NordicNinja VC Limitedのプレスリリース
北欧2号ファンドは、1号の投資家であるオムロン株式会社、本田技研工業株式会社及び株式会社国際協力銀行に加え、多数の日本の戦略投資家及び欧州の機関投資家にご参画頂き、最終的なファンド目標額の200百万ユーロ(約300億円)のうち、133百万ユーロ(約200億円)規模にてファーストクローズを完了致しました。
北欧2号ファンドは、1号の北欧及びバルト地域から英国やオランダを含めた北部ヨーロッパ地域全体に投資対象地域を拡大し、サステナブル社会への変革及び社会のデジタルインフラ構築に取り組むスタートアップへの投資及び経営支援を行う方針です。
また、2号ファンドは、欧州のサステナブルファイナンス開示規則(SFDR:Sustainable Finance Disclosure Regulation)8条を順守するLight Green Fundとして活動することで、サステナブル社会の構築を促進してまいります。
【北部ヨーロッパ地域の特徴】
NordicNinja VCは北欧2号ファンドでの活動を通じて戦略投資家である日本企業のサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)やデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援していくと共に、持続可能でデジタル化されたより良い社会の実現に不可欠な領域への投資を積極的に行ってまいります。
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北欧2号ファンドの概要
名称:NordicNinja Fund II SCSp(ルクセンブルク大公国 籍)
投資テーマ:サステナブル社会への変革及び社会のデジタルインフラ構築
主な投資対象地域:英国、アイルランド、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、エストニア、ラトビア、リトアニア
主な投資領域:モビリティ・物流、エネルギー、アグリ・フード、サーキュラーエコノミー、自然資源(森林・海洋等)テック、フィンテック、ヘルスケア
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一次募集出資者(50音順・敬称略)
アカリオ・インベストメント・ワン(東京ガス株式会社100%出資子会社、アメリカ合衆国カリフォルニア州、代表取締役社長:奥井 智治)
イーレックス株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:本名 均)
オムロン株式会社(京都府京都市、代表取締役社長 CEO:辻永 順太)
株式会社きらぼし銀行(東京都港区、代表取締役頭取:渡邊 壽信)
株式会社キューデン・インターナショナル(福岡県福岡市、代表取締役社長:柚須 亮太郎)
KDDI株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:髙橋 誠)
株式会社コーセー(東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)
株式会社国際協力銀行(東京都千代田区、代表取締役総裁:林 信光)
SOMPO Light Vortex株式会社(東京都新宿区、代表取締役会長CEO:楢﨑 浩一)
日揮ホールディングス株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役会長 CEO:佐藤 雅之)
日立造船株式会社(大阪府大阪市、取締役社長兼CEO:三野 禎男)
本田技研工業株式会社(東京都港区、取締役 代表執行役社長:三部 敏宏)
BaltCap AS(エストニア、Managing Partner:Peeter Saks)
他 欧州金融投資家
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出資者様からの声
アカリオ・インベストメント・ワン(東京ガス株式会社100%出資子会社)
代表取締役社長 奥井 智治氏
東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」で掲げた「CO2ネット・ゼロへの挑戦」として脱炭素化に向けた技術開発等を進めています。本出資を通じて欧州のGX、DX分野における優れた技術を有するスタートアップとの連携・出資等を進め、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
オムロン株式会社
グローバルコーポレートベンチャリング室室長
兼オムロンベンチャーズ株式会社 代表取締役社長 井上智子氏
オムロンは、中長期戦略SF2030で「カーボンニュートラルの実現」「デジタル化社会の実現」「健康寿命の延伸」を掲げて取り組んでいます。今回の出資を通じて、我々と共にこの社会を実現する世界の力のあるスタートアップへの出資や支援を進め、ベンチャーと共にソーシャルニーズの創造を加速していきたいと思います。
株式会社きらぼし銀行
代表取締役頭取 渡邊 壽信氏
本ファンドの取り組みを通じて日本企業の国際競争力の維持及び向上に貢献するため、それぞれが保有する情報やノウハウのほか、インキュベーション施設や投資機能等を活用して連携・協力し、オープンイノベーション創出の積極的な推進を図ってまいります。
株式会社キューデン・インターナショナル
代表取締役社長 柚須 亮太郎氏
私たち、キューデン・インターナショナルは「コネクト(つなげよう)」を基本理念に、これまで電気事業で培ってきたノウハウ・ネットワーク等を活用し、低・脱炭素で持続可能な社会の実現に向けて課題解決につながる新規事業の創出に取り組んでいます。
今回の取り組みを通して、スタートアップの皆様とつながり、シナジーを発揮した新しい価値の創造につなげてまいりたいと思っております。
KDDI株式会社
取締役執行役員 パーソナル事業本部 副事業本部長
兼 事業創造本部長 松田 浩路氏
KDDIは「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」をビジョンに、パートナーとともに社会課題の解決・新たな価値創造を目指しております。本出資を通じて北欧のサステナビリティ経営を支えるスタートアップ企業に対し、日本での事業展開・事業共創を支援してまいります。
株式会社コーセー
常務取締役 澁澤 宏一氏
コーセーは、「美しい知恵 人へ、地球へ。」というコーポレートメッセージのもと、美の創造企業としてサステナブルな社会の実現に向けた取り組みを推進しています。
本ファンドへの出資を通じた、DX領域やサステナビリティ領域における将来性の高いスタートアップ企業との協業や提携により、新たな価値提供や社会課題の解決に繋がる成果を期待しています。
本田技研工業株式会社
執行役常務 小澤 学氏
Hondaは、有望なベンチャー企業の探索・協業・出資等の活動を推進しています。本ファンドが対象とする地域 及び領域のスタートアップへの出資、協業推進はHondaが目指す持続可能な社会の実現を加速させると考え、今回の出資に至りました。ESGを重視した有望なスタートアップへの投資機会、協業機会が多く生まれる事を期待しています。
株式会社国際協力銀行
常務執行役員 エクイティファイナンス部門長 内田 誠氏
JBICは、「日本の産業の国際競争力の維持及び向上」を組織のミッションの一つとして掲げる政策金融機関です。本ファンドへの投資を通じ、戦略投資家としてご参画される日本企業のみなさまへのSXやDXに関連するイノベーションへのアクセスの提供を後押ししてまいります。
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経営メンバーからの一言
(左から順に新國 信一、マレック キーサ、ライナー スタンフェルド、宗原 智策)
Managing Partner 宗原 智策
NordicNinjaは2019年の設立当初から、気候変動への対処を含めたサステナブルな社会やデジタル社会への変革を支援するために、東洋と西洋、インパクトとイノベーション、大企業とスタートアップをこれまでにない方法で結びつける架け橋になりたいと投資活動を続けてきました。日本と欧州は、実績ある企業づくりの歴史があり、イノベーションへの意欲が高く、地球環境へのインパクトを重要視している等多くの共通点があります。本日、私たちは、2号ファンドを立ち上げることで、このような共通点を両地域の共通の目標に変え、世界でも有数のスタートアップエコシステムを持つ2つの地域を結びつける架け橋を更に強化していきます。サステナブルな社会とデジタル社会への変革を、インパクトを持って推進する次世代の創業者たちと日本の力と共に進めて参ります。
Managing Partner 新國 信一
気候変動から医療危機まで、最も差し迫ったグローバルな課題の解決には、領域を超えた協力が不可欠です。私たち全員が生きたいと願う未来を築くという目標を達成するためには、私たちのリソース、知識、経験を結集し、その総和を超える力を実現することが不可欠です。そして本日、このミッションの次のステップである2号ファンドを立ち上げることができ大変嬉しく思います。この2号ファンドを設立することで、私たちは差し迫ったグローバルな課題を解決する可能性を有する企業を創出する、世界レベルの創業者チームを支援し続けることが可能となります。本日の立ち上げは、私たちNordicNinjaチームのコミットメント、日本の企業様を含めた投資家皆様のご支援、そして新たな投資先企業の決意の証となるものと強く信じております。
Managing Partner マレック キーサ
私たちは、2019年にNordicNinjaを設立した際に野心的なミッションを掲げました。そして本日、私たちはこの旅における新たなページとして2号ファンドの立ち上げを発表します。1号ファンドでは、北欧地域を中心に、自動運転の電気トラックから、都市のための気候変動対策ツールキット、アルツハイマー病診断を支援する脳スキャン分析、火星ミッションに向けて宇宙飛行士を訓練するXRヘッドセットまで、20以上の世界レベルの起業家とテクノロジーに投資をしてきました。2号ファンドでも、地球の未来に大きな悪影響を及ぼし得る傾向を逆転させる新たなテクノロジーを世界に展開することを支援するために、今日も行動を起こし続けているアーリーステージの起業家に投資し続けます。
Managing Partner ライナー スタンフェルド
2019年に1号ファンドを立ち上げた際、私たちはグローバルな視野を持ち、責任あるVCの新しいスタイルの基礎を築きたいと考えました。これまでの投資活動を通じて、日本のイノベーションへの情熱と欧州の世界的なスタートアップ・エコシステムの架け橋となることで起業家精神や大企業のオープンイノベーションの力を実証してきました。より持続可能な世界への変革を急ぐためには、既存産業のデジタル化や気候変動対策におけるブレイクスルーとなる技術等の難しい分野での新規ビジネスの立ち上げやスケールアップが益々重要になっています。私たちは、真の進歩は技術革新と起業家精神によってもたらされるとの信念を強く持ち、私たちが生きたいと願う未来を築くという使命に一歩近づくために邁進し続けたいと考えています。