国内最大のシルク産業集積地、京丹後に本社を置くながすな繭株式会社に出資

三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース

三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区)は、同社が運営するファンド(三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合)より、シルクの新しい機能解析と機能付加に関する技術開発、および、シルク材料の製造販売、養蚕事業を展開するながすな繭株式会社に対し、第三者割当増資による出資を実行したことをお知らせいたします。

 

  • ながすな繭が展開する『シルク事業』について 

丹後の絹織物は1300年の歴史があり、京都西陣で学んだ絹屋佐平治が丹後ちりめんを織り出す事に成功してから300年。以来、着物生地の7割が丹後で生産されており、日本最大のシルクの集積地でながすな繭は創業しました。同社はシルク生糸を光沢や柔軟性に富む絹糸(シルク)にするための精練工程で使う窯(高圧精練機)を造る事で、この地のシルク産業と一緒に歩んできました。着物産業が衰退していく中、丹後が積み上げてきたシルクの有形・無形の知恵や技を、ノウハウやテクノロジーを使って着物以外の用途に活路を求める事で、シルクの新たな可能性にチャレンジすると共に丹後と日本のシルク産業の再興への貢献を目指しています。 

  

  • 出資背景

近年、環境問題やSDGsの話題が着目される中、天然素材で生産方法が確立されているシルクにも注目が集まっています。価格競争力や生産性では化学品には及びませんが、海洋汚染の原因の1つとも言われるマイクロプラスチックの代替材として、肌に優しい天然素材の化粧品原料として、また、医薬や食品の分野での利用を進めるべく研究開発が様々な機関で行われています。しかしながら、天然シルクを工業用に利用するためには分子量を均一化させる必要があり、その制御技術はシルクを精練するための高圧精練機の製造技術を磨く事によって、ながすな繭はノウハウを蓄積してきました。
SDGs、地域再生、テクノロジー、Made in Japan、これらのキーワードで同社ビジネスに共感し投資させて頂きました。今後、京丹後から全国に、そして世界に展開していく同社の成長に向けて、MUFGのネットワークを駆使し、支援して参ります。

ながすな繭株式会社 概要
会社名:ながすな繭 株式会社
所在地:京都府京丹後市網野町網野363-1 (本社事務所)
代表者:代表取締役 永砂 修
設立日:1994年 8月 1日
事業内容:シルク材料(フィブロイン、セリシン)の研究開発・製造販売、養蚕
URL:https://www.nagasuna-mayu.jp/

三菱UFJキャピタル株式会社について

三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有しています。

◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
設  立 :1974年8月1日
U R L :https://www.mucap.co.jp/
事業内容:ベンチャーキャピタル事業

◆三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合について
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設立日:2021年4月23日
ファンド総額:150億円

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