LGT、2023年上半期の純資産流入は極めて好調に推移、純利益も増加するなど、収益性の高い成長路線が続く

LGTウェルスマネジメント信託株式会社のプレスリリース

リヒテンシュタイン公爵家が所有する国際的なプライベート・バンキング・アセット・マネジメント・グループであるLGTの2023年上半期のグループ利益は2億2,360万スイスフランとなりました。これは主として、顧客資産の増加と良好な金利環境が寄与したことによります。2023年上半期の純資産流入額は158億スイスフランに達するなど、極めて好調に推移しました。運用資産残高は2023年6月末現在で3,058億スイスフランに増加し、初めて3,000億スイスフランの大台に乗りました。LGTは、ウェルス・アドバイザリーと投資に関する専門知識を駆使して、2023年は通期でも収益性の高い成長を達成できると確信しています。

2023年上半期の世界市場は、インフレ率が高止まりし、経済見通しが不透明感を強めたことから、お客様の動きは一部で鈍化しましたが、富裕層向けアドバイザリー・サービスへの需要は引き続き高水準を維持しました。こうした環境下にあって、LGTは引き続き顧客ビジネスを拡大し、収益性を向上させることができましたが、これはひとえに資産基盤の拡大、金利の上昇、そして当グループの国際的プレゼンスの向上が寄与したことによるものです。

グループの2023年上半期の総営業収益は17%増の12億3,450万スイスフランとなりました。サービス部門の収益は、仲介手数料と成功報酬の減少により、前年同期比5%減の7億4,150万スイスフランとなりました。2022年5月12日からLGTの決算に反映されているオーストラリアの富裕層向け資産運用会社、LGT Crestoneと、2022年下半期に統合されたLGT Wealth Indiaは、いずれもサービス部門の収益の拡大に寄与しました。純金利収益は、良好な金利環境と顧客預金の増加を反映し、2億7,590万スイスフランへと倍増しました。
トレーディング収益・その他営業収益は、債券ポートフォリオの評価益と外国為替取引を主因として、69%増の2億1,710万スイスフランとなりました。

2023年上半期の人件費は、前年同期比18%増の6億8,700万スイスフランとなりました。これは、既存部門の人員増、LGT Crestone及びLGT Wealth Indiaの統合、長期業績関連の未払報酬増によるものです。事業費・事務所費は、特にデジタル化プロジェクトと出張関連の費用が増加したため、27%増の2億200万スイスフランとなりました。全体として、総営業費用は20%増の8億8,900万スイスフランとなっています。

2023年6月末時点の費用収益比率は72%でした(2022年12月31日時点は72.9%)。2023年上半期のグループ利益は前年同期比3%増の2億2,360万スイスフランとなりました。LGTの資本基盤は充実しており、流動性も高水準を維持しています。
 

  • 純資産流入は好調を継続

2023年上半期の純資産流入は158億スイスフランを記録し、極めて好調な結果となりました。これには、LGTキャピタル・パートナーズに対してプライベート・エクイティ及びインフラ関連の運用/アドバイザリー・サービスを提供するよう委任してきた大手年金基金顧客からの約67億スイスフランの資金流入が含まれています。この単発的な案件の2023年下半期への影響を調整すると、新規資産の伸びは年率換算ベースで運用資産残高の約9%に相当します。全地域・拠点が貢献したことで、LGTは2023年上半期も、こうした極めて好調な結果を収め、これまでの新規資産の堅調な伸びを引き続き享受することができました。

2023年6月30日時点で、運用資産残高は3,058億スイスフランに増加し、LGT史上初めて3,000億スイスフランの大台に乗りました。これにより、運用資産残高は2022年末比で6%増となりました。これは堅調な純資産流入と好調な市場パフォーマンスによるものですが、為替相場の影響で一部相殺されました。
 

  • 今後の戦略と展望

LGTは、ウェルス・アドバイザリーと投資に関する専門知識を有効活用し、2023年は通期でも収益性の高い成長を達成できると確信しています。今後については、欧州、アジア、米国、オーストラリア、中東に広がる広範な国際的ネットワークと、サステナブルな商品提供に焦点を当てた包括的な投資ソリューションを構築してまいります。この関連で、LGTは最近、WealthBriefingのWealth for Good Awards 2023で、「Best Bank for Sustainability」賞や「Best Bank for ESG Thought Leadership」賞のほか、「Best Sustainability Offering(Investments)」賞も受賞しました。

長期的な成長戦略の一環として、LGTは国際的なプラットフォームの強化に引き続き注力してまいります。2022年10月にドイツのハンブルクに開設した新たなプライベート・バンキング・オフィスは順調に業績を上げています。また、すでに発表している通り、LGTは2024年1月にノルトライン=ヴェストファーレン州に新拠点を開設し、さらなるドイツにおけるプレゼンスを拡充します。英国では、2023年3月に発表したアバディーン社のウェルスマネジメント事業の買収を2023年第3四半期に完了する予定です。LGT Capital Partnersも、2023年上半期に世界で15番目となる新オフィスをオランダのハーグに開設し、国際的なプレゼンスをさらに拡大しました。年初に開設したルクセンブルグとサンフランシスコのオフィスも順調に成果を上げています。

また、LGTは幅広いチャネルを通じて顧客体験を向上させるべく、最新のデジタル商品やサービスの開発に全力を注いでおり、この目的で、今後5年間で2億スイスフランの投資を行う予定です。最近、バルセロナに開設したLGT Incubator and Accelerator Centreは、今後数年間にわたり、LGTの一層のデジタル分野の発展をサポートします。

LGTの会長マックス・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタイン公子は次のように述べています。「2023年上半期の業績は、国際市場におけるLGTの確固とした地位と、卓越した各地のチームを擁していることを改めて強調するものとなりました。ここ数カ月間に発表・実施したさらなる拡大計画と、特にESG分野における高度な投資の専門知識を基盤として、LGTは収益性の高い成長路線を今後も歩み続けることができると確信しています。LGTは、お客様からの信頼に深く感謝申し上げるとともに、常に親身の助言や一流のサステナブルな投資ソリューションを提供することに全力を尽くしてまいります。」
 

  • 2023年6月30日現在の主要財務指標

 LGTのCET1比率は、Tier1資本比率及び総自己資本比率と同じです。
半期財務諸表は監査の対象外となっています。

LGTについて
LGTは、リヒテンシュタイン公爵家が90年以上にわたりオーナーを務める国際的なプライベートバンキング及びアセットマネジメントグループです。2023年6月30日現在、富裕層や金融機関のお客様から3,058億スイスフラン(3,418億米ドル)の運用資産残高(AUM)を管理しています。欧州、アジア、米国、オーストラリア、中東の25以上の拠点に5,000名を超える従業員を擁しています。詳細は https://www.lgt.com/en/ をご覧ください。 

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