地域の社会課題解決に挑む沖縄初のインパクトファンド設立

株式会社うむさんラボのプレスリリース

 株式会社うむさんラボ(代表:比屋根隆 所在地:沖縄県うるま市 以下「うむさんラボ」)は、沖縄県における社会課題を解決することを目的とした、「カリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合」(以下「同ファンド」)を設立しました。同ファンドは、地域課題解決型のインパクトファンド(※1)であり、沖縄では初の試みとなります。

 うむさんラボは、沖縄において社会課題を解決し「社会をより豊かにする」事業に対して、幅広いビジネススキルやネットワークを活用した経営支援、事業開発を行なっています。これまでにも、ソーシャルビジネスを創出したい人向けのアカデミーやワークショップ、企業のバックオフィス業務全般をサポートするアウトソーシングサービスなどを通じた沖縄の社会起業家の育成や伴走支援、また沖縄型SDGsの推進に向けたエコシステムの醸成に尽力してきました。

 今回、同ファンドの設立を通じ、社会課題解決に取り組む新しい金融の流れを作るとともに、 社会起業家の成長支援とエコシステムの一層の整備を図り、沖縄の社会課題解決に寄与してまいります。

 また、同ファンドは、休眠預金等活用法(※2)に基づく資金分配団体である一般財団法人社会変革推進財団(理事長:大野修一氏 所在地:東京都港区 以下「SIIF」)が実施する「地域インパク トファンド設立・運営支援事業」に採択されています。同ファンドの運営にあたっては、インパクトパートナーのSIIFと共に、社会や環境に与える変化や効果を可視化する社会的インパクト評価・マネジメント(※3)を実施してまいります。

 

 今後は、2023年12月末を目途に、同ファンドの趣旨にご賛同いただける投資家の方々からの追加出資を募り、最終的には総額 2 億円規模のファンド組成を予定しています。

【面談希望の起業家様へ】

URL:https://umusunlab.co.jp/contact

上記URLのコンタクトページより、面談ご希望の旨を記載のうえご連絡下さい。

※1 投資先企業は社会的インパクト評価・マネジメント(IMM)を採用することに積極的に関わります。

※2 ⺠間公益活動を促進するための休眠預⾦等に係る資⾦の活⽤に関する法律(平成28年法律第101号)

※3 事業や活動の結果として⽣じた、社会的・環境的な変化や効果(アウトカム)を短期・⻑期 を問わず、定量的・定性的に把握し、事業や活動について価値判断を加えること

■同ファンドの概要

名称

カリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合

無限責任組合員

株式会社うむさんラボ

有限責任組合員

株式会社琉球銀行、株式会社ウエダ本社、株式会社フォーデジット、株式会社カヤック、田中邦裕、麻生要一、比屋根隆、照沼大、大西克典、他

投資対象

沖縄県の地域課題解決をめざす社会起業家・スタートアップ

運用総額

2億円程度

運用期間

10年間 (投資可能期間 5 年)

■うむさんラボについて

会社名 株式会社うむさんラボ

所在地 沖縄県うるま市字州崎14-17

代表者 代表取締役 比屋根 隆

創立 2018年10月

事業内容 インパクト投資と経営支援、新規事業開発

URL https://umusunlab.co.jp/

■投資対象

沖縄県の地域課題解決をめざす社会起業家・スタートアップが投資対象です。沖縄が抱える社会課題は山積しており、特に総体的に低い所得や雇用の問題、それと密接に関係する貧困問題は深刻です。その他、環境問題(海洋プラスチックゴミ、海岸漂着ゴミ、サンゴ礁の破壊・白化現象 など)、エネルギー問題(火力発電への依存)、基地問題(騒音、墜落事故、鉄道網を敷設でき ないことによる非効率な交通など)、その他島嶼県であるがゆえの問題(高生活コスト、自然災害への対応など)を抱えています。同ファンドでは、このような沖縄の抱える社会課題を解決する社会起業家やスタートアップを資金面・非資金面から支援します。

■同ファンドのロジックモデル(2023年7月時点)

【コメント】

インパクトパートナー/SIIF 専務理事 青柳光昌

今回のファンドは、沖縄で初めて設立されるインパクトファンドであり、加えて公益性の高い「休眠預⾦」を活⽤したファンド組成事業でもあります。先駆けとしての同ファンドが沖縄の課題解決を図りつつ、将来的には全国の地域インパクトファンドのロールモデルになることを期待しています。

無限責任組合員/株式会社 うむさんラボ 代表取締役 比屋根 隆

沖縄の課題を解決すべく奮闘している起業家や事業を金融面からサポートする仕組みが必要だと考え、2017年からインパクトファンドの組成を検討し準備を進めてきました。構想から6年という月日を経て、紆余曲折はありましたが、多くの皆さんの応援とご支援をいただき1号ファンドの設立が実現したことを大変嬉しく思います。同ファンドの運営を通してインパクト投資及びインパクト評価・マネジメントが沖縄の経済活動の中に浸透し、社会を明るく照らす起業家を応援する文化を育んでいきたいと思います。

以下、有限責任組合員(順不同)

麻生要一

多くの社会課題に現実として直面する沖縄社会から立ち上がった「カリーインパクト&イノベーションファンド」へ、LP出資者として一緒に取り組めることに身を引き締めています。ソーシャルイノベーションと資本市場が近づきつつある昨今ながら、まだまだその距離は遠く、社会課題解決性の高さを企業価値に直結させるためのロジック開発には課題が山積していると感じます。本ファンドの活動が、ソーシャルインパクトと企業価値の変換や翻訳に新たな一石を投じられるようなものになりますように。

株式会社フォーデジット 代表取締役 田口亮

FOURDIGITでは3年前からは「MOM FoR STAR」という社会課題に対する活動を沖縄の皆さんと共に進めています。その縁からインパクトファンドが沖縄にできるということで出資させていただくことになりました。デジタルデザインビジネスにおける、FOURDIGITの知見や経験でサポートできる機会があればと思っています。より多くの社会課題解決がビジネスと接続して発展してくことを願っています。

株式会社ウエダ本社 代表取締役社長 岡村充泰

未来に向けての同志と思える比屋根さんの沖縄での展開は、以前より注目しているのと共に、刺激も頂いてきました。又、時期同じくして、私も地域において大切な企業や起業家などへ伴走していく視点での金融が必要と考えて、北海道で準備している事もありましたので、今回、このインパクトファンドに立ち上げからご一緒させて頂く事は、ファンド自体を勉強させて頂ける事もありますが、比屋根さんと未来に向けた事業でご一緒できる事にワクワクしております。

株式会社カヤック 代表取締役社長 柳澤 大輔

鎌倉に本社に置く当社は、地域ならではの豊かさを増やす地域資本主義を提唱し、地域に貢献しながら事業を成長させることを目指しています。今回の出資は、地域課題解決型のインパクトファンド自体の構想に共感したこと、また当社の子会社が石垣島と沖縄本島にあることから決定いたしました。出資を通して、沖縄の地域課題を解決し、地元の方を大切にしながら、世界へ挑戦するベンチャー企業や地元企業を応援したいと考えています。

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社うむさんラボ

Chief Investment Officer 大西克典

電話 090-8559-1442 メール onishi@umusunlab.co.jp

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