2023年2月度 高額保険金お支払い事例「犬の組織球肉腫に約60万円」:ペット保険「PS保険」調べ

ペットメディカルサポート株式会社のプレスリリース

ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満 明仁、以下『ペットメディカルサポート』)は、当社ペット保険「PS保険」が、2023年2月にお支払いしました高額保険金事例についてお知らせします。
また、その中から「犬の組織球肉腫」の診療について、「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

■2023年2月度 月間高額保険金お支払い事例

2023年2月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。

事例

種類

病気・ケガの種類

お支払い金額

1

悪性リンパ腫

約65万円

2

組織球肉腫

約60万円

3

潰瘍性大腸炎、高悪性度リンパ腫

約50万円

4

白内障、緑内障

約50万円

5

充実性嚢胞性アポクリン腺癌、外耳炎

約50万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しています。
※個別の契約に関してはお答えいたしかねます。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
※2023年2月1日~2023年2月28日に保険金支払手続きを行った事案について掲載しています。

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

■平均的な保険金お支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの歯周病の診療をご紹介します。

歯周病の事例

事例

種類

病気・ケガの種類

お支払い金額

1

歯周病

約27,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

■高額診療「犬の組織球肉腫」を獣医師が解説

2023年6月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の組織球肉腫」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

組織球肉腫とは、どんな病気なのか

組織球は白血球の一種です。組織球肉腫はその組織球にできる悪性腫瘍(がん)で、体のさまざまな場所(皮膚・皮下、脳、目、腎臓、肝臓、肺、関節など)に発生します。

発生年齢は平均7歳で、好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)として、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、フラット・コーテッド・レトリーバー、ロットワイラーなどが知られています。日本ではウェルシュ・コーギー・ペンブローグの発生も多く見られます。

事例の犬の組織球肉腫の通院日数、入院日数、手術回数について

種別

傷病

組織球肉腫

通院日数

7日

入院日数

21日

手術回数

1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の組織球肉腫の診療内容

※下記の診療内容は、犬の組織球肉腫の一般的な診療内容についての記述になり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査

・問診、視診、聴診

飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子などを伺います。

見られる症状

 ・元気や食欲の消失

 ・しこり

 ・咳、跛行(はこう:足を引きずる、挙上するなど、異常な歩行のこと)

・触診

皮膚や関節など、触れる場所に腫瘍がある際は、腫瘍の大きさを測る場合があります。

・血液検査

採血をして、貧血や各臓器への影響の有無などを確認します。

・画像検査

超音波検査やレントゲン検査により、転移やがんの広がりを確認します。

・細胞診、病理検査

病巣に細い針を刺し、中の細胞を少し取って顕微鏡で確認します。組織球肉腫なのか、それ以外の腫瘍なのかを判断するための材料にします。

・抗体検査

組織球肉腫の確定診断には抗体を用いた検査が有効ですが、実施されることはまれであり、細胞診やその他の検査により総合的に診断されます。

治療法

・犬の組織球肉腫の治療方法には、外科手術、放射線治療、化学療法があります。多くの場合、いくつかを組み合わせて行います。

・外科手術

限局性で転移がない場合や、転移があっても外科的な切除が痛みの緩和につながる場合に選択されます。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。

・放射線治療

強力なX線を当てて、がん細胞を傷害し、腫瘍を小さくする効果があります。大学病院などで行うことがほとんどです。

・化学療法

抗がん剤を投与して、細胞分裂を阻害し腫瘍をコントロールします。

予後

犬の組織球肉腫は残念ながら予後が非常に悪く、多くが発症から半年程度で亡くなってしまいます。生存期間を少しでも延ばす場合は、外科切除+放射線治療+化学療法が選択されます。一方、質の高い生活を優先する場合、副作用が少ない化学療法のみが選択されます。

まとめ

犬の組織球肉腫は非常に悪性度が高いがんのため、治療で寛解(がん細胞、検査異常、症状の消失)は見込めません。ですが、少しでもQOL(Quality of life:生活の質)の高い毎日を送るためには治療が不可欠です。

進行が早いので愛犬に少しでも異変を感じたら、すぐに受診をして必要な検査や治療を受けましょう。

【会社概要】

商号   : ペットメディカルサポート株式会社

代表者  : 代表取締役社長 米満 明仁

所在地  : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階

営業開始日: 2008年5月2日

事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)

資本金  : 3億3,275万円(2022年3月時点)

URL   : https://pshoken.co.jp/

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