2022年7月度 高額保険金お支払い事例「犬の中耳真珠腫ほかに約65万円」:ペット保険「PS保険」調べ

ペットメディカルサポート株式会社のプレスリリース

ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満 明仁、以下『ペットメディカルサポート』)は、当社ペット保険「PS保険」が、2022年7月にお支払いしました高額保険金事例についてお知らせします。
また、その中から「犬の中耳真珠腫」の診療について、「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

■2022年7月度 月間高額保険金お支払い事例
2022年7月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。
事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 中耳真珠腫、短頭種気道症候群ほか 約65万円
2 僧帽弁閉鎖不全症、脂質代謝異常ほか 約45万円
3 腫瘍・破裂、歯科疾患 約45万円
4 環軸椎亜脱臼 約40万円
5 扁桃・扁平上皮癌 約40万円

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しています。
※個別の契約に関してはお答えいたしかねます。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
※2022年7月1日~2022年7月31日に保険金支払手続きを行った事案について掲載しています。

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

■平均的な保険金お支払い事例
保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの胃腸炎、外耳炎ほかの診療をご紹介します。
胃腸炎、外耳炎ほかの事例

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 胃腸炎、外耳炎ほか 約39,000円

上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。
 

■高額診療「犬の中耳真珠腫」を獣医師が解説
2022年7月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の中耳真珠腫」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

中耳真珠腫とは、どんな病気なのか
犬の耳は、外耳、中耳、内耳に大きく分けられます。
中耳真珠腫は、外耳や鼓膜(こまく)表面の皮膚細胞が中耳に入り込んだところへ、鼓膜由来の古い皮膚細胞(垢:あか)が貯留する病気です。

耳を気にする、耳だれがあるなど、一般的な外耳炎、中耳炎と同じような症状が見られます。また、中耳周囲の骨組織が破壊されるため、開口障害による食欲不振や顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)も起こります。

人の中耳真珠腫とは異なり、犬が中耳真珠腫になる経緯や原因は明らかになっていません。
外耳炎により外耳道が閉塞して発症するケースや、外耳には異常がないのに中耳真珠腫ができるケースもあります。ただし、外耳に問題がない中耳真珠腫は、耳管(鼓室と鼻の奥をつなぎ、鼓室の圧を調整する細い管)の機能不全が関係していると考えられています。

事例の犬の中耳真珠腫の通院日数、入院日数、手術回数について

種別
傷病 中耳真珠腫
通院日数 2日
入院日数 36日
手術回数 2回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

 

犬の中耳真珠腫の診療内容
※下記の診療内容は、犬の中耳真珠腫の一般的な診療内容についての記述になり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査
・問診、視診、触診
飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子などの問診を行います。
頭や首のあたりに強い痛みが出ている場合、別の理由で首を痛めているケースもあるため、痛みの場所を慎重に探ります。

・耳鏡検査
耳道や鼓膜の様子を確認します。

・耳用内視鏡
耳道や鼓膜の様子を詳細に確認したり、組織の一部を採取したりします。全身麻酔下で行います。

・レントゲン検査
耳道や中耳の様子を確認します。

・CTやMRI
耳道の閉塞の有無、鼓室内の貯留物の状況などを確認します。全身麻酔下で行います。

治療法
犬の中耳真珠腫は、全身麻酔下での外科治療が必要です。
耳道を全て取り除き、鼓室内の真珠腫を摘出し洗浄する手術の場合、中耳真珠腫の症状はなくなりますが、手術を行った耳の聴覚は失われます。

耳用内視鏡を用いて真珠腫を少しずつ採取して小さくする方法の場合、症状の緩和が期待できますが、完治は見込めません。

予後
手術2週間ほどで抜糸を行います。術後、一時的に顔面の神経麻痺が起こる場合があります。中耳真珠腫は再発するリスクが高いため、定期的な検診が必要です。

まとめ
犬の中耳真珠腫を正しく診断するためには、CTやMRI検査、耳用内視鏡検査が必要です。長引く外耳炎、突然の顔面神経麻痺などの症状がある際は、詳細な中耳の検査を早めに受けましょう。

【会社概要】
商号   : ペットメディカルサポート株式会社
代表者  : 代表取締役社長 米満 明仁
所在地  : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階
営業開始日: 2008年5月2日
事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)
資本金  : 3億3,275万円(2022年3月時点)
URL   : https://pshoken.co.jp/