三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース
- Link Txが目指す医療について
Link Txは、京都大学大学院医学研究科の塩川雅広助教(消化器内科学講座)らの研究成果を基に、2022年10月に設立されたバイオテク企業です。
Link Txは、自己抗体が原因となっている疾患の病態解明と自己抗体を標的とした治療方法の創出にかかる研究開発を進め、医療の発展と患者の健康へ貢献することを目的に設立されました。塩川助教らはこれまでに、潰瘍性大腸炎の患者にてインテグリンαvβ6に対する自己抗体(抗インテグリンαvβ6抗体)が高発現している事を見出しました(Kuwada et al. 2021*)。現在、この抗インテグリンαvβ6抗体が潰瘍性大腸炎の原因自己抗体であると考え、治療方法の創出を目指して更なる研究を進めています。
*Takeshi Kuwada, Masahiro Shiokawa, Yuzo Kodama, Norimitsu Uza, Tsutomu Chiba. Hiroshi Seno, Identification of an Anti–Integrin αvβ6 Autoantibody in Patients With Ulcerative Colitis, VOLUME 160, ISSUE 7, P2383-2394.E21, JUNE 01, 2021
- 出資背景
弊社はLink Txの自己抗体を標的とした独自のアプローチによる新規治療法の創出に対する期待に加え、現在研究中のインテグリンαvβ6抗体を標的とした新規治療法開発を高く評価し、今回の出資を実行するに至りました。
【Link Therapeutics株式会社 概要】
会社名:Link Therapeutics株式会社
所在地:京都市左京区吉田本町 36 番地 1
代表者:阿部佳子
設 立 :2022年10月4日
事業内容 :自己抗体を標的とした医療手段の創出、および自己抗体と関与する疾患とその標的自己抗体の探索
URL:https://sites.google.com/link-therapeutics.com/home
【三菱UFJキャピタル株式会社について】
三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有しています。
ライフサイエンス分野においては、2009年のライフサイエンス室発足後、国内外のバイオベンチャーへの資金提供、経営支援を本格的に開始し、2017年にはライフサイエンス部を創設するとともに、当社初となる業種特化ファンドとして、三菱UFJライフサイエンス1号投資事業有限責任組合(100億円)を組成しました。2019年2月には三菱UFJライフサイエンス2号投資事業有限責任組合(100億円)を組成、2020年6月には新型コロナ感染症対策を含む、創薬・再生医療等を担うベンチャー企業を支援するMUFGメディカルファンド(100億円)を組成し、バイオベンチャー投資にとどまらず、アカデミア創薬、製薬会社のカーブアウト案件、製薬会社の開発プロジェクトへの投資、医療機器関連にも注力しています。
◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
設 立 :1974年8月1日
U R L : https://www.mucap.co.jp/
事業内容:ベンチャーキャピタル事業
◆MUFGメディカルファンド(正式名称:三菱UFJライフサイエンス3号投資事業有限責任組合)について
投資対象:
-医薬品(創薬型・創薬基盤技術特化型) ※ 製薬会社起点や国内アカデミア創薬への投資活動に注力
-再生医療製品
-医療機器等
-診断薬・診断機器
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設 立:2020年6月22日
ファンド総額:100億円