資商品である社債をより身近なものとしてご活用いただけるよう邁進し、ベンチャー企業支援や資産形成促進への貢献を目指してまいります。

(※1)一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター「ベンチャーキャピタル等投資動向調査(直近四半期 2023年2Q)」https://vec.or.jp/data/202309/2023-2Q_jpn.pdf 

(※2)野村資本市場研究所「ベンチャー・ファイナンスの多様化に係る調査」https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/houkokusyo/R2_venturefinance_report.pdf 

(※3)Siiibo証券調べ 2023年12月5日時点

(※4)振込先金融機関の処理等により遅れる場合もございます

■Siiibo(シーボ)証券株式会社について

「自由・透明・公正な直接金融を創造する」をミッションに掲げ、“社債”というシンプルな金融商品を世に広めることを目指しています。社債に特化した本邦唯一のネット証券(※)として、オンラインでの社債の発行・購入が可能なプラットフォーム「Siiibo」を運営しております。「Siiibo」では投資家向けに企業情報閲覧・社債購入管理サービスを、企業向けにIR掲載・社債発行サポートを提供しています。

社 名:Siiibo証券株式会社(英文表記: Siiibo Securities Co., Ltd.)
代表者:代表取締役 小村和輝
所在地:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町8-1 FinGATE TERRACE 8F
設 立:2019年1月11日
資本金:11億7,469万円(資本準備金含む、2023年10月末時点)
URL :https://siiibo.com

(※) Siiibo証券調べ 2023年11月20日時点

■金融商品取引法に係る表示
商号等: Siiibo証券株式会社 第一種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3230号
加入協会: 日本証券業協会

■ご注意事項

・Siiibo証券のサービスでは、口座開設、管理及び投資に際しての手数料等はいただいておりません。ただし、お客様よりご利用の金融機関から送金する際の振込手数料はお客様のご負担となります。振込手数料はご利用の金融機関にご確認ください。

・Siiibo証券のサービスで取扱う少人数私募社債は元本及び利金が保証されているものではありません。事業者の財務、経営悪化等により、一部または全部の損失が生じる可能性があります。詳細は、契約締結前交付書面等の内容をご覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
Siiibo証券株式会社 広報担当
E-mail: pr@siiibo.com

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