高知信用金庫のプレスリリース
高知信用金庫(理事長・山﨑久留美)が、高知県、高知市、須崎市、南国市と連携して取り組む「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト」は、11月12-13日の2日間、アニメクリエイターの世界を体感できるイベント「高知アニメクリエイター祭・プロジェクトゼロ」を開催いたしました。
南国市の会場は、海洋堂SpaceFactoryなんこくを舞台にした「南国キャラクターフェスティバル」。映画『シン・ウルトラマン』CG制作の舞台裏や怪獣造形師の秘話が語られる講演会、怪獣フィギュアの実演・体験イベントなどが開かれました。
【イベント概要】
イベント名 高知アニメクリエイター祭・プロジェクトゼロ 南国キャラクターフェスティバルin海洋堂SpaceFactoryなんこく
日時 2022年11月12、13日 10:00~18:00
場所 海洋堂SpaceFactoryなんこく(高知県南国市大そね甲1623ー3)
主催 高知アニメクリエイター聖地プロジェクト実行委員会
提供 高知信用金庫・公益財団法人地域みらい財団
大盛況の「フィギュアまき」
12日のオープニングセレモニーでは、 南国市の平山耕三市長、海洋堂の「センム」こと宮脇修一専務取締役があいさつをした後、餅まきならぬ「フィギュアまき」で幕開けを宣言しました。お菓子に加えて、抽選券のついたフィギュアのパーツがまかれ、大にぎわいでした。
フィギュアづくりを体験
館内では、さまざまな体験イベントや講演会を開催いたしました。
CGによる造形を体験できる「みらいのおねんど教室」では、デジタル造形ソフト「ZBrush」(ズィーブラシ)とペンタブレットを使い、来場者がデジタル造形を体験。粘土のように引っ張ったり、削ったりして形を作った後、色塗りを行う一連の工程を体験しました。
フィギュアの秘話
海洋堂造形部クリエイティブマネージャーのねんど星人(RYO)さんは「私はこうして怪獣クリエーターになった! デジタル怪獣造形師への道!」と題して登壇し、デジタル造形ソフト「ZBrush」で怪獣の制作を実演しました。
球の状態の「粘土」を大まかに形を整えてから細部を削ったり、角や牙を付け足したりしていくとドラゴンのような怪獣に。プロの手で造形していく様子に来場者も興味津々でした。ねんど星人(RYO)さんは「生き物らしさを出す」ために実際のトカゲの特徴なども踏まえて造形を行うといい、「動きそう、呼吸しそう、と考えながらやっています」。鱗や目玉などの細部にもこだわり、40分ほどでリアルな怪獣の頭部を完成させました。
「映画『シン・ウルトラマン』CG制作の舞台裏! 禍威獣の動きはこうして生まれた!」では、BIGFOOT代表兼CGアニメーターの熊本周平さんが講演しました。
撮影前に簡易なCGで映像を作り、カメラワークやキャラクターの配置などを決める「プリビズ」について紹介し、シン・ウルトラマンの格闘シーンなどを交え、「スタッフが皆誰も見たことがない映像を目指し、アングルを探した」と語りました。。
仕事で大切にしていることは「本物を多く見て、観察眼を養う」「実際に自分で動いてみる」「違和感を徹底的になくす」こと。CGアニメーターを目指す人に対して、「この業界は結果が全て。自分の腕のみがものを言う業界なので頑張ってください」と熱く語り掛けていました。
2024年1月に本祭開催!
高知アニメクリエイター祭・プロジェクトゼロは、多くの皆さまのご協力のもと、盛況裏に終えることができました。ご参加いただいたアニメ魂を持った皆さま、誠にありがとうございました。
2024年には高知アニメクリエイター祭の本祭を開催予定です。アニメクリエイターの集う拠点創りに向けて、引き続きプロジェクトを進めて参ります。イベント詳細は順次公開して参りますので、ぜひご注目ください。
【高知アニメクリエイター聖地プロジェクト】
高知アニメクリエイター聖地プロジェクトは、産業デジタル化、クリエイター育成、働き方改革など、『アニメの未来課題』と『高知のミライ課題』を、クリエイティブとデジタルの力で解決する試みです。官民が連携して、アニメクリエイターの育成・発掘・交流を行い、高知ゆかりのアニメクリエイター人口が増えることによって、「企業誘致」「雇用創出」「観光創出」の実現を目指しています。
【土佐ノ國アニメーション構想】
高知アニメクリエイター聖地プロジェクトの中核となるのが、土佐ノ國アニメーション構想です。高知県でアニメ産業を生み出すためには、まず、高知でワンストップに、長編アニメーションが制作できるプラットフォームを創り出す必要があります。
アニメ制作が逼迫している日本のアニメ産業界において、高知で、長編アニメーションが制作できる体制が整えば、必然的に、国内外から高知に“アニメのシゴト”が集まるようになります。高知にアニメのシゴトを創り出すため、「土佐ノ國アニメーション」と銘打ち、高知発オリジナルブランドの長編アニメーションの制作に挑戦します。
長編アニメーションが制作できる体制を整備し、そのプロセスそのものが、PRとなり、コンテンツとなり、アニメ産業界に認知されることで、高知にアニメのシゴトが集積されることを目指します。