三井住友カード株式会社のプレスリリース
1. 取組の背景
2026年度の約束手形利用廃止の検討要請等を踏まえ、法人間の取引においては、決済やその周辺の業務を抜本的に見直す動きが出てきています。「約束手形に代わる決済手段を探している」、「決済手段の切替による支払サイトの短縮化に危機感がある」、「請求・支払業務を効率化したい」というお客さまの声を基に、SMBCグループでは、お客さまの課題解決に繋がる新商品の開発を進め、このたび取扱を開始いたしました。今後は改正電子帳簿保存法やインボイス制度に対応する機能も順次追加予定です。
2. 新規サービスの内容
(1) 標準機能(決済機能)
■請求企業(資金の回収を行う企業)
請求企業は、お取引先企業に請求したい金額のデータを「iB-tle」のWebサイトにアップロードすることで、お取引先企業に請求データを送信することができます。お取引先企業が請求データを確認し、承認ボタンを押すと、予め請求企業・お取引先企業の両者で取り決めた日に、口座振替によりお取引先企業の口座から資金が引き落としされ、請求企業の口座に入金されます。請求企業はお取引先企業の口座引落結果を最短で当日中※に確認することができます。
※お取引先企業の金融機関口座により、確認できるまでの日数が異なります。
■お取引先企業(支払を行う企業)
請求企業から支払(請求)データを受領し、支払額・支払日を確認することができます。確認後、承認ボタンを押すと、予め決められた日に口座振替で資金が引き落としされます。現在利用している約束手形などの決済方法から、支払サイトを変更することなく、切り替えることも可能です。
請求企業の回収口座は三井住友銀行口座、お取引先企業の支払口座は全国の金融機関口座に対応しています。
また、2024年には電子請求書発行機能や入金消込機能のリリースを予定しており、請求業務から決済・消込までワンストップで完結できるようになります。
(2) オプション機能(ファイナンス機能)
■ 請求企業
請求企業はオプション機能の「早期入金」を申し込むことができます。「早期入金」は、お取引先企業との間で取り決めた入金日よりも早く資金化することができる機能です。三井住友カードがお取引先企業に代わってお支払いいたします。
また「早期入金・入金保証オプション」の場合は、三井住友カードが回収リスクの負担まで行うため、請求企業は回収事務や督促業務を削減できます。
■ お取引先企業
お取引先企業はオプション機能の「支払日変更オプション」を申し込むことができます。「支払日変更オプション」は、予め決められた日以降に支払日を変更できる機能です。請求企業とお取引先企業の間で取り決めた日に、三井住友カードがお取引先企業に代わって、請求企業へお支払いいたします。
なお、標準機能・オプション機能のご利用には、請求企業、お取引先企業ともに所定の審査があります。
SMBCグループは、今後もソリューションプロバイダーとして、お客さまの多様化する経営課題やニーズに幅広くお応えし、国内産業の発展に貢献すべくグループの総力をあげて取り組んでまいります。