ゲノム解析技術を用いて不妊・少子化の社会課題解決を目指すVarinosに出資

三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース

三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 坂本 信介)は、同社が運営するファンド(三菱UFJライフサイエンス3号投資事業有限責任組合)より、Varinos株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:桜庭 喜行、以下「Varinos」)の総額6億円のシリーズCの資金調達に対する出資を実行したことをお知らせいたします。本ラウンドは、新規投資家であるファストトラックイニシアティブ3号投資事業有限責任組合、既存投資家のAngel Bridgeらとの共同投資となります。

Varinosはゲノム医療の実現化を目指して2017年に設立され、現在は生殖医療および産婦人科領域を中心に女性のヘルスケアを支える臨床検査を開発・提供しています。最新のゲノム技術を活用して独自開発した「子宮内フローラ検査」は、不妊や着床障害の原因となりうる子宮内の乳酸菌や病原性細菌を網羅的に調べることが可能で、妊娠成績の向上に貢献することが期待されています。今回の調達資金は、子宮内フローラ検査事業の海外展開、新規プロダクトの開発、上場準備に充てられます。Varinosは今後、生殖医療領域だけでなく、周産期領域および新生児領域を対象としたゲノム関連検査についても開発を進め、妊娠から出産までに生じる様々な課題を解決する、ゲノム検査業界のリーディングカンパニーとなることを目指しています。

  • 出資背景

Varinosが有する、国内で有数のNGSを用いたゲノム解析ビジネスと生殖医療の専門性、業界内の強固なネットワーク、サイエンスとビジネスにおける経営陣のバランスの良さ、を高く評価したことが、今回の出資につながりました。2022年4月から不妊治療が保険適用となり、続いて「子宮内フローラ検査」が先進医療として厚生労働省から認定されたことで保険診療との併用も可能になり、Varinosのプロダクトの認知度が一層高まることが期待されます。三菱UFJキャピタルは、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として、不妊・少子化という日本の大きな社会課題解決を目指すVarinosを支援してまいります。

Varinos株式会社概要
会社名:Varinos株式会社
所在地:東京都江東区青海1-1-20 ダイバーシティ東京オフィスタワー12階
代表者:代表取締役社長 桜庭 喜行
設立:2017年2月20日
事業内容:臨床検査の受託解析およびゲノム検査の開発
URL: http://varinos.com/

三菱UFJキャピタル株式会社について

三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有しています。

ライフサイエンス分野においては、2009年のライフサイエンス室発足後、国内外のバイオベンチャーへの資金提供、経営支援を本格的に開始し、2017年にはライフサイエンス部を創設するとともに、当社初となる業種特化ファンドとして、三菱UFJライフサイエンス1号投資事業有限責任組合(100億円)を組成しました。2019年2月には三菱UFJライフサイエンス2号投資事業有限責任組合(100億円)を組成、2020年6月には新型コロナ感染症対策を含む、創薬・再生医療等を担うベンチャー企業を支援するMUFGメディカルファンド(100億円)を組成し、バイオベンチャー投資にとどまらず、アカデミア創薬、製薬会社のカーブアウト案件、製薬会社の開発プロジェクトへの投資、医療機器関連にも注力しています。

◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
代表者:代表取締役社長 坂本 信介
設立:1974年8月1日
URL:https://www.mucap.co.jp/
事業内容:ベンチャーキャピタル事業

◆MUFGメディカルファンド(正式名称:三菱UFJライフサイエンス3号投資事業有限責任組合)について
投資対象:
  -医薬品(創薬型・創薬基盤技術特化型) ※ 製薬会社起点や国内アカデミア創薬への投資活動に注力
  -再生医療製品
  -医療機器等
  -診断薬・診断機器
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設立日:2020年6月22日
ファンド総額:100億円