三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース
- フェロトーシスを検知する独自のスクリーニング系を用いた創薬
フェロトーシスは2012年に初めて報告された細胞死の新しいメカニズムで、鉄を介した細胞内で生じる酸化脂質に起因するとされており、がんや虚血再灌流障害、神経変性疾患などの広範な疾患との関連が報告されています。フェリクスは、酸化脂質検出試薬を用いた独自のスクリーニング系を構築しており、そのプラットフォームを用いてFirst-in-Classの創薬を目指していきます。現在、小児眼科領域および酸化脂質が契機とされる眼科疾患における有望な候補化合物を特定し、研究開発を進めています。今後、このスクリーニング系を用いて、さらなるパイプラインの拡充を進めていきます。
- 出資背景
幅広い疾患への関連が報告されているフェロトーシスというテーマに対して、独自のスクリーニング系を用いたFirst-in-Classの創薬を目指すフェリクスに、大きな可能性と期待を感じ投資しました。同社のさらなる発展の為、MUCAPライフサイエンス部の知見を活かしながら、MUFGグループ各社との連携を通じ、同社を伴走支援していきます。
【株式会社 フェリクス 概要】
会社名:株式会社 フェリクス
所在地:福岡県久留米市百年公園1番1号
代表者:國信 健一郎
事業内容:独自の創薬スクリーニングプラットフォームを用いた新たな治療薬の開発
U R L: https://www.feliqs.com/
【三菱UFJキャピタル株式会社について】
三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有しています。
ライフサイエンス分野においては、2009年のライフサイエンス室発足後、国内外のバイオベンチャーへの資金提供、経営支援を本格的に開始し、2017年にはライフサイエンス部を創設するとともに、当社初となる業種特化ファンドとして、三菱UFJライフサイエンス1号投資事業有限責任組合(100億円)を組成しました。2019年2月には三菱UFJライフサイエンス2号投資事業有限責任組合(100億円)を組成、2020年6月には新型コロナ感染症対策を含む、創薬・再生医療等を担うベンチャー企業を支援するMUFGメディカルファンド(100億円)を組成し、バイオベンチャー投資にとどまらず、アカデミア創薬、製薬会社のカーブアウト案件、製薬会社の開発プロジェクトへの投資、医療機器関連にも注力しています。
◆会社概要
【会社名】 三菱UFJキャピタル株式会社
【所在地】 東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
【代表者】 代表取締役社長 坂本 信介
【設 立】 1974年8月1日
【U R L】 https://www.mucap.co.jp/
◆MUFGメディカルファンド(正式名称:三菱UFJライフサイエンス3号投資事業有限責任組合)について
投資対象:
-医薬品(創薬型・創薬基盤技術特化型) ※ 製薬会社起点や国内アカデミア創薬への投資活動に注力
-再生医療製品
-医療機器等
-診断薬・診断機器
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設 立:2020年6月22日
ファンド総額:100億円