高知にアニメの産業を、本気で——「アニ魂サミット」開催 約40社のアニメ関連企業や自治体、メディア関係者らが出席、12-13日には3市でアニメクリエイター体験イベントも

高知信用金庫のプレスリリース

高知信用金庫(理事長・山﨑久留美)が、高知県、高知市、須崎市、南国市と連携して取り組む「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト」は、11月9日(水)、プロジェクトのさまざまな施策をアピールし、県内外のアニメ関係者とのさらなる連携を生み出すことを目的とするカンファレンス「アニ魂サミット」をホテル日航高知旭ロイヤル(高知市)で開催いたしました。

キャッチコピーは「アニメ魂に火をつけろ」。多くの関係者に出席いただきました

サミットには約40社のアニメ関連企業やクリエイター、自治体、メディア関係者の方々約200名に参加していただきました。

  • 須崎市を舞台とした高知発長編アニメーションのプリプロダクションの発表
  • 高知のクリエイティブを支え育てる「高知デジタルクリエイティブラボ構想」
  • 才能を発掘、顕彰する「高知アニメクリエイターアワード」
  • アニメクリエイターや関連企業などが交流する仮想空間「アニメ会議」

など、高知県にアニメ産業の基盤を創設する「土佐ノ國アニメーション構想」に関するさまざまな施策を発表し、県内外の企業、メディア、自治体関係者らとのさらなる連携を確認いたしました。

【イベント概要】
イベント名 アニ魂サミット
日時 令和4年11月9日(水曜日)11時30分~
場所 ホテル日航高知 旭ロイヤル 3F ゴールデンパシフィック
主催 高知アニメクリエイター聖地プロジェクト実行委員会

【カンファレンス登壇者】
・高知県知事 濵田 省司 氏 ※VTR出演
・小学館ミュージック&デジタルエンタテイメント 代表取締役社長 久保 雅一 氏
・KADOKAWA 上級顧問エグゼクティブ・フェロー 井上 伸一郎 氏
・アルファコード 取締役会長 武市 智行 氏
・海洋堂 取締役専務 宮脇 修一 氏
・スタジオエイトカラーズ 代表 宇田 英男 氏
・ワールドエッグス 代表 波房 克典 氏
・高知県議会議員 桑名 龍吾 氏
・信金中央金庫理事長 柴田 弘之 氏
・高知信用金庫理事長 山﨑 久留美

週末の12-13日には、高知市、須崎市、南国市の各地でアニメクリエイターの世界を体感できるイベント「高知アニメクリエイター祭・プロジェクトゼロ」を開催いたします。来年度に本格開催する「高知アニメクリエイター祭」に向けたプレイベントです。

  • 総勢30人のコスプレイヤーが高知市帯屋町や須崎市のまちなかを練り歩く「コスプレ商店街」
  • アニメーション制作やVR体験、日本を代表するヒューマンビートボクサー「SO-SO」らの登場する「音楽祭」など体験・体感イベントが多数開かれる「海のまち学園祭 in 須崎キャンパス」
  • 映画『シン・ウルトラマン』CG制作の舞台裏や怪獣造形師の秘話が語られる講演会、怪獣フィギュアの体験イベントなどが開かれる「南国キャラクターフェスティバル」

など、3つのまちで、アニメクリエイターの世界に没入できる2日間となる予定です。イベントの詳細につきましては特設ページ(https://www.combank.co.jp/anikurisai/)をご覧ください。

【6つの開発目標の進捗状況を報告】
サミット冒頭では、濵田省司知事がVTRを通じて「アニメクリエイターやアニメ関連企業を呼び込むことでアニメ産業の集積を図りたい。雇用の創出や地域産業の活性化につなげていきたい」として「高知県アニメプロジェクト推進会議」(会長:濵田省司知事)を立ち上げたことを報告し、「(県民にも)アニメを身近に感じ、ともにプロジェクトを盛り上げていただければ幸いです」と呼びかけました。

続いて、山﨑久留美理事長が2022年1月22日の高知アニメクリエイター聖地プロジェクト・カンファレンスで発表したプロジェクトの進捗状況について、プレゼンテーションを行いました。

登壇した山﨑久留美理事長

山﨑理事長は、産官学金が連携する「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト実行委員会」の設立や県が「高知県アニメプロジェクト推進会議」を設置したことなどに触れ、「アニメの未来」と「高知のミライ」のために、高知信用金庫が2021年12月に設立した「公益財団法人 地域みらい財団」とともに「プロジェクトの活動を積極的に支援して参りたい考えです」と語りました。

 

さまざまな施策を通じ、「アニメ産業基盤の創設」を目指しています

プロジェクトには6つの開発目標があります。プレゼンテーションでは、各項目に対する進捗状況を説明いたしました。

1.高知アニメクリエイター祭
カンヌ映画祭のようなアニメクリエイターの祭典を高知で実施します。アニメ関連企業やクリエイターを招き、イベントやカンファレンスを通じて、さまざまなコラボレーションのきっかけを創出します。アニメーション作品のPR、アニメーション関連技術の展示などにもご活用いただけるフェスを目指します。
2022年11月12-13日にプレイベントとしての「プロジェクトゼロ」(https://www.combank.co.jp/anikurisai/)を、2024年1月には本祭を開催予定です。

2.高知アニメクリエイターアワード
国内におけるアニメクリエイターの原石たる才能を発掘・顕彰する機会を設けて、アニメクリエイターと高知県との縁を創り出し、高知からアニメしごとを創り出します。現在、募集開始に向けた企画を取りまとめています。

3.アニメ会議
プロジェクトの情報発信をはじめ、アニメクリエイター志望、 現役アニメクリエイター、関連企業にとって、有益な最先端技術情報や クリエイターインタビューなどを情報発信・交流を行います。まずはアワード募集に向けた告知用ティザーサイトを立ち上げ予定です。

4.高知デジタルクリエイティブラボ
アニメ関連技術企業等の拠点化、2拠点化のサポートや県内の人材育成機能も担います。中心市街地にアニメ産業を集積、若者が集う街創りに寄与します。
先日、高知市中心市街地のメインストリートに用地取得が完了いたしました。スタジオやカンファレンスルーム、イベントホールも設置し、魅力ある雇用の場を創出し、若者が集う街として、中心商店街の後押しになるよう努めます。

5.高知デジタルクリエイティブベース
ワーケーションができるオフィスや宿泊機能、最新技術が体験できるラボ機能などをそろえたアニメクリエイター交流施設の設置を検討中です。長期滞在型のアニメ開発やサテライト教室、交流拠点として必要な機能やアイデアの企画、設置場所の検討を行っています。

6.アニメクリエイター”プレミアム”計画
アニメ企業やクリエイターのワーケーションやロケハン誘致のため、食、アクティビティ、ロケーションによるアニメクリエイターを優遇する高知をアニメ業界で話題化します。「料理の鉄人」で知られる服部栄養専門学校の服部幸應校長にもご協力をいただくことになります。

特別ゲストとしてご参加いただいた服部幸應校長。

【高知発 長編アニメーション制作に挑戦】
また、2021年7月に高知初の手描きアニメーションスタジオとして設立された「スタジオエイトカラーズ」の宇田英男社長がこの1年あまりの活動と長編アニメーション制作に向けた構想を発表しました。

宇田英男氏。若いクリエイターの育成にも力を入れている

宇田社長は高知に来てさまざまな縁と出会い、会社設立に至った経緯を語り、「採用活動の説明会に155名が参加してくれて、高知県にはこんなにもアニメを仕事にしたいと思う若者が多いことを実感し、高知でアニメを事業化することに大変手応えを感じたことを覚えています」と振り返りました。また、「高知発のアニメーションブランドを立ち上げ、長編アニメ制作ができるアニメ産業基盤の創設にチャレンジします」と宣言し、プリプロダクションの一部を公開しました。

監督に抜擢された福田裕也さん。「須崎というまちのありのままの姿を美しい、そして愛おしいと思うような作品にしたい。神さまの存在を描きつつ、街や海をモチーフとして父性や母性といった骨太なテーマに挑んでいきたい」と語りました

【高知を舞台の作品と仲間づくりの構想も】
実行委の主要メンバーでもある株式会社ワールドエッグス代表取締役の波房克典氏は「高知での拠点化、もしくは分社化を検討している」と話し、高知・室戸を舞台としたオリジナル作品「Blue Hunter」のキービジュアルやキャラクターデザインを公開。ウェブトゥーンを核とする作品展開の構想のほか、本プロジェクトの開発目標であるアニメクリエイターアワードの構想などについても語りました。

波房克典氏。大手広告代理店でCOOLBIZのPRなどを手がけてきた

また、「高知にクリエイティブな仲間をたくさん集め、高知発のアニメムーブメントづくりができたらと思っています」とし、エイトカラーズのメンバーを含め、高知に集まった仲間たちを紹介しました。

アニメーターだけでなく、CGクリエイターや映像作家などさまざまな業種のプロフェッショナルが決意を新たにしました

【業界関係者から激励・期待の言葉の数々】
サミットでは、信金中央金庫の柴田弘之理事長、アルファコード取締役会長の武市智行氏、海洋堂取締役専務の宮脇修一氏、小学館ミュージック&デジタルエンタテイメント代表取締役社長の久保雅一氏、KADOKAWA上級顧問エグゼクティブ・フェローの井上伸一郎氏、高知県議会議員桑名龍吾氏(登壇順)ににもご登壇いただき、プロジェクトへの助言や激励・期待の言葉をいただきました。

信金中央金庫の柴田弘之理事長

アルファコード取締役会長の武市智行氏

海洋堂取締役専務の宮脇修一氏

小学館ミュージック&デジタルエンタテイメント代表取締役社長の久保雅一氏。

KADOKAWA上級顧問エグゼクティブ・フェローの井上伸一郎氏

高知県議会議員の桑名龍吾氏

【11月12-13日にはプレイベント、2024年1月には本祭へ】
冒頭でもご紹介しましたが、週末の12-13日には、高知市、須崎市、南国市の各地でアニメクリエイターの世界を体感できるイベント「高知アニメクリエイター祭・プロジェクトゼロ」を開催いたします。来年度に本格開催する「高知アニメクリエイター祭」に向けたプレイベントです。

  • 総勢30人のコスプレイヤーが高知市帯屋町や須崎市のまちなかを練り歩く「コスプレ商店街」
  • アニメーション制作やVR体験、日本を代表するヒューマンビートボクサー「SO-SO」らの登場する「音楽祭」など体験・体感イベントが多数開かれる「海のまち学園祭 in 須崎キャンパス」
  • 映画『シン・ウルトラマン』CG制作の舞台裏や怪獣造形師の秘話が語られる講演会、怪獣フィギュアの体験イベントなどが開かれる「南国キャラクターフェスティバル」

など、3つのまちが「アニメ」づくしになる2日間となる予定です。イベントの詳細につきましては特設ページ(https://www.combank.co.jp/anikurisai/)をご覧ください。

そして、2024年1月には「高知アニメクリエイター祭」の本祭を開催予定です。イベント詳細は順次公開して参りますので、ぜひ一度お問い合わせください。