新様式のワクチンを開発するImophoron Limitedへ出資

グローバル・ブレイン株式会社のプレスリリース

グローバル・ブレイン株式会社(以下、グローバル・ブレイン)が運営する、明治安田未来共創投資事業有限責任組合(以下、明治安田未来共創ファンド)は、Imophoron Limited(本社:英国 / 以下、Imophoron)へ出資を実行したことをお知らせいたします。

Imophoronは、英国のブリストルで設立されたバイオベンチャーで、世界的な脅威となっている感染症に対する新しい様式のワクチンを開発しています。同社が開発するADDomer™は、独自のタンパク質工学的知見に基づいて開発されたワクチンプラットフォーム技術であり、タンパク質が自然に集合することによって1つの大きなワクチン粒子を形成します。この粒子の表面には、180箇所の抗原を提示することが可能で、高い免疫誘導効果が期待できます。

従来のワクチンが冷蔵または冷凍保存を必要とするのに対し、ADDomer™技術を用いたワクチンはきわめて高い耐熱性を持ち、常温での保管や輸送が可能です。また、経鼻投与が可能であることから、重症化の予防だけでなく感染も予防できると期待されています。メッセンジャーRNAなどを含む既存技術と比較して生産コストが低く、ワクチンの設計から生産までのプロセスが比較的簡便であり、新たな感染症や変異株に対する迅速な対応が期待できます。加えて、アジュバント(ワクチンの効果を増強する物質)が不要であるため副反応が抑制できるなど、次世代のワクチンとして理想的な性質を幅広く備えています。

ADDomer™技術はあらゆる感染症ワクチンに応用でき、Imophoronは既にRSウイルス感染症、チクングニア熱、COVID-19のワクチン候補を見出しています。また、ワクチンだけでなく、がんに代表されるアンメットメディカルニーズの高い疾患の治療薬としても開発中です。

グローバル・ブレインは同社の開発するADDomer™技術の独創性、ワクチンにとどまらず治療薬としても利用可能な汎用性、実績豊かな科学者と経営者のチームを評価し、出資を決定いたしました。今後は明治安田生命保険相互会社と連携し、Imophoronの成長に貢献してまいります。

■Imophoronについて

会社名 Imophoron Limited

所在地 Bristol, United Kingdom

代表者 Richard Bungay

設立日 2017年12月

事業内容 新様式ワクチンの開発

URL https://www.imophoron.com/

■明治安田未来共創ファンドについて

登記上の名称 明治安田未来共創投資事業有限責任組合

無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社

運用総額 50億円

運用期間 10年

有限責任組合員 明治安田生命保険相互会社

投資対象 1 人々の健康の維持・増進

               2 地域社会の活性化

               3 新たな体験を生み出す技術の革新

■グローバル・ブレインについて

会社名 グローバル・ブレイン株式会社

所在地 東京都渋谷区桜丘町10-11

代表者 代表取締役社長 百合本 安彦

設立日 1998年1月

事業内容 ベンチャーキャピタル事業

URL https://globalbrains.com/

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