アニコム損害保険株式会社のプレスリリース
※シェアは、各社の2022年の契約件数から算出。(株)富士経済発行「2023年ペット関連市場マーケティング総覧」調査
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MA-T™とは
MA-T™とは、亜塩素酸イオンから必要時に、必要量の活性種(水性ラジカル)を生成させ、流行性ウイルスをはじめとするウイルスの不活化、種々の菌(細菌)の除菌を可能にするものです。また感染制御分野だけでなく、医療・新薬開発分野、農業・林業分野、エネルギー分野など、幅広く応用が期待されている技術です。
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MA-T™をペットの口腔内ケアに応用することで期待される効果
既に人間の口腔内ケアにおいてMA-T™ 含有ジェルの効果が確認されていますが、MA-T™製剤をペットの口腔内ケアに応用することで、口腔内環境の改善はもとより、歯周病予防、延いては歯周病と強く関連のある多くの疾患の発症予防等についても期待しています。
アニコム損保の分析によると、歯周病に罹患している犬は、健康な犬に比べると、翌年全ての傷病の罹患率が1.4倍になることがわかりました。また猫も同じく、歯周病罹患群は、健康な群に比して、翌年全ての傷病の罹患率が2.7倍になることがわかりました。
すなわち「歯周病は万病のもと」であるということが、統計的にも明らかになっていると考えています。
▲N=116,786(0~18歳の犬 全品種)
▲N=89,941(0~22歳の猫 全品種)
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本共同研究の概要
本共同研究では「ペットの口腔内細菌叢データの収集と、歯周病との関連性の解明およびMA-T™を利用した予防・治療法の開発」を行う予定であり、具体的には、
・正常なペットと歯周病等の口腔内疾患のあるペットにおける、口腔内・腸内細菌叢の違いの検証
・口腔内疾患を有するペットへのMA-T™ 利用が口腔内細菌叢の正常化に与える影響
・ペットの口腔内疾患の予防および治療方法の確立
を想定しています。また、ペットの口腔内ケアがその他疾患(全身の症状含む)へ与える影響をアニコム損保の保険金請求データ等を用いて明らかにします。
本共同研究を通じて、ペットの歯周病予防や口腔内環境改善を行うことで、ペットの健康寿命の延伸を目指してまいります。
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ペットの口腔内環境ケアに対するアニコムグループの想い
人間は自然を観察することで、様々な発見や発明をしてきた歴史があります。自然が身近ではなくなった現代では、ペットがその役割を果たしているとアニコムグループでは考えています。
現状、多くのペット(犬・猫)に歯周病等が見受けられますが、これはペットが自分では歯磨きをできないことが大きな要因であり、我々にあらためて歯磨きの重要性を学ばせてくれます。また、多くの飼い主様が歯磨きの重要性や歯周病の健康への影響を認識しているにもかかわらず、ペットに歯周病等が多いのは、「ペットに対する歯磨きという行為そのもの」や「モチベーション維持」の難しさを示しているのでしょう。今回、大阪大学・アース製薬との共同研究により、アニコムグループはMA-T™という優れたツールを得て、この難しさに挑戦する機会を得ることができました。
口腔内環境と健康との関係性は、近年人間でもペットでも関心が高まっています。アニコム損保の分析によると、歯周病に罹患している犬は健康な犬に比べて、心臓病は4倍・腎臓病に至っては5倍となることがわかっています。
▲N=116,557(0~18歳の犬 全品種)
▲N=116,660(0~18歳の犬 全品種)
また猫においても同様の傾向がみられており、特に猫にとって避けることのできない運命といわれる腎臓病に関しては、歯周病に罹患している方が3.5倍もなりやすいことがわかっています。心臓病に関しても、3.1倍となっています。
▲N=69,748(0~22歳の猫 全品種)
▲N=89,877(0~22歳の猫 全品種)
万病のもとである歯周病をペットで減らすことができれば、人間においても必ず歯周病を減らせるはずです。ペットだけでなく、飼い主様の健康もあわせて守ることを目指し、本研究を進めてまいります。
※各データについて:基準日前後の保険金支払い状況から推計。歯周病の定義…歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏、歯根膿瘍、根尖膿瘍(乳歯遺残起因によるもの含む)