ICMG共創ファンド、インド最大アーユルヴェーダプラットフォームNirogStreetへアジア大手VC Jungle VenturesがリードするシリーズBで追加出資を実行

株式会社ICMG Partnersのプレスリリース

株式会社ICMG Partners(本社:東京都千代田区丸の内、代表取締役:舩橋元)が運用し、日本空港ビルデング株式会社(本社:東京都大田区羽田空港、代表取締役社長執行役員兼COO:横田信秋)、株式会社きらぼし銀行(本社:東京都港区南青山、取締役頭取:渡邊壽信)がLP出資するICMG共創ファンド1号投資事業有限責任組合は、NirogStreet Pte Ltd(本社:151 Chin Swee Road、Manhattan House Singapore, CEO:Ram Naumi Kumar)に追加出資を実行したことをお知らせいたします。

 

 

NirogStreetは、インド初であり最大のアーユルヴェーダのオンラインプラットフォームを運営しており、今回、アジアの大手VC Jungle Venturesが率いるシリーズBで総額1,200万米ドルの資金調達を実施いたしました。本ラウンドでは、Jungle Ventures、ICMGに加え、既存投資家であるSpiral Ventures、DoorDash CEO Gokul Rajaram、SMBC APAC 共同代表のRajeev Kannanも参画しています。
 

左から ICMG Partners 代表取締役 舩橋元、Jungle Ventures, Founding Partner, Anurag Srivastava氏(Jungle Ventures オフィスにて)

NirogStreetは、アーユルヴェーダを世界のヘルスケア・エコシステムのメインストリームにするというビジョンを掲げ、インド最大かつ世界で最も急成長しているアーユルヴェーダ医師プラットフォームとして成長してきました。同社は、医師によるオンライン処方箋の発行から医師向けのナレッジ共有コミュニティ、デジタルカルテ、スマートクリニックなど、プラットフォームを通じて多様なサービスを提供しています。

これまでのNirogStreetの急成長は、アーユルヴェーダ業界における情報の非対称性を証明するものであり、NirogStreetが作り上げた医師コミュニティは、5万人以上のアーユルヴェーダ医師が参加するナレッジ・ノウハウ共有プラットフォームとなっています。また、NirogStreetは、従来課題となっていたアーユルヴェーダの品質保証を充実させるために、エンドツーエンドのサプライチェーン・インフラを構築しています。アーユルヴェーダのマーケットプレイスを構築するだけでなく、医師がプラットフォーム上で注文や処方箋記入を行えるようにし、顧客への配達まで一気通貫で管理できるようにしています。

Jungle VenturesのFounding PartnerであるAnurag Srivastava氏は、「NirogStreetは、信頼性、品質、アクセシビリティ、スケーラビリティを業界にもたらすことで、アーユルヴェーダのバリューチェーン全体を変革しています。代表のRam氏、そしてチームは、“Community First””Knowledge and Commerce”という独自のアプローチにより、原料から消費者までを網羅する業界初のエコシステムを構築しています。今回、我々はこのチームの一員になれることを大変嬉しく思っています。我々の豊富な経験、強力なグローバルネットワーク、業界の深い専門知識が、NirogStreetを次なる成長へ加速させると確信しています。」と語っています。

NirogStreetの創業者兼CEOであるRam N Kumar氏は、「我々は、今回加わるパートナーに期待すると共に、感謝しています。テクノロジーとアーユルヴェーダを掛け合わせることで、世界のヘルスケアを改善するという私たちの目標は、その規模を拡大・強化しています。我々は、医師が信頼できるサービスを提供できるよう、プラットフォームとサプライチェーンの合理化を追求し、アーユルヴェーダを医療のメインストリームとすることを目指しています。今回の資金調達により、我々が目指すビジョンの実現に向けて、更なるサプライチェーンやサービス、テクノロジーの強化を推進していきます。」と語っています。

政府の推計では、インドには100万人以上のアーユルヴェーダ医師がおり、そのうち大多数がアーユルヴェーダクリニックの開業医となっています。未だ体系化されていない業界である、アーユルヴェーダ関連の医科大学は600校以上あり、毎年3万人以上の卒業生を輩出しています。インド政府の発表によると、アーユルヴェーダは180億ドル規模の業界であり、開業医と処方医がその中心にいます。また、近年の新型コロナウイルスの流行により、予防医療への意識が高まり、それに伴い、アーユルヴェーダや代替医療に対する消費者の考え方が変化しています。NirogStreetは、この業界が持つ大きな可能性を活かし、業界全体で発生していた長年の技術格差を解消し、情報や製品に信頼性を持たせ、医師の業務支援やコミュニティ参加を促進し、予防医療をデジタル化することで、世界水準の高品質な医療エコシステムを構築し、この業界が抱えていた課題を解決してまいります。

直近、インドのナレンドラ・モディ首相は、国民への月例演説「Mann Ki Baat」において、能力開発やコミュニティ形成、アーユルヴェーダヘルスケアの推進に向けたスタートアップの貢献に関して、NirogStreetを引き合いに出しており、国全体での認知が拡がっています。

 

【NirogStreetについて】
NirogStreetは、新たなアーユルヴェーダのエコシステムを構築すべく2016年6月に設立されました。NirogStreetのソリューションにより、人々はプラットフォームを介して、世界中のアーユルヴェーダ医師にアクセスできるようになります。また、世界的なトレンドとして人々の健康意識が急速に高まっていることを踏まえ、アーユルヴェーダ等のホリスティックヒーリングへの需要が高まってきており、そうしたトレンドに則したNirogStreetのコミュニティ・ファースト型のアプローチが注目され始めています。NirogStreetは、引き続きプラットフォームを起点とした、ステークホルダーの幅広いネットワークを活用し、社会福祉とWellbeingを促進していきます。
URL:https://nirogstreet.com/

【ICMGグループについて】
ICMGグループは創業以来、日本だけでなくシンガポールやシリコンバレーをベースに日本大企業やスタートアップ、官公庁とプロジェクトを行ってきました。直近では、東京電力及び中部電力と共同で、東南アジアにおける再生可能エネルギーの投資を実行、国連UNDPとのSDGsイノベーション分野における戦略提携、愛知県のスマートサステナブルシティプロジェクト等、国内だけでなく海外でもプロジェクトを推進しております。今回のICMG共創ファンドでは、社会課題を解決するベンチャー企業に迅速に成長資金とICMGの有する日本大企業のパートナーネットワークを提供することで、持続可能な未来の創造を目指しております。
URL:https://www.icmg.co.jp/partners/

【ICMG共創ファンドについて】
羽田空港旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデング及びグループ会社の羽田未来総合研究所(日本空港ビルデングよりLP出資)と「金融にも強い総合サービス業」を目指すきらぼし銀行等を有限責任組合員に迎え、2021年5月にスタートしたベンチャーキャピタルファンドです。インダストリーの垣根を越えて社会課題を解決するスタートアップと日本大企業の共創を後押しし、未来に繋がるエコシステムを構築することを目的としております。スタートアップへスピーディーな成長資金を提供するだけでなく、ICMGグループが持つ日本大企業ネットワークを提供することでグロース支援を行います。