株式会社ベター・プレイスへの追加出資を決定

東大IPCのプレスリリース

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社は、東大関連ベンチャーで、「ビジネスを通じて、子育て世代と子どもたちが希望を持てる社会をつくる。」という企業理念のもと、「福祉はぐくみ企業年金基金」を中心に、企業年金制度の導入・設計をサポートする株式会社ベター・プレイスに対して、約4,000万円の追加出資を行うことを決定しました。今回の出資は、パラマウントベッド、15thRock、みずほキャピタル、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、大分ベンチャーキャピタル、ほくほくキャピタル、紀陽キャピタルマネジメント、四銀地域経済研究所、その他出資者との共同出資となります。

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長:植田浩輔、以下「東大IPC」)が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合(以下「AOI1号ファンド」)は、「福祉はぐくみ企業年金基金」(以下「はぐくみ基金」)を中心に、企業年金制度の導入・設計をサポートする株式会社ベター・プレイス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:森本新士、以下「ベター・プレイス」)に対して、約4,000万円の出資を行うことを決定しました。

なお、この度のベター・プレイスへの出資は、パラマウントベッド株式会社(PARAMOUNT BED-SBI Healthcare Fund1号投資事業有限責任組合) 、15thRock有限責任事業組合(Founder / General Partner 中島徹、源健司)、みずほキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大町祐輔)、株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ(本社:岡山県岡山市、代表:小橋栄紀)、大分ベンチャーキャピタル株式会社(本社:大分県大分市、代表取締役:渡邉剛之)、ほくほくキャピタル株式会社(本社:富山県富山市、代表取締役社長:毛呂聡史)、紀陽キャピタルマネジメント株式会社(本社:大阪府堺市、代表取締役:横山達慶)、株式会社四銀地域経済研究所(本社:高知県高知市、代表:有光滋方)、その他出資者との共同出資となります。

中小企業及び福祉業界等で働く方々の資産形成・福利厚生を支援

「ビジネスを通じて、子育て世代と子どもたちが希望を持てる社会をつくる。」という企業理念のもと、ベター・プレイスは、中小企業や、福祉・医療業界で働く方々の資産形成や福利厚生を支援するべく、「福祉はぐくみ企業年金基金」(以下「はぐくみ基金」)導入サービスを2018年より開始しています。

基金設立後5年間で、加入事業所数1,386、約26倍の45,722人(2023年7月末現在)と、急増しており、世代・業種・性別および企業規模や地域による経済格差が広がるなか、「はぐくみ基金」の普及によって、経済格差から生まれる将来への希望格差を軽減し、中小企業従業員やエッセンシャルワーカーの人たちが「お金の心配なく」「自分らしく働ける」社会を目指しています。

日本は、人口減少と超高齢化による「就労人口の減少」が進み、特に保育・介護・医療業界においては慢性的な人手不足の現状があります。また、若年労働者が企業を退職する理由は経済的な理由が最多*1であり、働く世代のお金の不安の第一位は「老後資金」*2となっています。

「はぐくみ基金」は、事業主側にとっては元手なしで退職年金制度を構築できるため、特に人手不足が深刻化している福祉業界などにおいて、従業員満足度向上・離職率低下を目指し人材定着をはかるための福利厚生の1つとして活用されています。また、従業員にとっては難しい投資の知識が不要で、元本が保証されていることや、退職時や休職時、育児・介護休業時にも受け取ることが可能なため、育児や介護を将来に控える従業員から厚い支持を集めています。

東大IPCは、エッセンシャルワーカーの方々をはじめとする中小企業での生活の安心を提供するとともに日本を支える福祉・医療施設のDX化を実現すべく、2021年11月にベター・プレイスへの出資を行いました。同社の着実な事業展開への高い評価とともに、このたびの追加出資を通じて、福祉業界の抱える人材課題に対する産学連携活動、また「はぐくみ基金」の普及を全国に拡大していくほか、企業年金導入のオンライン完結化に向けたサービス開発を支援してまいります。

株式会社ベター・プレイス 代表取締役社長 森本新士

私は、幼少期から自ら会社を立ち上げるまでの間に、両親の離婚による経済的困窮や、家族の自己破産など、思い返すだけで胸が痛くなるような経験をしてきました。それが、ささやかに暮らしている市井の人びとが、お金の心配なく暮らせるお手伝いをしたい。という弊社事業の出発点になっています。

縁あって、お金持ちではない人、金融リテラシーが高くない人でも資産形成できるようにと「福祉はぐくみ企業年金基金」を立ち上げましたが、おかげさまで、設立5年の間に、保育や介護の業界を中心に4万5千人近くもの方々に、ご加入をいただいております。

今回、東大IPC様やみずほキャピタル様からの追加出資に続き、福祉医療業界を支えるパラマウントベッド様や地銀系ベンチャーキャピタルのみなさま等からの資金調達によって、福祉医療業界はもちろん、退職金や企業年金が整備されていない中小企業で働く方々の為にも、はぐくみ企業年金を日本全国あまねく広めていきたいと考えております。

投資家のみなさまには、私たちの考えにご賛同いただけたことを心より感謝申し上げると共に、ご期待にこたえられるよう、社員一同、益々精一杯、事業に邁進して参ります。

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 パートナー 美馬傑

前回ラウンドに引き続き追加投資をさせていただきました。経営チームの安定感、組織の進化、前回ラウンド後の事業展開等を拝見して、ベター・プレイスのサービスに対する社会/顧客ニーズをしっかりと存在しており、森本社長を中心とするチームで一丸となって取り組んでいくことで、更なる大きな事業成長も必ず達成できるものと期待しております。社会課題に取り組める同社を支援するために、引き続きご一緒できること、非常に嬉しく思っています。

日本のオープンイノベーション活動の発展寄与を目指すAOI1号ファンド

AOI1号ファンドは、東京大学周辺でのオープンイノベーション活動の推進を目的とし、「企業とアカデミアとの連携によるベンチャーの育成・投資」というコンセプトで2020年に組成されました。本ファンドでは、各業界のリーディングカンパニーと連携した新会社設立やカーブアウトベンチャー、および事業会社と連携したプレシード育成投資を通じ、新たな分野におけるオープンイノベーションの成功事例創出を目指します。

東大IPCは、今後も、東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展およびそれを通じた世界のイノベーションを加速するため、ベンチャーキャピタルやオープンイノベーションを推進する企業との様々な連携を通じ、アカデミアの生み出す学術・研究成果を活用するベンチャーの創出、育成および投資を進めていきます。

*1  厚生労働省 平成 30 年若年者雇用実態調査の概況

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-h30_gaikyou.pdf

*2  QUICK資産運用研究所「個人の資産形成に関する意識調査」2019年11月

https://moneyworld.jp/news/05_00021338_news

株式会社ベター・プレイスについて

事業概要

・企業年金DXシステム「はぐONE」の提供

・「福祉はぐくみ企業年金基金」退職年金制度導入設計・サポート

・企業型確定拠出年金導入設計・サポート

・福祉業界向けITシステム開発:シフト勤務表自動作成システム「Work/Life」

設立   2011年10月17日

所在地 東京都新宿区四谷坂町9-9 三廣ビル9F

代表者 代表取締役社長 森本 新士、代表取締役COO 古市 成樹

URL     https://bpcom.jp/

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について

事業概要   東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社

設立     2016年1月

株主     国立大学法人東京大学(100%)

所在地    東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261

代表者    代表取締役社長 植田 浩輔

URL     https://www.utokyo-ipc.co.jp/

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