株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループのプレスリリース
メタバース空間イメージ
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協業に至った背景
近年、メタバースは新たな体験やコミュニケーション、経済活動を実現する場として注目を集めており、人々の暮らしやさまざまな産業における活用の可能性が期待されています。しかし、メタバースが未来を創る新しい産業として社会に根付くためには、各事業者による更なる連携が求められています。
三菱UFJ銀行とコノキューは、メタバースを今後大きく成長する可能性を秘めた領域、中長期的に取り組むべき分野と位置づけ、メタバース市場の創造・発展に向けて、協業を進めていきます。
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協業の概要
今回の協業では生活者×事業者に対する洞察を起点に、メタバースならではの体験価値の創造、多様な産業活用の可能性の提示をめざし、以下3点を検討・推進していきます。
①メタバースの利活用に関する生活者・事業者調査
②コノキューが提供するプラットフォーム「DOOR[2]」を活用した、新たなユースケースの創出・検証
③さまざまなパートナーとの連携による新たな事業機会の模索
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具体的な取り組みとユースケースアイデア例
三菱UFJ銀行とコノキューは、メタバースに関するさまざまなインタビュー調査や利用実態と意識調査[3]を実施し 、そこで得られた、生活者自身でも言語化できていない潜在的な欲求と事業者の課題を参考に、複数のユースケースアイデアを導きました。中でも「なりたい自分を見つけるわくわく職業体験の場」をアイデアの一つとして検討しており、実証実験に向けた協議を進めています。
職場体験の提供を通じて、自らの将来を意識し始める学生や社会人に対し、気軽に・楽しく参加できるバーチャル職業体験の場を提供することで、参加者が自らの才能や適性のあるキャリアを発見し、自己実現に向けて必要な学びや活動にたどり着くことをサポートします。
参加者は、自身にとって最適な学習コンテンツやキャリア支援サービスと出会い・利活用することが可能になります。また、さまざまな職業体験を繰り返すことで、実社会で役に立つ学びをおのずと体得する効果も期待できます。
人々が抱える学びとキャリアのギャップを解消し、有意義で意欲的な学習に導き、誰もが自分らしく輝く社会の実現をめざします。
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今後の展開
三菱UFJ銀行とコノキューは、職場体験の提供を含め複数 のユースケースアイデアについて、実証実験や事業化を視野に、仮説検証と具体化を進めていきます。また、事業化をめざす過程において、さまざまな事業・団体パートナーと連携することを想定しています。
三菱UFJ銀行とコノキューは、産業の活性化を促進するとともに、人々の心と暮らしが一層豊かになる社会の実現に向けて貢献していきます。
[1] XRとは、「Extended Reality」または「Cross Reality」の略称であり、物理空間と仮想空間を組み合わせる技術の総称です。AR(拡張現実)、MR(複合現実)、VR(仮想現実/人工現実)、SR(代替現実)はいずれもXRに含まれます。 [2] 「DOOR」は、コノキューが提供する仮想空間プラットフォームです。2023年3月時点で累計総アクセス数850万、累計ユーザー数220万人、累計作成ルーム数15万に達しています。マルチデバイスからブラウザで簡易にアクセスすることができ、誰でも簡単にルームを制作できることが特徴です。公式サイト:https://door.ntt/
[3] 共同調査の一つである「メタバースに関する利用実態と意識調査」の一部結果は下記URLにてご覧いただけます。URL:https://www.bk.mufg.jp/info/pdf/20230831_metaverse.pdf