AirTrunk、国内外における50億豪ドルの借入プラットフォーム全額をサステナブルファイナンスで調達

AirTrunk Operating Pty Ltdのプレスリリース

アジア太平洋及び日本(APJ)地域におけるハイパースケールデータセンターのスペシャリストであるAirTrunkは、今般日本においてSLL(サステナビリティ・リンク・ローン)により(豪ドル換算で)約6億5千万豪ドル相当の資金を調達しました。これにより、サステナビリティ・コミットメントに結びついた融資を拡大、当社の資金調達の全額をサステナブルファイナンスによるものといたしました。AirTrunk ( https://airtrunk.com/ja/ )は、ESG(環境・社会・企業統括)関連の取り組みを条件とするサステナブルファイナンスで国内外合わせて50億豪ドルの資金調達に成功しています。これは、一企業グループとして世界でもトップクラスのサステナブルファイナンスによる調達額です。

今般調達した日本におけるSLLは、東京圏にあるAirTrunkのデータセンター(以下、「TOK1」)の大規模拡張のための資金であり、本邦初となるデータセンター向けSLLとなります。また、APJ地域で初めて、設計ベースではない運用ベースの電力使用効率(PUE)や水資源利用効率を重要業績評価指標(KPI)とした案件となりました。

電力と水は、データセンター運用により生じる環境負荷に大きな影響を与える資源で、その使用量には相互的な関係があります。企業の責任および透明性に対するコミットメントの一環として、AirTrunkは、設計ベースのPUEではなく運用ベースのPUEを重視し、実際の電力使用量を注視していきます。

更にAirTrunkは、今般日本で調達したSLLから得られるマージンインセンティブを、日本国内の社会的課題に対する取り組みを支援するための資金として拠出します。AirTrunkは、APJ地域のデジタルの未来を拡大し持続可能にするという目標を掲げており、そのために地域社会にとって意義のある取り組みを行っていきます。これには、「デジタルアクセスの平等」「STEM教育」「生物多様性と保全」「イノベーションと研究開発」の4つの重点分野での取り組みを支援します。

AirTrunkは、2021年9月に21億豪ドルをSLL ( https://airtrunk.com/ja/airtrunk-announces-first-data-centre-sustainability-linked-loan-in-asia-pacific-region/ )で調達し、これは企業向けSLL融資としては当時最高額、また、APJ地域のデータセンターとしては初めてのSLL契約締結でした。続いて2022年9月には日本のデータセンターとして初めて、TOK2(AirTrunkの日本における2番目のデータセンター)向けにグリーンローン契約 ( https://airtrunk.com/ja/%e6%96%b0%e3%81%9f%e3%81%aa%e3%82%b0%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%83%95%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af%e3%81%ae%e3%82%82/ )を締結し、データセンター業界における数々のサステナブルファイナンス関連のベンチマークを確立してきました。

AirTrunk最高財務責任者、プラシャント・マーシー は、 以下のようにコメントしています。「サステナブルファイナンスを積極的に推進し、コミュニティにとって持続的なベネフィットを生み出すことで、AirTrunkは業界にポジティブな変革を起こしてまいります。

今日、AirTrunkのすべての資金調達が我々のサステナビリティ・コミットメントに結び付いた借入になりました。2021年に最初のSLL契約を締結して以来、サステナブルファイナンスによる調達額は2倍以上になっています。AirTrunkは先般、温室効果ガスの排出を正味ゼロとする『ネットゼロ』を2030年までに達成するという新しいコミットメントを追加しましたが、サステナブルファイナンスによる資金調達はこれを補完するアクションです」

日本でハイパースケールのデジタルインフラに対する需要が高まる中、AirTrunkは日本におけるデータセンターの運営を拡大しています。フラッグシップ施設であるTOK1(千葉県印西市)も規模を拡張し、300 MW超のキャンパスに55 MWの新棟を設計し、最新テクノロジーを扱う大規模顧客のニーズに応えます。

AirTrunk日本代表、松下典弘は、「本日の発表は、AirTrunkの新たなマイルストーンとなります。私たちは、データセンターのサステナブルな資金調達、設計、建設、運用を通して、日本のデジタライゼーションを持続可能なかたちで推進していきます」とコメントしています。

TOK1向けSLLの組成には、共同サステナビリティ・ストラクチャリング・エージェントとしてドイツ銀行 ( https://japan.db.com/japan/ )、クレディ・アグリコル銀行  (https://www.ca-cib.co.jp/ )、三菱UFJ銀行 ( https://www.bk.mufg.jp/ )の支援を受けました。

ファイナンシングパートナーより:

ドイツ銀行のアジア太平洋地域ESG責任者、カムラン・カーン氏のコメント:
AirTrunkは、データセンター業界におけるサステナビリティのグローバルスタンダードを確立し続けています。世界経済が指数関数的な速度でデジタル化されている現在、データセンター事業の運用において、野心的かつ価格連動性を有するエネルギーと水利用の効率性目標達成のために、信頼できるKPIと世界的に認められたベンチマークを使用することは非常に重要です。

クレディ・アグリコル、クレディ・アグリコルCIB、APAC地域のサステナブル・バンキング・ヘッド、アント ワーヌ・ローズ 氏のコメント:
クレディ・アグリコル・CIBはサステナブル ファイナンスにおける世界有数の銀行として、 AirTrunk 社をサステナビリティ ストラクチャリング エージェントとしてサポートできることを誇りに思います。本件は、高い水準の環境管理基準を採用し実践するAirTrunk社の強力な持続可能性への取り組みと野心を示しています。クレディ・アグリコル・CIBのデータセンターセクターにおける持続可能な資金調達のイノベーションと開発を促進するための継続的な取り組みの一環として、本件は2022 年 9 月のグリーン ローンと 2021 年 9 月のサステナビリティ・リンク・ローンに続き、AirTrunk 社との 3 件目の取り組みとなります。

株式会社三菱UFJ銀行、サステナブルビジネス部長、西山大輔氏のコメント:
AirTrunkと再び連携し、日本のデータセンターにおける初のサステナビリティ・リンク・ローンを実行できることを誇りに思います。本SLLは、昨年9月のグリーンローンに続く2回目のAirTrunkとの協業であり、日本のデータセンター分野におけるサステナブルファイナンスの新たなベンチマークの確立に貢献できることを嬉しく思います。今後もAirTrunkとのパートナーシップの継続に期待します。

-以上-

AirTrunkについて  
AirTrunkは、ハイパースケールデータセンターのスペシャリストです。アジア太平洋地域・日本全体で、クラウド、コンテンツ、大規模企業のお客様向けのプラットフォームを提供しています。当社が開発、運営するデータセンターは、信頼性、技術革新性、エネルギーや水使用の効率性で業界をリードしています。AirTrunk独自の能力、設計、施工方法を駆使し、拡張性、持続性のあるデータセンターソリューションを、構築や運用にかかるコストを大幅に抑えて提供しています。

AirTrunkは、アジア太平洋地域・日本全体でデータセンター開発事業を行う、十分な資本を備えた非公開会社です。2020年には、Public Sector Pension Investment Board(PSP Investments)等が参加するMacquarie Asia Infrastructure Fund 2(MAIF2)主導のコンソーシアムが株式の大半を取得しました。AirTrunk創始者でCEOのロビン・クーダも株式を保有しています。MAIF2を運用するMacquarie Asset Managementは世界有数の代替資産運用企業で、オーストラリア証券取引所(ASX)上場企業であるMacquarie Group Limited(ASX: MQG)のグループ企業です。   

AirTrunkについては、 www.airtrunk.com をご覧ください。
 

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。