伊吹ゼミナール13期生のプレスリリース
京都産業大学経営学部伊吹勇亮ゼミナール13期生(以下伊吹ゼミ13期生)は2022年12月11日に京都南青少年活動センターにて、地震保険の重要性を訴えるオリジナルシミュレーションゲーム“SECOND LIFE GAME”を開催しました。
2023年3月11日で東日本大震災発生から12年。全壊した建物は2021年3月1日時点で122,005 戸に及び、10年以上経過した今でも当時の凄まじい被害は脳裏に焼き付いたままです。
東日本大震災以外にも阪神淡路大震災や北海道胆振東部地震、熊本地震など、私たちの生活は地震によって何度も危険にさらされてきました。
そんな地震やそのリスクから生活を守るものが地震保険です(※1)。しかし地震保険の加入者は未だ少なく、特に京都府では都道府県別付帯率は全国で36位に位置しています(※2)。さらに伊吹ゼミ13期生が独自に行った調査(※3)で地震保険に加入したことがあるかを問うと(※4)、53.6%の方が加入したことがないと回答しました。未加入者に理由を問うと(※5)、説明を受けたことがなかったという理由が最も多く回答されました。
これより、地震保険加入者が少ないのは地震保険の説明が顧客に届いていないためであるとし、地震保険について正しく知ってもらえるようなゲームを考案しました。
●ゲームの概容
ジェスチャーゲームなどの体を使ったアクティブなゲームと参加者同士で行う意思決定を織り交ぜたシミュレーションゲームです。プレーヤーは2人組になり、春から京都府に引っ越してきたと仮定してゲームが進みます。ゲーム開始時に火災保険・地震保険の加入の有無を決め、手持ち金と新築住宅を各ペアに配布します。その後季節の移り変わりに合わせてアクティブゲームや意思決定、家具の購入などを行いながら総資産を増やしていき、勝敗は最終的に手元に残った総資産で決定します。
アクティブゲームを取り入れることで地震保険の難解なイメージを払拭し、京都での新生活を舞台にすることで、地震保険が身近なものであると感じて頂けるように努めました。
2022年12月11日には実際にゲームを行うイベントを開催し、参加者からは「楽しみながら地震保険のことを学べた」「ゲーム感覚で学べて今後の役に立つ機会となった」との声が寄せられました。
さらに2023年1月にはイベントで行ったゲームに改良を加えたボードゲームを作成しました。このボードゲームを通じて、地震保険に対する正しい知識と地震保険の重要性が世の中に広まり、地震保険が人々の暮らしに安心感を与える存在になることを願っています。
※1
財務省「地震保険制度の概容」
https://www.mof.go.jp/policy/financial_system/earthquake_insurance/jisin.htm
※2
日本損害保険協会「都道府県別付帯率(2021年度)」
https://www.jishin-hoken.jp/risk/
付帯率:当該年度中に契約された火災保険契約(住宅物件)に地震保険契約が付帯されている割合
※3
伊吹ゼミ13期生「地震保険に関するアンケート」
実施期間:2022年7月15日~2022年7月31日
実施方法:Google forms
回答者:208名
回答者性別:男性88名、女性118名、その他2名
回答者年齢:20代28名、30代13名、40代58名、50代93名、60代6名、70代9名、80代1名
※4
「地震保険に関するアンケート」より、地震保険という言葉を聞いたことがある194名中104名が地震保険に加入したことがないと回答
※5
「地震保険に関するアンケート」より、地震保険に加入したことがないと回答した104名中35名が地震保険の説明を受けたことがなかったため加入したことがないと回答
【関連記事】
京都産業大学経営学部ニュース「伊吹ゼミ13期生が地震保険の重要性を伝えるイベントを実施しました」
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/2023_bu/20230112_130_keiei02.html
【京都産業大学経営学部伊吹勇亮ゼミナールについて】
京都産業大学経営学部伊吹勇亮ゼミナール13期生は伊吹勇亮准教授の指導のもとコミュニケーションと経営戦略・組織について学んでいます。
今年度、伊吹ゼミ13期生の3年次生の活動としてジャパンリスクマネジメント株式会社様より「震災から生活を守るために出来る事~地震保険の加入者を増やしていくためにはどうすればいいか~」という課題を頂き解決に取り組んできました。