アイリックコーポレーションのプレスリリース
- 調査の背景
銀行が本業の預金業務だけで収益を上げることが難しい環境は依然として続いております。人口と企業数の減少が厳しい地域を地盤とする地方銀行では、その傾向がより顕著です。そんな中、収益を確保するために、預金以外に投資信託や保険の販売等に取り組む銀行が一般化し、銀行窓口での業務が多様化し続けています。
そんな状況下において、銀行窓販でどのような傾向や変化があるのかを調査しました。
- 調査結果サマリー
・一時払い保険と積立投信(積立NISA)は、殆どの銀行で注力度合いが高まっています。
・平準払い保険については、注力度合いを高めた銀行の割合が多い一方で、低下したと回答した銀行も一定数
存在しました。
・銀行が保険契約を獲得するチャネルは「プラザなどの専門店」の割合が最も大きいことがわかりました。
- 調査結果
1.各評価項目への注力度合い
◼ 最も注力度合いが高まったのは、「投資信託(積立NISA)」です。2024年1月に新制度開始が控えている
影響も伺えます。
◼ 一時払い保険は、米ドルの金利高による積立利率上昇の影響を受けた可能性が考えられます
◼ 平準払いは保障性、貯蓄性ともに「注力度が高まった」と回答した銀行はありますが、「低下した」と
回答した銀行も一定数存在しました。
※「保障性」とは掛け捨ての医療保険・がん保険・就業不能保険などを指し、「貯蓄性」とは解約返戻金が
ある終身保険や変額保険などを指します。
2.平準払い保険(保障性)について、獲得件数の大部分を占めるチャネル
◼ 38行の内、16行は複数チャネルを挙げました。
◼ 「プラザなどの専門店舗」を選択した19行の内10行は他チャネルを挙げませんでした。
◼ 「その他」の主な回答内容は、「専任担当者」「コールセンター」です。
- まとめ
今回の調査から、銀行における平準払い保険の注力度は保障性・貯蓄性ともに銀行によって注力度の傾向が分かれていることが確認できました。大手銀行では平準払い保険への注力度が高い傾向が判明しましたが、一方で平準払い保険への取り組みへの注力度合いを下げざるを得ない銀行があることも見えてきました。
生命保険の販売は預金とは異なるノウハウや体制整備が必要と言われていますが、今回のその他の調査項目では、保険業務担当者の育成や商品ラインナップの拡充等が課題として挙げられたことも判明しました。
当社は、今後も銀行をとりまく環境を調査し、保険業務のお役にたてるソリューション提供に努めてまいります。
- 調査概要
回答銀行数:38銀行
調査方法:WEBアンケート 、メールでの回答
調査期間:2023年4月10日~2023年5月17日
- 会社概要
■株式会社アイリックコーポレーション(https://www.irrc.co.jp/)
(東京証券取引所 グロース市場:証券コード 7325)
本社所在地 | 東京都文京区本郷二丁目27番20号 本郷センタービル4階 |
設立 | 1995年7月 |
代表者 | 代表取締役社長 勝本竜二 |
資本金 | 13億5,478万円 |
事業内容 | ・個人及び法人向けの保険販売を行っている保険販売事業 ・保険代理店やその他の保険販売会社に対して保険に関するソリューションを 提供するソリューション事業 ・システム開発等を行っているシステム事業 |
サービス サイト |
インシュアテックソリューション https://hs.irrc.co.jp/ 日本初*の保険ショップ『保険クリニック®』 https://www.hoken-clinic.com/ スマートOCR® https://www.infordio.co.jp/ |
*「日本初の来店型乗合保険ショップチェーン※」
※店舗数11店舗以上または年商10億円以上をチェーン店と定義
東京商工リサーチ調べ(2018年6月)