PAGによるサステナビリティ・リンク・ローン・ファシリティの調達

PAG Japan Limitedのプレスリリース

香港、2022年9月20日 – アジア太平洋地域を中心とするオルタナティブ投資企業として業界をリードするPAGは本日、アジアのプライベート・エクイティ市場において初めてのSustainability-Linked Financing Framework(以下、「本フレームワーク」)からサポートされるサステナビリティ・リンク・ローン(Sustainability Linked Loan、以下「SLL」)を組成(以下、「本取引」)したことを発表しました。このファシリティにおいてはBNPパリバ、ソシエテ・ジェネラル、およびスタンダードチャータード銀行が共同サステナビリティ・コーディネーターを務めています。

当該ファシリティは3年間を期限とするサブスクリプション型であり、さまざまな優良機関投資家によるグループからの未積み立てのキャピタル・コミットメントにより裏付けられており、PAGが進めている自らの投資業務全体にわたり環境、社会、企業統治(ESG)原則を組み込むための取り組みの一環です。本取引から得られる資金は、PAGのプライベート・エクイティ戦略(以下、「PAGPE」)を支えるために使用されます。このファシリティの規模はPAGPEを通じた投資の範囲に合わせて拡大または縮小されます。

この融資は、Asia Pacific Loan Market Association(APLMA)、Loan Market Association(LMA)、およびLoan Syndications, and Trading Association(LSTA)が策定したサステナビリティ・リンク・ローン原則(SLLP)に則ったサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)を設定しており、一定のESG投資達成を条件としてファシリティの金利が削減されます。この達成の状況は外部第三者により年次で検証されます。

また、このローン・ファシリティは、PAGによる投資/運用プロセスへのESG原則の導入に対する取り組みの一環です。PAGは2022年3月には、環境と社会に対する測定可能なプラス影響を目的として、PAGのESGイニシアティブのすべてを含む包括的プログラムであるPAG Impactを発表しています。

本フレームワークには、PAGによるESGへの取り組みに則り、PAGPEの持続可能性戦略が一連の評価指標(KPI)、目標、原則と共に組み込まれています。主要なKPI及び目標は以下になります。

  • 投資判断およびポートフォリオ・マネジメント工程におけるESG関連リスク、機会の管理
  • ポートフォリオ企業による温室効果ガス排出削減の促進
  • ポートフォリオ企業の経営陣における性の多様性の促進
  • ポートフォリオ企業におけるESG関連のガバナンス改善の促進
  • PAGPEにおける企業レベルでのESG対応強化の促進

さらに、本フレームワークは、確立された基準で今後の融資プロジェクトを評価するベンチマークとなり、その基準を満たしたプロジェクトに対するサステナビリティ・リンク・ローン実施発行を効率化するものです。

加えて、ファシリティに含まれるKPIとSPTに対しては、セカンド・パーティ・オピニオン・プロバイダであるISS ESGによる検証と裏付けを得ています。

PAGのパートナー兼プライベート・エクイティ部門の共同責任者を務めるLincoln Panは次のように述べています。「事業目標としてのサステナビリティの重要性が高まっています。PAGでは、データに基づく手法を通じてESGへの取り組みを測定、改善、および追跡しています。サステナビリティにリンクされた資金供与メカニズムは、ESGデータを追跡し、それを自らのESGプログラムの基盤として活用するPAGの取り組みの新たな事例です。」

BNPパリバのFinancial Sponsors APACの責任者であるGuillaume Douin氏は次のように述べています。「今回の取引が成功裏に実施されたことは、アジア地域のプライベート・エクイティ分野においてSLLの機運が高まってきていることを示しています。そして、今回の取引によりESGに関して優れた実績を持つ企業へのPAGの投資を促進すると同時に、投資先企業におけるESG原則の継続的な取り組みを可能にすると確信しております。」

ソシエテ・ジェネラルのマネージング・ディレクターでAsset Backed Products, Asia Pacific部門トップを務めるFlorence Coeroli氏は次のように述べています。「PAGの資金調達コストとサステナビリティにおける目標をリンクすることで、PAGとその投資先企業の双方はESGに対するインセンティブ生み出し具体的な前進を実現することができます。ソシエテ・ジェネラルは、クライアントによるサステナビリティへの取り組み支援を誇りとしており、このランドマークな案件への関与を非常に喜ばしく思っています。」

スタンダードチャータード銀行のマネージング・ディレクターで香港における法人金融部門の責任者を務めるHelen Hui氏は次のように述べています。「PAGによるこの重要なSLL組成を支援できたことを非常に喜ばしく思います。世界の投資家の間では、サステナビリティの目標に沿った企業やプロジェクトへの投資機会を求めることが増えてきています。スタンダードチャータードは、3,000億米ドル相当のグリーンファイナンスやトランザクションファイナンスを通じて サステナビリティに関するお客様の目標の達成を支援する計画です。」

以上

PAGについて
PAGは、アジア太平洋地域を中心に、クレジット&マーケット、プライベート・エクイティ、および不動産(Real Assets)という3つのコア投資戦略を持つ業界を代表するオルタナティブ投資会社です。世界的に最も洗練された投資家を含む300社近い機関投資家の資金を運用しており、2022年6月30日時点で世界12カ国に主要オフィスを開設し、295名の投資プロフェッショナルを擁しております。また、運用資産残高は現在500億米ドルに達しています。詳細についてはwww.pag.comをご覧ください。

アジア太平洋地域におけるBNPパリバ・グループ
BNP パリバは 1860 年にアジア太平洋地域に進出して以来、一貫して域内有数の国際金融機関 として事業活動を続けてきました。13 の国と地域に 1.8 万人*を超える従業員を擁し、事業法 人・機関投資家から個人投資家まで、お客様のニーズに合わせた商品やサービスを提供してい ます。ホールセール・バンキング、ウェルスマネジメント、資産運用、セキュリティーズサー ビス(証券管理決済業務)、保険などアジア太平洋地域の法人・機関投資家向けの業務は多岐 にわたります。またリテールバンキング、個人向けファイナンスもパートナーシップを通じて 提供しています。
*パートナーシップを除く

ソシエテ・ジェネラル
ソシエテ・ジェネラルは欧州最大級の金融サービスグループです。多角的かつ総合的なバンキングモデルを採用し、強固な財務基盤とイノベーションにおける高い専門性を活かして、持続可能な成長を目標とする経営戦略を実行しています。ソシエテ・ジェネラルは、世界の地域社会と経済に有益な変化をもたらすことに尽力しており、責任ある革新的な金融ソリューションを通じて、日々お客さまとともにより良い持続可能な未来を築くことを目指しています。
ソシエテ・ジェネラルは、確固たる地位を築いている欧州を拠点に世界に広がるネットワークを通じて150年以上にわたり世界経済において重要な役割を果たしています。世界66カ国の拠点に13万1,000人を超える従業員を擁し、2,600万の個人、法人、機関投資家のお客さまに様々なアドバイザリー・サービスと顧客ニーズに合わせた金融ソリューションを提供しています。当グループは、以下3つの主力業務部門から構成されています。
·  フランス国内リテールバンキング部門:ソシエテ・ジェネラルの支店網とクレディデュノール、ブルソラマのブランド名で、最先端のデジタル技術を駆使した総合的な金融サービスを多様な販売チャネルを通じて提供しています。
·  国際リテールバンキング&保険及び金融サービス部門:アフリカ、ロシア、中東欧にネットワークを有し、主導的地位を有する専門性の高いビジネスを展開しています。
·  グローバルバンキング&インベスターソリューションズ部門:定評ある高い専門生、統合型ソリューションを主要な市場で提供しています。
ソシエテ・ジェネラルは、社会的責任投資指数の代表格である次の指数の構成銘柄です。ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(欧州)、FTSE4Good(世界および欧州)、ブルームバーグ男女平等指数、リフィニティブ・ダイバーシィ&インクルージョン・インデックス、Euronext Vigeo(欧州およびユーロ圏)、ストックス・グローバル・ESG・リーダーズ・インデックス、MSCI低炭素リーダーズ指数(世界および欧州)。
詳しくは当グループのウェブサイトwww.societegenerale.com またはツィッター @societegeneraleをご覧ください。

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